バックプレッシャーバルブを分解清掃してみよう
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
取り外したバックプレッシャーバルブ(BPV)。
寒い外から家の中に入って分解します。
しかし、このBPVの本体、分解にするのにちょっと難儀しました。
バルブには吸気側と排気側の両側にレンチをかけるためと思われる切込みがついています。
切り込みの深いほうを万力で固定し、浅いほうにモンキーレンチをかけてくいっと力をかけると、くき、っという感触とともにゆるみました。

御開帳...いやしかし、汚いですね~
ボールを吸気側に押し付けているスプリングがオイルミストでボールにくっついています。

こちらは排気側。こちらもたいそう汚れています。クリーナーキャブで流したつもりでいても、こんなに汚れが残っていたとは。

底の方も...

壁面も乳化したオイルミストが結露(?)しています。





さて、これを掃除します。

クリーナーキャブとお掃除ペーパーでクリーンアップ後。

さて、吸気側もきれいにしましょう。

スプリングを外してみると一層汚さがあらわになりますね。

ボールは指でつまもうとしても結露したオイルミストでつるつる滑ってつかめません。
ピンセットで取り外します。

なんともまあ...

軽く拭いてみるとこんな感じ。ダクトの入口にある焦げ茶色になった部分はゴムのようで、これがボールがスプリングで押しつけられた時に密着をよくしているようです。

これもクリーナーキャブを噴いて掃除します。

ダクトの中もきれいきれいに。

ところでこのBPV、ずいぶん固くしめつけられているなと思っていたのですが、どうやらロックタイトが塗布されていた模様。
このネジの谷についている緑色がそうで、金属製のトゥースピックで取り除くことができました。
硬いはず。これは分解する前にヒートガンで内部のボールが溶けない程度に加熱したほうがよさそうです。

さて、お掃除は完了。
しかし、組み立てて息を噴きこんでみても、空気の流れの抵抗はほとんど変わっていません。
う~ん、これはどうしたことか。
ためしにケースを少しずつ緩めて息を吹きこんだり吸ったりすると、新品のときと同じ空気の流れになるところがあります。
しかし、緩めすぎると、拭いたときに中でボールが暴れて振動が出ます。
そのバランスがちょうどいいのがこのくらいのところでした。

隙間の長さは約1ミリ。

なぜこんなふうになったのでしょう。
オイルミストなどで吸気側のゴムがふやけて膨張し、スプリングが押され気味になって抵抗が増したのでしょうか。
ゴムはたぶん元に戻らないのでスプリングを少し切ってみるか。
このあたりで切れば1ミリの余裕ができそう。

そこ金属ハサミで切ろうと試みましたが、さすがにバネ、鋼は簡単には切れず、少し歪んでしまいました。

しかしこの状態でボールを載せると、若干中心から外れていますが...

息を噴きこむと先程と同じ空気の通りができていました、結果オーライ(^^)

さて、来週このBPVをつけ直しましょう。


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取り外したバックプレッシャーバルブ(BPV)。
寒い外から家の中に入って分解します。
しかし、このBPVの本体、分解にするのにちょっと難儀しました。
バルブには吸気側と排気側の両側にレンチをかけるためと思われる切込みがついています。
切り込みの深いほうを万力で固定し、浅いほうにモンキーレンチをかけてくいっと力をかけると、くき、っという感触とともにゆるみました。

御開帳...いやしかし、汚いですね~
ボールを吸気側に押し付けているスプリングがオイルミストでボールにくっついています。

こちらは排気側。こちらもたいそう汚れています。クリーナーキャブで流したつもりでいても、こんなに汚れが残っていたとは。

底の方も...

壁面も乳化したオイルミストが結露(?)しています。





さて、これを掃除します。

クリーナーキャブとお掃除ペーパーでクリーンアップ後。

さて、吸気側もきれいにしましょう。

スプリングを外してみると一層汚さがあらわになりますね。

ボールは指でつまもうとしても結露したオイルミストでつるつる滑ってつかめません。
ピンセットで取り外します。

なんともまあ...

軽く拭いてみるとこんな感じ。ダクトの入口にある焦げ茶色になった部分はゴムのようで、これがボールがスプリングで押しつけられた時に密着をよくしているようです。

これもクリーナーキャブを噴いて掃除します。

ダクトの中もきれいきれいに。

ところでこのBPV、ずいぶん固くしめつけられているなと思っていたのですが、どうやらロックタイトが塗布されていた模様。
このネジの谷についている緑色がそうで、金属製のトゥースピックで取り除くことができました。
硬いはず。これは分解する前にヒートガンで内部のボールが溶けない程度に加熱したほうがよさそうです。

さて、お掃除は完了。
しかし、組み立てて息を噴きこんでみても、空気の流れの抵抗はほとんど変わっていません。
う~ん、これはどうしたことか。
ためしにケースを少しずつ緩めて息を吹きこんだり吸ったりすると、新品のときと同じ空気の流れになるところがあります。
しかし、緩めすぎると、拭いたときに中でボールが暴れて振動が出ます。
そのバランスがちょうどいいのがこのくらいのところでした。

隙間の長さは約1ミリ。

なぜこんなふうになったのでしょう。
オイルミストなどで吸気側のゴムがふやけて膨張し、スプリングが押され気味になって抵抗が増したのでしょうか。
ゴムはたぶん元に戻らないのでスプリングを少し切ってみるか。
このあたりで切れば1ミリの余裕ができそう。

そこ金属ハサミで切ろうと試みましたが、さすがにバネ、鋼は簡単には切れず、少し歪んでしまいました。

しかしこの状態でボールを載せると、若干中心から外れていますが...

息を噴きこむと先程と同じ空気の通りができていました、結果オーライ(^^)

さて、来週このBPVをつけ直しましょう。


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コメントの投稿
No title
こんにちは
おお、なかなかの汚れっぷりですね。
ちなみに、この状態で最初に取り付けされてからどのくらい走行後ですか?
おお、なかなかの汚れっぷりですね。
ちなみに、この状態で最初に取り付けされてからどのくらい走行後ですか?
Re: No title
Ryuさん、こんばんは。
> こんにちは
> おお、なかなかの汚れっぷりですね。
そうですね。
最初は少しのミストによる濡れでしたが、もうこれは乳化したオイルにまみれた状態ですね〜
> ちなみに、この状態で最初に取り付けされてからどのくらい走行後ですか?
これは2013年の4月につけて、ざっと2万キロ強走っていると思います。
気になってネットで調べてみたら、国産車ではここまで汚れるケースは見られませんでしたね〜
クランクケースからエアクリーナーボックスに向かう取り回しは変わらないし、BMWが特別ミストの発生が多いとは思えないですよね。
こんなものなんでしょうね。
ただ、この汚れがボールの動きを直接邪魔してはいなかったようです。
Kachi//
> こんにちは
> おお、なかなかの汚れっぷりですね。
そうですね。
最初は少しのミストによる濡れでしたが、もうこれは乳化したオイルにまみれた状態ですね〜
> ちなみに、この状態で最初に取り付けされてからどのくらい走行後ですか?
これは2013年の4月につけて、ざっと2万キロ強走っていると思います。
気になってネットで調べてみたら、国産車ではここまで汚れるケースは見られませんでしたね〜
クランクケースからエアクリーナーボックスに向かう取り回しは変わらないし、BMWが特別ミストの発生が多いとは思えないですよね。
こんなものなんでしょうね。
ただ、この汚れがボールの動きを直接邪魔してはいなかったようです。
Kachi//