本田宗一郎さんの哲学 ~ Part 1 ~

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

今日は文字が圧倒的に多いので退屈かもしれません。

こんど、会社の若い人たちが受ける研修の講師をすることになりました。
そこでいろんな教材を物色していたのですが、もうかれこれ8年くらい前に同じように講師をしたときに、みんなになじみがある企業でどんな考え方をしているかを調べていて見つけた本田技研工業のいろんなエピソードが書かれたPDFが、古いパソコンの中から出てきました。
20140831_01

ものからして、恐らく本田技研工業のホームページからダウンロードしてきたものと思います。
改めてそれを読んでいて、やっぱり本田宗一郎さんという人は大した人だったんだなぁ、と感心し、感動しました。

記事にはPDF形式ではアップロードできないようなので、JPEGにしてみました。
なるほどなぁ、と思うところに赤線を引いてみました。
20140831_02

お客さんに迷惑をかけるようなものをつくるな!
これは本田さんの一貫した哲学だったようです。
この考え方は製品だけにとどまらず、見聞きしている比較的新しい例では、1986年に完成したホンダの青山本社をつくるとき、
『東京は地震が多いんだから、地震の時に割れたガラスが落ちて通行人にけがをさせるような建物をつくるな』
と厳命されたそうです。そのため、ホンダの本社をご覧になったことがある方はご存じだと思いますが、ガラスは外壁からだいぶ奥まったところに押し込められていて、仮にガラスが割れても容易に落下しないような設計がされています。
ご本人が亡くなる前には、
『うちはクルマを造っている会社なんだから、おれが死んでも渋滞の原因をつくるような社葬なんかするな』
といったそうです。
一部上場企業の創業者が亡くなって社葬などしようものなら、経済界の錚々たる重鎮たちが黒塗りの車で参列して道にあふれるだろうから、そんな事態を招くような真似をするな、という配慮です。
製品にも本田さんの配慮・思想は生かされていて、このJPEGの後ろの方で出てきますが、当時の精度の低いボルトが緩んできても、不調に気がついて修理に出すまでは壊れないように、しばらくは何とか稼働するように工夫がされていたようです。
これは何もユーザーに対してだけではなく、ユーザーの次に車両と長く付き合う整備工に対しても配慮が行き届いていて、あとから出てきますが、特殊工具がなくても整備できるようになっているなど、様々な工夫がホンダの製品にはちりばめられていたようです。
こうした設計思想は、つい最近もganmodokiさんがご自身で経験されて記事になさっていました。
カブ ドリブンスプロケット交換
だいぶ時代が下ってから生産されているHONDA Super CUBですが、タイヤを交換しようとした時、ボルト1本を緩めるとチェーンを外すことなくホイールが外れるため、抜群の整備性が備わっているそうです。
ほかにも、チェーンカバーがをつけてチェーンオイルが飛び散って服を汚すことがないように工夫されていたり、通常はハンドルとシートの間に鎮座している燃料タンクをシート下に移し、足を前から通してバイクをまたげるようにしたりというように、徹底的に乗る人の立場に立った設計がされています。
こうしたことがあってか、CUBは全世界で売れに売れ、SUZUKI(Birdie)やYAMAHA(Mate)などの亜種を生み、とうとうイギリスの切手の図柄に採用されるまでに成長しました。

とにかく『お客様第一主義』を地でいっているような人。
われらが乗るBMWにもこれと同じ哲学があれば、と残念な思いもよぎりますが、これだからこそ世界に冠たる Made in Japan、自動車殿堂入りを果たすことができたといえそうです。

本田さんの逸話はたくさんありますが、もう少し見てみましょうかね、楽しいですよ。

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Re: タイトルなし

きそやんさん、こんばんは。

> 昔のカーグラフィックが何冊かあるんですが、本田宗一郎追悼特集の号を所有してます。

あ~、それ、私も持っていました!
ずいぶん長いこと置いてあったけど、引っ越しのどさくさでどっかいっちゃいました(-_-;

> 生前のエピソードが沢山書かれてあって、スゴイ人やってんなーと亡くなってから思いました。
> だから宗一郎氏の本はいくつか読みました。あんまり本を読まないんですけど……

私も5冊くらいは読みましたね~
息子も本田さんの漫画を読んでいました。
いつの世代でもやっぱり惹かれるんですね。

そういえば、9月2日の夜にEテレで本田さんの番組やるようですよ。
前編と後編に分かれているようなので、私予約録画します(^^)

Kachi//

昔のカーグラフィックが何冊かあるんですが、本田宗一郎追悼特集の号を所有してます。
生前のエピソードが沢山書かれてあって、スゴイ人やってんなーと亡くなってから思いました。
だから宗一郎氏の本はいくつか読みました。あんまり本を読まないんですけど……

Re: No title

ガンバさん、こんにちは。

> そんなすばらしいカブも110に成ってからは問題が多くなりましたね。
> 最近は安定してきたようですが。

中国生産になってからは隣のラインの部品がつけられたりと、考えられないトラブルもあったようですね(^^;;
そうですか、最近は安定してきたんですね、良かった(*^_^*)

> 110はリアタイヤを外す時にスプロケが残らなくなってしまいました。
> 長い目で見るとそれが進化なのか退化なのか、結論を待ちましょう。(笑)

いまのは違うんですね。
ホンダもだんだん生産効率とかを優先しているのでしょうか。
現場の意見はどうなんでしょうね〜、とても興味があります。
まあ、カブを所有したことがない私は、いまの仕様でもなんの不便も違和感も感じずにいられるかもf^_^;)

> 偉大なカリスマ経営者(エンジニア)で成り立つ企業はこの先出てくるのか?
> 息吹を感じられるバイクに乗れる私たちは幸せだったのかもね。

確かにそうですね。
ただ、個人的には一人のカリスマに頼った経営ってこれからは危ないのかなーなんて思っています。
昔のおおらかな時代ならよなったのでしょうけど、いまは守らなければ、あるいはクリアしなければならないことがあまりに多すぎて、一人の経営者だけの鶴の一声で経営するのは危険ですよね。
そういう意味では、やはりそういうカリスマの息吹を感じることがてきた私たちは幸せなんでしょうね(^-^)

> 私も最後にはカブ110proに乗りたいと思っています。
> でも、メイトが最後かなぁ?

メイトもいいですね!
110Proですか。
ちょっとどんなバイクかみてみます。
最近、すごくカブが気になるんですよね〜

Kachi//

No title

そんなすばらしいカブも110に成ってからは問題が多くなりましたね。
最近は安定してきたようですが。
110はリアタイヤを外す時にスプロケが残らなくなってしまいました。
長い目で見るとそれが進化なのか退化なのか、結論を待ちましょう。(笑)

偉大なカリスマ経営者(エンジニア)で成り立つ企業はこの先出てくるのか?
息吹を感じられるバイクに乗れる私たちは幸せだったのかもね。

私も最後にはカブ110proに乗りたいと思っています。
でも、メイトが最後かなぁ?

Re: No title

ganmodokiさん、こんばんは。

> 私も昔からホンダファンで(その割にはあまりホンダ車には乗っていませんが...)
> 本田宗一郎さんの書籍も昔むさぼるように読んでいました。

私も本田さんに関する本はたくさん読みました。
いまでも自宅の本棚をみたら5冊くらいあります(*^_^*)
何回読んでも面白いですね。

> カブにはずっと乗っていますが、毎朝通勤でカブに跨がる度に本田さんの息吹が伝わってくるような気がしてます(ちょっと大げさか?)

いやぁ、そう感じられるのはうらやましいですよ。
私はカブは所有したことがないからその良さというか、本田さんの息吹を残念ながら感じられないんです(。-_-。)

> ムルティやGSは乗りかえてもカブだけは乗りかえられません。

人によっては、究極のアガリバイクはハーレーでもBMWでもなく、カブだ! と断言される方もいらっしゃいます。
国産のカブがもう新車では手に入らなくなってしまったので、どうぞ大事になさってください(*^_^*)

> それはそうと本田さんの素晴らしい逸話の中に私の駄文のリンクはちょっとおこがましいです(^^;)
> できれば削除して頂けたら...

いやあ、困ったなf^_^;)
カブを持っていない私としては、どうしてもこのエピソードはご紹介しておきたかった。
記事としてもたいへんわかりやすいし、リンク、お許し願えませんか? m(_ _)m

Kachi//

No title

私も昔からホンダファンで(その割にはあまりホンダ車には乗っていませんが...)
本田宗一郎さんの書籍も昔むさぼるように読んでいました。

カブにはずっと乗っていますが、毎朝通勤でカブに跨がる度に本田さんの息吹が伝わってくるような気がしてます(ちょっと大げさか?)

ムルティやGSは乗りかえてもカブだけは乗りかえられません。

それはそうと本田さんの素晴らしい逸話の中に私の駄文のリンクはちょっとおこがましいです(^^;)
できれば削除して頂けたら...

Re: No title

TREKさん、こんばんは。

> 行きつけの喫茶店のマスターがバイクの事を「ポンポン」って言ってたのを思い出しましたw

あ~、ポンポンね!
思い出しました。
そういえば、私の父は『ぽこぽこ』って言っていました(^^)

> 「お客さんに迷惑をかけるようなものを作るな」って日本人らしい配慮ですね~
> 本田宗一郎氏の逸話は数々ありますが基本はお客さん第一の考えなんですね

お客様第一だったようです。
そのかわりと言ってはナンですが、従業員にはえらく厳しかったようですね。
ついていけない、って人もいたようですが、まあカリスマ性の強い人はえてしてそうなんでしょう。
でも、ぶん殴られて『もう、こんな会社辞めてやる!』って本田さんの顔を見たら、目に涙がいっぱいたまっていて我に返った、というエピソードもあるから、やっぱり何かあるんでしょうね~

> スーパーカブってよく考えると最初からメカニカルのセミオートマなんですが
> 設計の時代を考えると凄いことですよね~

本当にすごいですよね。
しかも、モデルチェンジをしようと思って設計を一からやり直そうとしても、せいぜいデザインを少し変えるくらいしか手を加えられなかったそうです。
リアキャリアの高さひとつとっても、あの高さより高くても低くてもNGだったそうで、まあすごいですよね。

いなくなったのが惜しいなぁ、と思います。

Kachi//

No title

行きつけの喫茶店のマスターがバイクの事を「ポンポン」って言ってたのを思い出しましたw
「お客さんに迷惑をかけるようなものを作るな」って日本人らしい配慮ですね~
本田宗一郎氏の逸話は数々ありますが基本はお客さん第一の考えなんですね

スーパーカブってよく考えると最初からメカニカルのセミオートマなんですが
設計の時代を考えると凄いことですよね~
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大好きなバイクや、最近気になる健康について書いていこうと思います。
肩の力を抜いていきましょう。

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