破断したサブフレームを補修する(後編)

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

日曜日のフレーム補修作業から一夜明けた3連休最終日の月曜日。
10:00くらいにオートウェルドの硬化具合を確かめてみます。
20130926_01

結んだステンレスの糸が顔を出していますが、光っていて今にも流れそうな表面はかちかちに固まっています。
20130926_02

もう少々ゆすってみてもびくともしません。あんまりやりすぎて折れるとイヤなので、ほどほどにしておきますが、看板に偽りなく、かなりの接着剛性が生まれているようです。

ところで、思うところがあってちょっと後ろから復元したフレームを眺めてみます。
すると、やはりというべきか、右側のほうがわずかに上に上がっていることが見て取れます。
20130926_03

破断面にきちんと合わせて接着したはずなのに?
しかし、ちょっと考えてみれば理由は簡単。
右側のサブフレームの支えを失ったトップケースの重みを左側1本で受け止めていたわけで、その重みで歪が出たのです。これを計算に入れて高さを合わせるべきでした。

横から見てみると、立ち上がり角度に差があるのが一目瞭然。
20130926_04

パニアホルダーを仮付してトップケースベースを取り付けてみると、サブフレームが支える接続箇所にこんなに隙間があいています。
20130926_05

後ろ側からサブフレームを観察してみると、右側はまっすぐで、きちんとまっすぐに接着できたことがうかがえます。
20130926_06

ところが、左側はサブフレームの左右を連結してシートレールに固定されているブリッジから後ろがわずかにおじぎしているのがわかります。
20130926_07

もう少しよく観察してみると、右側は取付の上下方向の角度はよかったのですが、若干右に回転して固定してしまったようで、トップケースベースと少し角度のずれが生じてしまっていました。
20130926_08

左側は、上下方向の隙間を除いて、当然問題ない状態。
20130926_09

これでは右側のサブフレームに左よりも大きな荷重が加わって、サブフレームが右側で固定されているシートレールにまた大きな負担がかかりそうです。
20130926_10

ここはどうにか左右の荷重が均等になるように調整しておいた方がよさそうです。
左側のサブフレームを当初の角度になるように矯正することも考えたのですが、その行為は金属疲労を蓄積させて左側の破断を招きそうなのでやめました。
で、ご登場願ったのは工具箱の中に転がっていた鉄製のワッシャ。
これを2枚重ねると、ほぼ右側と同じくらいの位置にサブフレーム後端の位置をかさ上げできます。
20130926_11

ネジで止まる位置の前方にも接触するところがあって、そこにも隙間ができるので、都合3枚にさび止めのスプレーを施します。
20130926_12

これをあてがってみるとおそらくOKといえそうなあんばいです。
20130926_13

右側はボルトをしめあげたら密着しそうなので、このままいきます。というか、これ以上知恵もわかず、強行突破です(^^;
20130926_14

カウル類をすべて復旧してベースを取り付けると、やはりカウルから立ち上がっているサブフレーム後端のブーツからのぞく長さが違います。
20130926_15

ワッシャを2枚重ねてはさむことで、トップケースベースの水平もどうにか出たようです。
20130926_16

トップケースを付けたところ。違和感ありません。
20130926_17

当然、ゆすってみても、修理前のような頼りないたわみは皆無です(^^)v

ついでなのですが、トップケースベースの天板を止めているビスが錆びていたので、サンドペーパーで錆を軽く落とした後、錆止めスプレーを噴射しておきました。
20130926_18

こうしておいてもちょっと怪しい感じですが、まあ何もしないよりましでしょう。
20130926_19

20130926_20

これでサブフレーム補修は完了。
火曜日からの通勤でしばらく様子見です。

いろいろ知恵や情報を寄せてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
おかげさまでどうにか修理することができました m(_ _)m
まあしかしいろんなことがあるものです。
昨年は同じ9月にABS & サーボが逝ってしまい、今年はサブフレームの破断。気を付けないといけませんね。


ところで、いずれはサブフレームを交換しないといけないので、サブフレームの先端を止めているボルトを外してみようと思ったところ、これまた面倒なことを発見してしまいました。

サブフレームの先端はこのシート高さ調整の階段を止めている後ろ側の穴に通ったボルトでシートレールに共止めされています。
20130926_21

ここをのぞいてみると、あ~あ、とつい声が出てしまいました。こちら右側。
20130926_22

そしてこちら左側。
20130926_23

真っ赤に錆びていて、ためしに4ミリのアーレンキーをあてがってみると、ぐず、という感触とともに崩れてしまいました。

こうなってしまった理由はなに?

このボルトは、後ろから見るとこの矢印の先にある穴の奥にありますが...
20130926_24

タンデムシートを載せてみると...
20130926_25

タンデムシートの先端がご丁寧にスロープになっていて、雨がこのスロープを伝って件の穴の中に流れ込むような位置関係でした。
20130926_26

逃げ場のない水はたまるにまかせ、蒸発するまでの間にボルトを腐食させてしまったということですね。

さて、このボルト、どうやって外しましょうか。こういうボルトをはずす方法ってきっとあるはずですが、もうちょっと考えて設計してよね、BMWさん、と文句の一つも言いたくなります。

同じRTに乗るご同輩、いちどチェックしたほうがいいかもしれません。

それはそうと、このボルトがはまっているフレームのほうは大丈夫なんでしょうね(-_-;

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非公開コメント

Re: No title

るーのぼさん、こんばんは。

> 見た感じですが・・・左側のシートレールも曲がっていますので、こちらも折れるかどうか怪しい気がしますよ・・・。(^_^;)

やっぱり気になりますよね。
私もどうしようか思案したのですが、左側を元に戻そうとするときっとその瞬間に折れそうな気がしてやめました。
こういうのは一度歪むと進行を止めるくらいしか手がなさそうですよね。

> ボルトやメッキの錆は宿命で、ある程度は防げるものの限界がありますよね・・・。

雨にぬれるから仕方がない部分はありますよね。
私は雨の中を走った後は一通り拭いてしまうんですが、こういうところはまったくノーマークでした。
これがたまりたまって、繰り返されて朽ちていったんでしょうね(^^;

> バイクの年数が経つほど、深刻になってきますし・・・自分のバイクの事ですが。(泣)

わがRTも2003年2月製ですから、すでに10年半です。
表面のヤレもそうですが、クラッチやそのレリーズなど、手の届かないところが心配な年頃であります(^^;

Kachi//

No title

見た感じですが・・・左側のシートレールも曲がっていますので、こちらも折れるかどうか怪しい気がしますよ・・・。(^_^;)

ボルトやメッキの錆は宿命で、ある程度は防げるものの限界がありますよね・・・。
バイクの年数が経つほど、深刻になってきますし・・・自分のバイクの事ですが。(泣)

Re: No title

ぷんとさん、こんばんは。

> とりあえずは直ったようで、おめでとうございます。
> これで秋のツーリングシーズンに間に合いそうです。

ありがとうございます(^^)
そうですね。
これで秋には間に合いました。
あとは実用強度の達しているかをしばらく運航して確かめればOKかと思っています。
まあ、Motorworksからサブフレームがこちらに向かっていて、もう関空から京都に入ったので、何かあればそちらに取り換えればOKです。
...と、その前にボルトを何とかしなきゃ(^^;

> あとは実戦でシートレールが荷重に耐えてくれるかですね。

そこですね。
骨接ぎしたところは上部についているようですが、そうすると補強していないほかのところに応力が集中するかもしれないので、予断は許しませんよね。
そこがこういう力学の難しいところなんでしょうね。

> 僕のブログにも書きましたが、サビには僕も悩まされています。
> 海に近いところに住んでいる上、毎日海沿いの道を通勤で走っており、ヘルメットのシールドが塩で白くなるほど。
> なのでサビはどんどん出てきます。
> 一回錆びるともう、削っても塗装してもダメなんですよね…

さびは悩ましいですね。
ハーレーなんかは西海岸出身だからか、雨の中を走っただけであちこち錆が浮いてくると聞いたことがあります。
BMWは凍結防止剤の国で生まれたからまだましかと思っていましたが、やはり海辺だと厳しいんですね。
さびは削ると、削った部分の肉がどんどん薄くなっていくから悩ましいですよね。
交換可能なエンジンガードだとまだいいですけど、お高いフレームだと泣きたくなる...
いい防止法があるといいんですけどねぇ(^^;

Kachi//

No title

とりあえずは直ったようで、おめでとうございます。
これで秋のツーリングシーズンに間に合いそうです。

あとは実戦でシートレールが荷重に耐えてくれるかですね。

僕のブログにも書きましたが、サビには僕も悩まされています。
海に近いところに住んでいる上、毎日海沿いの道を通勤で走っており、ヘルメットのシールドが塩で白くなるほど。
なのでサビはどんどん出てきます。
一回錆びるともう、削っても塗装してもダメなんですよね…

Re: タイトルなし

まーぼーさん、こんばんは。

> こんどはネジですか…
> ネタの宝庫ですね(笑)

まったく持ち主思いなんだかどうなんだか、こうも途切れなくネタを提供してくれると退屈しなくていいですね(^^;
もう少々のことが起こっても動じない気がします(笑)

> それにしても天晴な朽果てぶりですね。
> これ外すなら、ネジザウルスかエキストラクターかなぁ。

天晴というか哀れというか(^^;
こんなになるまで気が付かない持ち主も持ち主ですが、こんな水のたまるところに鉄のボルトはねえだろ、って思わず毒づいちゃいました(^^;
ボルトの頭はほぼ崩れてしまっているので、ネジザウルスはちょっと無理かなぁ、穴に入れるときにアームが通らなさそうですし...
やっぱりエキストラクターかなと思います。
アストロプロダクツに電話してみたら、何種類かのエキストラクタがあるそうです。
今日は遅くなりそうなので、明日の就業後、ちょっと覗いて現物診てもらってどの種類を使えばいいかアドバイスをもらおうかと思います。

わがRT、外見はまあまあきれいなんですが、中身はだいぶヤレてきてるんですね。
今のうちにCRCでも噴いておいて、固着していると思われるボルトとフレームの潤滑を促進しておきましょうかね(笑)

Kachi//

Re: No title

JBLさん、こんばんは。

> >イメージとしてはダメになったボルトごとフレームから削り取ってしまって、あいたフレームの穴に>タップを切って新しいボルトをねじ込む感じでしょうか。
>
> こんにちは、説明が下手でスイマセン
>
> 1.まず、つぶれたねじ部分をドリルで鉛直方向もんで、エキストラクターを挿入する穴をあけます
> 2、エキストラクターは、開けた穴に対してネジを緩める方向に螺旋が切ってあります
> 3.そのままエキストラクターを回してゆけば、ネジが緩んでしまうので
> 4.ネジ穴はもとのままです タップで新しいネジ穴をきる必要はありません
> 5、新しいネジに交換して終了
>
> です。 

なるほど。ありがとうございます。
私も昼休みにネットで調べてみて原理がわかりました。
必要は発明の母というか、同じ悩みを抱えた先達がいるおかげで我々は楽していろんなことができますね。
問題はサビサビのネジがフレームを侵食していないかどうか、ってところですが、こればかりはやってみないとわかりませんね。
最悪、少しフレームを削ってタップを立てないといけないかもしれませんね。。

> kachiさんが、工具を手にすればたちどころに理解できますよ~
> それからエキストラクターを保持するためのホルダー?必要になりますが
> たぶん、ホムセンで全部揃います

タップハンドルでしたら、サイドスタンドの下駄をかさ上げするアルミ板にタップを立てるときに買ってあるんです。まあ、エキストラクターの寸法に合うかどうかが問題ですけど(^^;

なんだかこのくらいのトラブルでは動じなくなった自分がいるのがおかしいです(笑)

Kachi//

Re: タイトルなし

TREKさん、こんばんは。

> フレーム破断から補修まで、皆さんさんのコメントも交えて興味深く読ませてもらいました

いやあ、今回もたくさんの方からのアドバイスに本当に助けられました(^^)
ブログやってなくてひとりでいろいろやらなきゃならなかったら、きっと絶望していたか、正規ディーラーの高い修理に出さなきゃならなかったかもしれません。
本当にありがたいことです。

> 今は接着剤もかなり強力なんですねビックリです

でしょう~
私も驚きましたよ。
こんなにがっちりつくなんて、一言で接着剤といえない高性能ですね。
この接着剤、硬化したらタップ立ててボルトもしめられるそうで、もしフレームのボルトのメスねじがヤバかったらこれで補修できるかもしれません。

> サビサビのボルトはドリルで頭を飛ばして外す位しか思い浮かびませんw
> まだまだ楽しめそうですね?

ですね~
絶望しないところがもうドがつくMなのかも(笑)
もうしばらくおつきあいくださいね~

Kachi//

こんどはネジですか…
ネタの宝庫ですね(笑)

それにしても天晴な朽果てぶりですね。
これ外すなら、ネジザウルスかエキストラクターかなぁ。

No title

>イメージとしてはダメになったボルトごとフレームから削り取ってしまって、あいたフレームの穴に>タップを切って新しいボルトをねじ込む感じでしょうか。

こんにちは、説明が下手でスイマセン

1.まず、つぶれたねじ部分をドリルで鉛直方向もんで、エキストラクターを挿入する穴をあけます
2、エキストラクターは、開けた穴に対してネジを緩める方向に螺旋が切ってあります
3.そのままエキストラクターを回してゆけば、ネジが緩んでしまうので
4.ネジ穴はもとのままです タップで新しいネジ穴をきる必要はありません
5、新しいネジに交換して終了

です。 

kachiさんが、工具を手にすればたちどころに理解できますよ~
それからエキストラクターを保持するためのホルダー?必要になりますが
たぶん、ホムセンで全部揃います

フレーム破断から補修まで、皆さんさんのコメントも交えて興味深く読ませてもらいました
今は接着剤もかなり強力なんですねビックリです
サビサビのボルトはドリルで頭を飛ばして外す位しか思い浮かびませんw
まだまだ楽しめそうですね〜

Re: No title

JBLさん、おはようございます。

> 一難去って、また一難、楽しいですね。

いやあ、ここまで来ると、ネタを枯れさせないようにいろいろ用意してくれているとしか思えないですね(笑)
オーナー思いなんだかどうなんだか(^^;

> 錆びたボルトは廃棄しなければなりませんが、
> エキストラクターという工具を使ってやれば簡単に抜けます。
> ホムセンかモノタロウでいろいろな口径のセットは数百円で
> 手に入りますよ。

なるほど、ちゃんとあるんですね、こういう需要に対する供給。
早速に情報をありがとうございます。
もう何が来ても驚かない気がしますよ(^^;

> あとは、鉄鋼用のドリル刃です。さほど鉛直方向の精度を必要と
> しない作業だと思うので、電動インパクト(ドリル)で直接もんで
> しまってからエキストラクターを使ってもよいと思います。

イメージとしてはダメになったボルトごとフレームから削り取ってしまって、あいたフレームの穴にタップを切って新しいボルトをねじ込む感じでしょうか。
場所が場所だけにちょっと慎重にしたほうがよさそうですね。

アドバイスありがとうございます。
いろいろしらべてやってみますね~

Kachi//

No title

一難去って、また一難、楽しいですね。錆びたボルトは廃棄しなければなりませんが、エキストラクターという工具を使ってやれば簡単に抜けます。ホムセンかモノタロウでいろいろな口径のセットは数百円で手に入りますよ。あとは、鉄鋼用のドリル刃です。さほど鉛直方向の精度を必要としない作業だと思うので、電動インパクト(ドリル)で直接もんでしまってからエキストラクターを使ってもよいと思います。
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Kachi

Author:Kachi
大好きなバイクや、最近気になる健康について書いていこうと思います。
肩の力を抜いていきましょう。

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