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露出機構に革命を起こした OLYMPUS OM-2

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

先日、OLYMPUS OM-1のことを書きました。

OM-1は、大きく重いという従来の一眼レフの概念を覆す画期的なカメラでしたが、オリンパスは外観をほとんど変えることなく、これに自動露出という機構を加えたOM-2をリリースします。
※写真はすべてオリンパス社のホームページより壁紙をダウンロードしたものです。
20130308_01

しかもその自動露出機構は、カメラ業界や、カメラを愛好する人たちをあっと驚かせるエポックメーキングなものでした。

OM-1と同じように、モータードライブや...
20130308_02

もう少し安価なワインダーなどが装着できる利便性はそのままに...
20130308_03

露出計(測光方式)に【TTLダイレクト測光】という画期的な方式を採用しました。

従来、一眼レフカメラの自動露出は、ミラーで反射されてプリズムの下部に設置されているフォーカシングスクリーン(像を結ぶすりガラスで、ファインダーから見える画像はこのフォーカシングスクリーン上の像。これは現在のデジタル一眼でも同じ)上に結ばれた像の明るさを測っていました。
シャッターを切ると、このミラーが跳ね上がってフォーカシングスクリーンには像が結べなくなるため、シャッターを切る前に測定した露出量を記憶し、記憶した露出に従ってシャッタースピードなり絞り値なりを調整して適正露出を得ていました。

OM-2ではこの方式を改め、下の図のようにシャッター膜に白黒の、現在の二次元バーコードのようなパターンを付け、ここに結ばれた像をミラーボックスの底面に設置した受光素子で測定して適正露出を得るという方式をとりました。これを【TTLダイレクト測光】(TTL=Through The Lens)と言います。
20130308_04

この図ではほぼ均等なパターンが描かれていますが、実際のパターンは中央部分の方が周辺に比べて白いパターンの密度が高く、いわゆる中央部重点測光がされるようなパターンをとっています。
この方式をとることによって、速いシャッタースピードの時はシャッター膜に描かれたパターンで測光し、暗くなってシャッタースピードが遅くなると、シャッターが開いて露出しているフィルム面を測光することで、実際に映っている像の露出を正確に測定することができるようになりました。
※ちなみにこのTTLダイレクト測光は撮影中の画像をリアルタイムで測光しているため、例えば絞り機構が故障して設定した絞り値まで絞り込まれていない場合でも、事前に測光した露出ではなく、絞られていない実際の光量に対する適正露出が得られるというフェイルセイフの役割も果たせます。

このことは、通常の撮影もさることながら、ストロボの調光に最も大きなアドバンテージをもたらしました。
20130308_07

通常、シャッターが開いて露出がされているときはストロボの光をレンズを通して測ることはできませんから、ストロボ側についているセンサーが被写体の明るさを測定して最適な明るさを調整して発光します。
つまり、ストロボ撮影の露出は、どんな焦点距離のレンズを使っていても、実際の撮影範囲に関係なく、ストロボに設置されている受光素子が感じ取る範囲の光の量で露出が決定されてしまうため、時に露出が大きく外れるということもあったわけです。
しかし、このTTLダイレクト測光では、シャッターが全開になっていままさに光が当たっているフィルム面を測光することで、ストロボの発光量をリアルタイムでボディ側で測定することができるため、実際に撮影している絵全体の適正露出を把握し、ボディ側からストロボを制御することができるようになりました。
20130308_05

これは画期的な方式で、後に他社も同様の方式で追従しました。
TTLダイレクト測光が特許になったのかどうかはわかりませんが、特にストロボ撮影における露出のヒット率向上、壁や天井に光を反射させて行なうバウンス撮影時の適正露出の得やすさは、高度な撮影技術を身近にするのに多大な貢献を果たしたといえます。

現在のデジカメはCCDやCMOSをフィルムの代わりに使っていて、それ自体が適正露出を測定するための受光素子の役割も果たしているのでしょうが、このオリンパスの測光方式は、結像面の露出を測定するという面においてひとつの時代を作ったといえると思います。
20130308_06

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