ハンドルカバーの効用はいかに
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
バックミラーを追加設置して後方確認の不安がなくなったハンドルカバーの運用。
金曜日から火曜日まで、三日とも雨の中を走行することになって、効果のほどがしっかり確認できたので、改めてインプレッションなどと大袈裟なことをしてみようと思います。
■装着
明るいところで装着すると要領がわかります。
このハンドルカバーには、ハンドルに通す入口のところに都合4つのフラップとマジックテープがついたリブがついていて、4つのフラップのうち2つにマジックテープがついています。
ハンドルをカバーに深く挿入したのち、これらのフラップのうち、マジックテープがついていない2つのフラップでマスターシリンダをカバーするように覆い...


その上から残りのマジックテープつきのフラップでそのフラップを束ねるような形でハンドルもろとも上から覆ってしまいます。


しかる後に、最後のマジックテープつきのリブをセットすると、RTのようなかなり大柄なマスターシリンダ一体のグリップスイッチの上からでもかなりしっかりとハンドルに固定することができます。

マスターシリンダの部分に多少の隙間ができますが、この2日の雨では雨の進入もなく、中はドライを保ってくれていました。
ただし、これは大型のカウルがついているRTだからかもしれず、まったく遮蔽物がないネイキッドや、それに近いスモールカウルしか備えないモデルではある程度の浸水は覚悟しないといけないかもしれません。
■装着による取り回しにくさやスイッチ誤動作(誤操作)のリスク
まず取り回しに関してですが、やはり手の挿入角度が制限されるので、車庫からの出し入れなどの際の取り回しにはいささかの扱いにくさが伴います。
マジックテープがべりっとはがれて取り付けが損なわれることを厭わなければあまり気にすることもありませんが、いちどつけたら再度取り付けるにはちょっと面倒さを感じるのも事実なので、特にフルステアでの取り回しはしないようにしたい、という心理が働きます。
走行中のスイッチの誤操作は、私の場合はありません。
すでに5年55,000キロを走っているRTなので、スイッチは見なくても操作できますし(使いやすいかどうかは別ですが ^^;)、カバー自体も操作を阻害するような障害はありません。
Webにアップされている製品写真や装着の動画では親指の部分に透明な窓が見られますが、どうやら2011年か2012年モデルくらいからこの窓は廃止されたようで、私のカバーにもありませんでした。
スイッチの操作を体で覚えていれば問題になることはありませんが、手元が見えないと不安だと思われる方にはちょっと残念な変更かもしれません。
ただ、この透明窓は経年劣化で割れてくることもあるそうなので、なくなったのはそのせいかもしれません。
スイッチ操作には何の問題もありませんが、フルステアすると、私のRTの場合は左右のウィンカースイッチがカバーに押されて点滅を始めます。
駐輪場に駐輪するときはいいですが、フルロックターンや、公道上でフルステアする場合は注意が必要です。
■暖かさ
以前の記事でも書きましたが、中の空間が大きいため、グリップヒーターをつけても(通勤程度の距離・時間では)炬燵のような温かさにはなりません。
ただ、冬用のグローブのみで運転するよりは格段に快適であるといえます。
私は夏用のメッシュグローブをつけて運転しましたが、ウェアの袖口と夏用グローブの間に隙間ができるため、そこがすうすうするくらいで、寒さを感じるほどではありません。
通勤時間が片道20分強なので、内部が暖まりきる前についてしまうために手放しで温かいといえないのかもしれません。
これが数時間に及ぶツーリングだと、印象は少し変わるかもしれません。
いずれにしても、身体の末端を温めることができるというのは極寒の走行ではたいへん有効で、それだけでも体感(耐寒)温度をグンと高めることができると思います。
ハンドルカバーはグリップヒーターと組み合わせることで冬のバイク走行の強い味方になることは間違いなさそうです。
課題としては冬ジャケットの袖口とグローブの境目からの冷たい風の進入ですが、これは裾の長いお安めの3シーズングローブを使うことで解決するかもしれません。
ちょっと探しに行ってみることにしましょう。

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バックミラーを追加設置して後方確認の不安がなくなったハンドルカバーの運用。
金曜日から火曜日まで、三日とも雨の中を走行することになって、効果のほどがしっかり確認できたので、改めてインプレッションなどと大袈裟なことをしてみようと思います。
■装着
明るいところで装着すると要領がわかります。
このハンドルカバーには、ハンドルに通す入口のところに都合4つのフラップとマジックテープがついたリブがついていて、4つのフラップのうち2つにマジックテープがついています。
ハンドルをカバーに深く挿入したのち、これらのフラップのうち、マジックテープがついていない2つのフラップでマスターシリンダをカバーするように覆い...


その上から残りのマジックテープつきのフラップでそのフラップを束ねるような形でハンドルもろとも上から覆ってしまいます。


しかる後に、最後のマジックテープつきのリブをセットすると、RTのようなかなり大柄なマスターシリンダ一体のグリップスイッチの上からでもかなりしっかりとハンドルに固定することができます。

マスターシリンダの部分に多少の隙間ができますが、この2日の雨では雨の進入もなく、中はドライを保ってくれていました。
ただし、これは大型のカウルがついているRTだからかもしれず、まったく遮蔽物がないネイキッドや、それに近いスモールカウルしか備えないモデルではある程度の浸水は覚悟しないといけないかもしれません。
■装着による取り回しにくさやスイッチ誤動作(誤操作)のリスク
まず取り回しに関してですが、やはり手の挿入角度が制限されるので、車庫からの出し入れなどの際の取り回しにはいささかの扱いにくさが伴います。
マジックテープがべりっとはがれて取り付けが損なわれることを厭わなければあまり気にすることもありませんが、いちどつけたら再度取り付けるにはちょっと面倒さを感じるのも事実なので、特にフルステアでの取り回しはしないようにしたい、という心理が働きます。
走行中のスイッチの誤操作は、私の場合はありません。
すでに5年55,000キロを走っているRTなので、スイッチは見なくても操作できますし(使いやすいかどうかは別ですが ^^;)、カバー自体も操作を阻害するような障害はありません。
Webにアップされている製品写真や装着の動画では親指の部分に透明な窓が見られますが、どうやら2011年か2012年モデルくらいからこの窓は廃止されたようで、私のカバーにもありませんでした。
スイッチの操作を体で覚えていれば問題になることはありませんが、手元が見えないと不安だと思われる方にはちょっと残念な変更かもしれません。
ただ、この透明窓は経年劣化で割れてくることもあるそうなので、なくなったのはそのせいかもしれません。
スイッチ操作には何の問題もありませんが、フルステアすると、私のRTの場合は左右のウィンカースイッチがカバーに押されて点滅を始めます。
駐輪場に駐輪するときはいいですが、フルロックターンや、公道上でフルステアする場合は注意が必要です。
■暖かさ
以前の記事でも書きましたが、中の空間が大きいため、グリップヒーターをつけても(通勤程度の距離・時間では)炬燵のような温かさにはなりません。
ただ、冬用のグローブのみで運転するよりは格段に快適であるといえます。
私は夏用のメッシュグローブをつけて運転しましたが、ウェアの袖口と夏用グローブの間に隙間ができるため、そこがすうすうするくらいで、寒さを感じるほどではありません。
通勤時間が片道20分強なので、内部が暖まりきる前についてしまうために手放しで温かいといえないのかもしれません。
これが数時間に及ぶツーリングだと、印象は少し変わるかもしれません。
いずれにしても、身体の末端を温めることができるというのは極寒の走行ではたいへん有効で、それだけでも体感(耐寒)温度をグンと高めることができると思います。
ハンドルカバーはグリップヒーターと組み合わせることで冬のバイク走行の強い味方になることは間違いなさそうです。
課題としては冬ジャケットの袖口とグローブの境目からの冷たい風の進入ですが、これは裾の長いお安めの3シーズングローブを使うことで解決するかもしれません。
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コメントの投稿
No title
やはりすきま風入ってきますよね。^^;
僕は家に合ったネオプレンやスポンジ詰めたりしたら多少は良かったですよ。
自分の感想は、ラフロの大きいのは操作性では○、保温性ではボクサータイプが○って感じでしょうか?
僕は家に合ったネオプレンやスポンジ詰めたりしたら多少は良かったですよ。
自分の感想は、ラフロの大きいのは操作性では○、保温性ではボクサータイプが○って感じでしょうか?
Re: No title
蒼海さん、おはようございます。
> やはりすきま風入ってきますよね。^^;
> 僕は家に合ったネオプレンやスポンジ詰めたりしたら多少は良かったですよ。
なるほど、詰め物ですね(^^)
やっぱり汎用ですから、隙間とそこからの寒風の進入は完璧に防げるというものではないですよね。そこら辺を工夫するのも楽しいものです。
蒼海さんのアイデア、いただくかもしれません(^^)
> 自分の感想は、ラフロの大きいのは操作性では○、保温性ではボクサータイプが○って感じでしょうか?
やっぱりそうですね。
私はハンドルカバーは初めてですが、操作性に関してはこのラフアンドロードのは全く問題ありません。
保温性に関しては、やはり内部のエアボリュームが大きいのと、カバー自体に保温材の類が入っていないので、防風くらいの役割かなと思ったりします。
あと使っていて感じたのは、グリップヒーターでグリップが温かくなると、ブレーキ/クラッチレバーの冷たさが際立ってしまうところですが、これはカバーの性能とは別の悩みですね(^^;
いずれにしても、つけてよかった、というのが正直な感想です(^^)
Kachi//
> やはりすきま風入ってきますよね。^^;
> 僕は家に合ったネオプレンやスポンジ詰めたりしたら多少は良かったですよ。
なるほど、詰め物ですね(^^)
やっぱり汎用ですから、隙間とそこからの寒風の進入は完璧に防げるというものではないですよね。そこら辺を工夫するのも楽しいものです。
蒼海さんのアイデア、いただくかもしれません(^^)
> 自分の感想は、ラフロの大きいのは操作性では○、保温性ではボクサータイプが○って感じでしょうか?
やっぱりそうですね。
私はハンドルカバーは初めてですが、操作性に関してはこのラフアンドロードのは全く問題ありません。
保温性に関しては、やはり内部のエアボリュームが大きいのと、カバー自体に保温材の類が入っていないので、防風くらいの役割かなと思ったりします。
あと使っていて感じたのは、グリップヒーターでグリップが温かくなると、ブレーキ/クラッチレバーの冷たさが際立ってしまうところですが、これはカバーの性能とは別の悩みですね(^^;
いずれにしても、つけてよかった、というのが正直な感想です(^^)
Kachi//
No title
こんばんは
いつもながら丁寧でわかりやすいレポートですね~
これだけフラップを重ねても隙間ができるんですか?
手を入れるところは余裕があって入れやすそうですが
その分隙間風が入るんですね
私のは手は入れにくいですがゴムがきついので隙間風はほとんどありません
取り付けもグリップとレバーに刺すだけなのでこちらもほとんど風は入りませんね
手が入れにくいので川湯の行き帰り、薄い皮の手袋だけで長時間乗って帰ってきたら
どうも低温やけどになったようで2~3日手のひらがじんじんして
いまだ手のひらに薄皮がかかったような感じですw
グリップにテープを巻くか、もうちょっと厚いグローブで対策しないと具合が悪いです
いつもながら丁寧でわかりやすいレポートですね~
これだけフラップを重ねても隙間ができるんですか?
手を入れるところは余裕があって入れやすそうですが
その分隙間風が入るんですね
私のは手は入れにくいですがゴムがきついので隙間風はほとんどありません
取り付けもグリップとレバーに刺すだけなのでこちらもほとんど風は入りませんね
手が入れにくいので川湯の行き帰り、薄い皮の手袋だけで長時間乗って帰ってきたら
どうも低温やけどになったようで2~3日手のひらがじんじんして
いまだ手のひらに薄皮がかかったような感じですw
グリップにテープを巻くか、もうちょっと厚いグローブで対策しないと具合が悪いです
Re: No title
TREKさん、こんばんは。
> いつもながら丁寧でわかりやすいレポートですね~
いえいえ、単なる自己満足ですから(^^; お付き合いくださってありがとうございます(^^)
でも、こういうの書き出すと止まんなくなっちゃうんですよ、なんでしょね(^^)
> これだけフラップを重ねても隙間ができるんですか?
そうですね~、やっぱりできますね。
なんだかんだ言ってやっぱりマスターシリンダが大きいし、フラップも幅がそんなに広くもないですからね。
> 手を入れるところは余裕があって入れやすそうですが
> その分隙間風が入るんですね
そこのところは痛しかゆしですね。
どっちかがどうしても犠牲になっちゃいますね。
ただ、手首のところは裾の長いグローブに替えることでどうにかなりそうな予感があるので、シーズンオフが近い今ならバーゲンでお安いやつが買えるかと、明日あたり物色に行こうと思っています(^^)
> 私のは手は入れにくいですがゴムがきついので隙間風はほとんどありません
> 取り付けもグリップとレバーに刺すだけなのでこちらもほとんど風は入りませんね
そういうことって実際に浸かってみないとわからないですよね~
保温性ならTREKさんのほうがいいような気がします。
> 手が入れにくいので川湯の行き帰り、薄い皮の手袋だけで長時間乗って帰ってきたら
> どうも低温やけどになったようで2~3日手のひらがじんじんして
> いまだ手のひらに薄皮がかかったような感じですw
> グリップにテープを巻くか、もうちょっと厚いグローブで対策しないと具合が悪いです
そのあたりの加減は難しいかもしれませんね。
ちょっと素材が熱くなるだけで、カバーを隔ててスイッチを操作するから、スイッチの操作性がずいぶん変わるでしょうし、薄すぎると低温やけどみたいになるし...
専用品だったら最適化できるんでしょうけど、汎用品ですからね~
最適の組み合わせが発見できたらまたアップしましょうか(^^)
Kachi//
> いつもながら丁寧でわかりやすいレポートですね~
いえいえ、単なる自己満足ですから(^^; お付き合いくださってありがとうございます(^^)
でも、こういうの書き出すと止まんなくなっちゃうんですよ、なんでしょね(^^)
> これだけフラップを重ねても隙間ができるんですか?
そうですね~、やっぱりできますね。
なんだかんだ言ってやっぱりマスターシリンダが大きいし、フラップも幅がそんなに広くもないですからね。
> 手を入れるところは余裕があって入れやすそうですが
> その分隙間風が入るんですね
そこのところは痛しかゆしですね。
どっちかがどうしても犠牲になっちゃいますね。
ただ、手首のところは裾の長いグローブに替えることでどうにかなりそうな予感があるので、シーズンオフが近い今ならバーゲンでお安いやつが買えるかと、明日あたり物色に行こうと思っています(^^)
> 私のは手は入れにくいですがゴムがきついので隙間風はほとんどありません
> 取り付けもグリップとレバーに刺すだけなのでこちらもほとんど風は入りませんね
そういうことって実際に浸かってみないとわからないですよね~
保温性ならTREKさんのほうがいいような気がします。
> 手が入れにくいので川湯の行き帰り、薄い皮の手袋だけで長時間乗って帰ってきたら
> どうも低温やけどになったようで2~3日手のひらがじんじんして
> いまだ手のひらに薄皮がかかったような感じですw
> グリップにテープを巻くか、もうちょっと厚いグローブで対策しないと具合が悪いです
そのあたりの加減は難しいかもしれませんね。
ちょっと素材が熱くなるだけで、カバーを隔ててスイッチを操作するから、スイッチの操作性がずいぶん変わるでしょうし、薄すぎると低温やけどみたいになるし...
専用品だったら最適化できるんでしょうけど、汎用品ですからね~
最適の組み合わせが発見できたらまたアップしましょうか(^^)
Kachi//