冬の快適な視界のために
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
寒い冬にバイクに乗るとき、悩まされるもの。
それは寒さではなく、ヘルメットシールドのくもりだったりします。
走行中はヘルメット内にもある程度乾燥した空気が流入してくるため、それほど悩ましくはありませんが、信号待ちなどで止まって空気の流れがなくなると、呼吸で吐き出された水蒸気が結露して、とたんに視界がホワイトアウトしていきます。
私が日常的に使っている GIVIの X-Plusは、シールドの最下部、チンガードとシールドのオーバーラップ部分にエアインテークがあいていて、これがシールド内部のくもりをとる設計になっているようですが、客観的に評価して、AraiやSHOEIのベンチレート機構に比べると効果は薄いように思います。

エアインテークのアップです。

このGIVI製のヘルメットには曇り止めのリキッドスプレーが同梱されていて、冬場はこれをシールド内面に塗布することで曇りが防止されて重宝していたのですが、気がついたらすっかり使い果たしてなくなってしまっていました。
新しく同種のものを調達しなきゃな、と思ってはいたのですが、探すのも面倒くさいので、自分で調合することにしました。

調合といっても全然大袈裟なことはなくて、要するに、シールド表面の表面張力をなくせばよく、一番手近にあるものを流用するならば、無色透明な食器洗剤が好適です。
曇りというのはつまるところ、水蒸気が金属やプラスチックの表面に結露(凝結)して、水分自身の表面張力によって球形もしくは半球形の形状で面に並ぶために光が乱反射して曇りとして見えるものです。
したがって、この表面張力を弱めて結露面と同じ面状に水分を均してやれば、光の乱反射もなくなって透明性や鏡面を維持できる、というのが曇り止めの原理です。

これがGIVIについていた、その名も "No Fog Spray"。

すっかりなくなっています。

使うのはたまたま台所にあったこの台所用洗剤。

ママレモンのように不透明なものより、できるだけ透明に近いものを使う方が結果はよいようです。
スプレーの容器の容量は10C.C.もないくらいですので、これに3滴ほどを垂らして...

そこに水道水を満たします。

これを振り回して撹拌したら出来上がり。
シールドに吹きかけて、セーム皮などでのばしてやれば(拭くのではなく)、界面活性剤の被膜ができて、水の表面張力を弱めてくれます。

洗剤の量ですが、原液の粘性(濃度?)によって変わりますので、いろいろ試行錯誤して適量を探すといいでしょう。
この洗剤曇り止めスプレーでも、市販のくもり止めスプレーでもそうですが、もちろん効果の持続時間は限らています。
雨が降ってシールド内側を雨が流れれば曇り止剤も一緒に流されますから効果は失われます。
また、曇っていないように見えても、それは曇っているように見えないだけで、実際にはスプレーを施した表面は水蒸気が結露しており、結露した水分によって、曇り止剤は少しずつ流されていくので、数日で効果は徐々に薄れていきます。
まあ、寒中ツーリングをするときには、雨さえ降っていなければ、朝塗布しておけば1日は余裕でもってくれるので、出がけにちょっと手を加えるだけで鮮明な視界を確保できます。
メガネも同様ですね(^^)

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寒い冬にバイクに乗るとき、悩まされるもの。
それは寒さではなく、ヘルメットシールドのくもりだったりします。
走行中はヘルメット内にもある程度乾燥した空気が流入してくるため、それほど悩ましくはありませんが、信号待ちなどで止まって空気の流れがなくなると、呼吸で吐き出された水蒸気が結露して、とたんに視界がホワイトアウトしていきます。
私が日常的に使っている GIVIの X-Plusは、シールドの最下部、チンガードとシールドのオーバーラップ部分にエアインテークがあいていて、これがシールド内部のくもりをとる設計になっているようですが、客観的に評価して、AraiやSHOEIのベンチレート機構に比べると効果は薄いように思います。

エアインテークのアップです。

このGIVI製のヘルメットには曇り止めのリキッドスプレーが同梱されていて、冬場はこれをシールド内面に塗布することで曇りが防止されて重宝していたのですが、気がついたらすっかり使い果たしてなくなってしまっていました。
新しく同種のものを調達しなきゃな、と思ってはいたのですが、探すのも面倒くさいので、自分で調合することにしました。

調合といっても全然大袈裟なことはなくて、要するに、シールド表面の表面張力をなくせばよく、一番手近にあるものを流用するならば、無色透明な食器洗剤が好適です。
曇りというのはつまるところ、水蒸気が金属やプラスチックの表面に結露(凝結)して、水分自身の表面張力によって球形もしくは半球形の形状で面に並ぶために光が乱反射して曇りとして見えるものです。
したがって、この表面張力を弱めて結露面と同じ面状に水分を均してやれば、光の乱反射もなくなって透明性や鏡面を維持できる、というのが曇り止めの原理です。

これがGIVIについていた、その名も "No Fog Spray"。

すっかりなくなっています。

使うのはたまたま台所にあったこの台所用洗剤。

ママレモンのように不透明なものより、できるだけ透明に近いものを使う方が結果はよいようです。
スプレーの容器の容量は10C.C.もないくらいですので、これに3滴ほどを垂らして...

そこに水道水を満たします。

これを振り回して撹拌したら出来上がり。
シールドに吹きかけて、セーム皮などでのばしてやれば(拭くのではなく)、界面活性剤の被膜ができて、水の表面張力を弱めてくれます。

洗剤の量ですが、原液の粘性(濃度?)によって変わりますので、いろいろ試行錯誤して適量を探すといいでしょう。
この洗剤曇り止めスプレーでも、市販のくもり止めスプレーでもそうですが、もちろん効果の持続時間は限らています。
雨が降ってシールド内側を雨が流れれば曇り止剤も一緒に流されますから効果は失われます。
また、曇っていないように見えても、それは曇っているように見えないだけで、実際にはスプレーを施した表面は水蒸気が結露しており、結露した水分によって、曇り止剤は少しずつ流されていくので、数日で効果は徐々に薄れていきます。
まあ、寒中ツーリングをするときには、雨さえ降っていなければ、朝塗布しておけば1日は余裕でもってくれるので、出がけにちょっと手を加えるだけで鮮明な視界を確保できます。
メガネも同様ですね(^^)

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コメントの投稿
No title
これで曇り止めの効果があるんですね~、驚きです。(^-^)
簡単にできそうですので、ちょっと作ってみたくなりました。
ジェットヘルメットですが、信号待ちでは曇りますので・・・あまり寒い思いをせずにすみそうです。
簡単にできそうですので、ちょっと作ってみたくなりました。
ジェットヘルメットですが、信号待ちでは曇りますので・・・あまり寒い思いをせずにすみそうです。
Re: No title
るーのぼさん、こんばんは。
> これで曇り止めの効果があるんですね~、驚きです。(^-^)
表面張力を減らせばいいので、石鹸系なら何でも使えると思いますよ(^^)
石鹸水の上でアメンボが浮かべないのは表面張力がないためなんです(^^)
> 簡単にできそうですので、ちょっと作ってみたくなりました。
あまり濃すぎると逆に石鹸の濁りで曇ったようになるので、シールド表面に塗り広げた時にはじかれないくらいの濃さで最も薄い状態を探してみてください。
> ジェットヘルメットですが、信号待ちでは曇りますので・・・あまり寒い思いをせずにすみそうです。
ジェットでも止まると曇りますよね。
メガネをかけていると、メガネも曇るのでけっこう厄介なんですよ。
お試しあれ(^^)
Kachi//
> これで曇り止めの効果があるんですね~、驚きです。(^-^)
表面張力を減らせばいいので、石鹸系なら何でも使えると思いますよ(^^)
石鹸水の上でアメンボが浮かべないのは表面張力がないためなんです(^^)
> 簡単にできそうですので、ちょっと作ってみたくなりました。
あまり濃すぎると逆に石鹸の濁りで曇ったようになるので、シールド表面に塗り広げた時にはじかれないくらいの濃さで最も薄い状態を探してみてください。
> ジェットヘルメットですが、信号待ちでは曇りますので・・・あまり寒い思いをせずにすみそうです。
ジェットでも止まると曇りますよね。
メガネをかけていると、メガネも曇るのでけっこう厄介なんですよ。
お試しあれ(^^)
Kachi//