4台目のバイク
就職したからといってバイク熱が冷めるものではありません。
入社当初こそ仕事を覚えることに汲々としていましたが、学生時代の最後にエンジンを壊すほどのツーリングをした時の記憶は消えず、半年もするとまたぞろ虫が蠢きはじめました。
社会人になって変わったこと。
それは、同じように仕事をするのでも、アルバイトに比べて責任が重くなったこと、また、それに相応して手にする給料の額も上がったことでした。
これなら車検がある車両でも維持できるかもしれない(何たる短絡思考...)。
インターネットなどまったく普及していない時代(wwwも1990年起源だったと思います)にどこでどうやって探してきたのか皆目覚えていませんが、東急田園都市線の梶が谷駅から徒歩10分くらいのところ、R246に面した【モトショップ梶ヶ谷】(いまはHPもあります)でよさそうなバイクを見つけました。
YAMAHAのXJ400ZE。2500kmほど走った中古、新古車といってもいい程度です。

KLで高速走行をした時に、カウルがあればどれだけ楽だっただろうかと思い知った私は、そのときから【バイクはカウルが付いた楽ちん姿勢のツーリングバイク】と決めていました。
巷ではレーサーレプリカが全盛の時代でしたが、遠くまで行きたいという放浪癖のある私は、当時からあの前傾の強さには抵抗がありました。
余談ですが、当時保有していた中型二輪免許で乗れるバイクの中で買いたい筆頭候補は同じYAMAHAのXZ400Dでしたが、どうしても出物が見つかりませんでした。
レーサーレプリカ全盛のころのデビューだったのであまり人気がなかったようです。
オリジナルはヨーロッパ向けのXZ550Dで、それを国内メインターゲットの400CC免許に合わせて排気量を落とした車両だったと記憶しています(国内でも550は併売されていました)。

余談ついでですが、この車両が纏っている大きなカウル(当時はフェアリングと呼んでいました)はFRP製のたいへん丈夫なもので、破損しても部分的、局所的修復が可能でした。
水冷のDOHC横置きツインエンジンで、確かシャフトドライブだったはずです。
秀逸なのは、ラジエータで発生する熱をベンチレータから放出して冬のツーリングを快適にする装備で、これを閉じて【暖房】を切ることもできました。
BMWのR1100RTに装備されている(1150RTでは痕跡は残っていますが機能していません)オイルクーラーの熱を利用した温風と同様の装備です。
モトショップ梶ヶ谷で見つけたXJ400ZEは、いまも続くYAMAHAのXJRシリーズ(XJR400はカタログ落ち?)の第2世代。
第1世代は空冷のネイキッドでしたが、第2世代はXJ400の後ろに "Z" が付き、ノンカウルの【XJ400Z】、ハンドルマウントのミニカウルつきの【XJ400ZS】、そしてフレームマウントのアッパーカウルとアンダーカウル装備の【XJ400ZE】という布陣でした。
ZEの佇まいは立派なもので、XZ400Dほどの包まれ感とボリュームのあるカウルにはかないませんが、セパレートハンドルの向こうにフレームマウントされたカウルは十分に大きく、400?としてはひとクラス上の雰囲気を持っていました。
事実上400C.C.が乗れる上限であった当時としては、体格の大きなバイクは若いバイク乗りの憧れでもあり、選択肢の一つでもありました。
水冷DOHCの4気筒エンジン。それまで乗っていたバイクに比べて近代的な、硬質かつ無機質な雰囲気を感じました。
よく回るエンジンに大きなカウルで高速道路走行は格段に楽になり、地方での仕事の時も会社に内緒で乗って行ったりもしました。
しかし、仕事がどんどん忙しくなる中、乗る機会もめっきり減ってしまって、最終的には弟の友人に買い取られていき、あまり多くの思い出を残すことはできませんでした。

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入社当初こそ仕事を覚えることに汲々としていましたが、学生時代の最後にエンジンを壊すほどのツーリングをした時の記憶は消えず、半年もするとまたぞろ虫が蠢きはじめました。
社会人になって変わったこと。
それは、同じように仕事をするのでも、アルバイトに比べて責任が重くなったこと、また、それに相応して手にする給料の額も上がったことでした。
これなら車検がある車両でも維持できるかもしれない(何たる短絡思考...)。
インターネットなどまったく普及していない時代(wwwも1990年起源だったと思います)にどこでどうやって探してきたのか皆目覚えていませんが、東急田園都市線の梶が谷駅から徒歩10分くらいのところ、R246に面した【モトショップ梶ヶ谷】(いまはHPもあります)でよさそうなバイクを見つけました。
YAMAHAのXJ400ZE。2500kmほど走った中古、新古車といってもいい程度です。

KLで高速走行をした時に、カウルがあればどれだけ楽だっただろうかと思い知った私は、そのときから【バイクはカウルが付いた楽ちん姿勢のツーリングバイク】と決めていました。
巷ではレーサーレプリカが全盛の時代でしたが、遠くまで行きたいという放浪癖のある私は、当時からあの前傾の強さには抵抗がありました。
余談ですが、当時保有していた中型二輪免許で乗れるバイクの中で買いたい筆頭候補は同じYAMAHAのXZ400Dでしたが、どうしても出物が見つかりませんでした。
レーサーレプリカ全盛のころのデビューだったのであまり人気がなかったようです。
オリジナルはヨーロッパ向けのXZ550Dで、それを国内メインターゲットの400CC免許に合わせて排気量を落とした車両だったと記憶しています(国内でも550は併売されていました)。

余談ついでですが、この車両が纏っている大きなカウル(当時はフェアリングと呼んでいました)はFRP製のたいへん丈夫なもので、破損しても部分的、局所的修復が可能でした。
水冷のDOHC横置きツインエンジンで、確かシャフトドライブだったはずです。
秀逸なのは、ラジエータで発生する熱をベンチレータから放出して冬のツーリングを快適にする装備で、これを閉じて【暖房】を切ることもできました。
BMWのR1100RTに装備されている(1150RTでは痕跡は残っていますが機能していません)オイルクーラーの熱を利用した温風と同様の装備です。
モトショップ梶ヶ谷で見つけたXJ400ZEは、いまも続くYAMAHAのXJRシリーズ(XJR400はカタログ落ち?)の第2世代。
第1世代は空冷のネイキッドでしたが、第2世代はXJ400の後ろに "Z" が付き、ノンカウルの【XJ400Z】、ハンドルマウントのミニカウルつきの【XJ400ZS】、そしてフレームマウントのアッパーカウルとアンダーカウル装備の【XJ400ZE】という布陣でした。
ZEの佇まいは立派なもので、XZ400Dほどの包まれ感とボリュームのあるカウルにはかないませんが、セパレートハンドルの向こうにフレームマウントされたカウルは十分に大きく、400?としてはひとクラス上の雰囲気を持っていました。
事実上400C.C.が乗れる上限であった当時としては、体格の大きなバイクは若いバイク乗りの憧れでもあり、選択肢の一つでもありました。
水冷DOHCの4気筒エンジン。それまで乗っていたバイクに比べて近代的な、硬質かつ無機質な雰囲気を感じました。
よく回るエンジンに大きなカウルで高速道路走行は格段に楽になり、地方での仕事の時も会社に内緒で乗って行ったりもしました。
しかし、仕事がどんどん忙しくなる中、乗る機会もめっきり減ってしまって、最終的には弟の友人に買い取られていき、あまり多くの思い出を残すことはできませんでした。

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