オイルミストキャッチタンクを取り付け完了
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
先日インストールした後付のオイルミストキャッチタンク。
エアクリーナボックスに入るところのホースの屈曲がきつすぎて、仕方なくタンクから出ていくOut側は大気開放の状態にしておきました。
しかしこのままじゃ違法状態なので、ホースの部材も変えてやり直すことにしました。
ということで、ちょっともったいないけど、ホースを買い直すことにしました。
再びAmazonです。

ホースは透明タイプで、前回調達したのがワイヤ入りの硬いものだったのでもう少し柔らかいものにしてみました。
内径は、本当は14ミリなのですが、15ミリで妥協、サイズがこれがいちばん近かった。
1メートルのものを2本購入です。

実は先日の仮設置のあと、あまり大きな声では言えませんが、2回だけ通勤で乗ってみました。
ざっと80キロほどですが、キャッチタンクの中がどうなっているかを見ておくことにしました。
ドレンコックはつけていませんので、本体ボディのスクリューを回してはずしてみまたところ、中にけっこうな量の水が溜まっていました。
少し油分も含んでいます。
燃焼後のブローバイガスに含まれる水蒸気が凝結したものと思われます。

ボディをはずしたあとに残っている隔壁に限らず、内部は水滴がたくさん。

ここにこんなに水滴がたまるということは、クランクケースの中も相当なものと想像できますよね。

溜まっていた凝結水をペーパータオルのあけてみました。
少しオイルの色が混じっていますので、ブローバイミストは無事にここでキャッチされていたと見ていいでしょう。
たかだか80キロほどでこんなに水が溜まるということは、この位置にタンクを付けたというのは冷却面で正解だったと思っていいでしょうね。
会えクリーナボックスやクランクケースのブローバイアウトレットよりもタンクを低い位置にしたもの正解。
この水がクランクケースに戻るとオイルの乳化が促進してしまいます。
ちなみに、エアクリーナボックスの方でもこの水蒸気の凝結は起こっていると考えられますが、どうなんでしょうね、その水分は燃焼室の方にとんでいってしまうのか、あるいは位置的にエアクリーナボックスは今回設置したキャッチタンクよりも高温になるからここまで多く凝結しないのかな?

さて、タンクの取り付けですが、実はホースの他にもうひとつ困ったことがありました。
タンクの、ブローバイガスがエアクリーナボックスに向かってタンクから出ていく方のニップルが長い上に外に向きすぎていて、黒いサイドカバーに干渉してしまい、その装着を阻害していました。
これはクランプをつけ直したあとの様子ですが、前回取り付けたときは、ステーの取り付けができるアームが手前にあったため、タンク全体が上から見て右に首を振っており、そのためにニップルがカバーに干渉していたので、これを向こう側に変えてやることでタンクをわずかでも左に振ってやろうと考えました。

同時に、このクランプの間に渡すステーも少し曲げてやり、タンクがより左に首を振るように工夫してやります。
こうすることで、少し硬めのホースでもニップルの長さに影響されてステーに干渉しづらくなります。

こうしても、カウルを仮づけし、カバーを仮づけしてみると、ニップルがカバーの至近距離にあるため、まだはめたホースがカバーに干渉してしまいそうなことがわかりました。
赤い線がホースのルーティングで、どう見てもカバーがはまるのを邪魔してしまいます。
ならば、黄色い線のところでニップルを切ってやれば少しはホースを逃がすスペースを確保できるかも?

ということで、先日Astro Productsで買ってきたダイヤモンドリュータを使ってみます。

結構時間がかかりましたが、無事切断できました。

ホースをホースバンドでしめたときに抜けにくいように、太いところは少し残してあります。

切断面は意外にきれいでした。
アルミの切り屑がたくさん付着してしまったので、きれいに掃除しておきます。

2本、切れました。
簡単に書いていますが、2本で1時間半ほどかかりました(^^;

これでタンクのヘッドにニップルを取り付け、ホースをはめてみました。
ニップルの外径は14ミリ、ホースの内径は15ミリでしたが、ホースバンドでしめれば問題なく固定できました。

タンクはサイドカバーを取り付けることでフレームに接触するので、接触部分にゴムシートを貼り付けて、フレームにダメージが及ばないようにしておきました。

今回2本買ったホースのうち一本は長さを合わせて途中で切断してBPVからキャッチタンクへ、もう一本はぐるっと大回ししてエアクリーナボックスに向かうホースの前まで取り回してみました。

これで全体の接続が終わりました。全体の様子です。
それにしてもクランクケースからエアクリーナボックスへのブローバイホースの長さが30センチ程度なのに対して、後付のオイルミストキャッチタンクを設置するとそこを経由するブローバイホース全体の長さは1.5メートルほどにもなります。
これはどうなのかなぁ、だいじょうぶなのかな...

ブローバイガスのルートです。
クランクケースから出たガスは、バックプレッシャバルブ(BPV)を経由して新しく購入したホースに入り...

タンデムシート下のフレームの間に設置したオイルミストキャッチタンクに入ります。
このタンクで冷やされたブローバイガスは、その中でオイルミストと水蒸気が冷却されて凝結、タンクの中で捕まえられます。
ここでこのオイルミストと水蒸気が完全に取り除かれればいいのですが、多分、そうは行かない。
でもそのあともタンクをデータブローバイガスは...

エアクリーナボックスの上をまたいで車体の反対側にまわり...

さらにABSユニット跡地を再び車体右側にまたぎ直し...

もともとBPVの下流側がはまっていたエアクリーナボックスに向かうホースに入ります。

タンクの設置、うまくいきました。

タンクを取り付けたところ、フューエルホースやタンクへ向かう電線等も問題なく通りました。
インジェクション関係やスロットルワイヤも圧迫していません。

サイドカウルもきちんとはまり、サイドカバーも浮くことなくはめ込めました、成功です。

やり直し前はこのサイドカウルとサイドカバーの間に覗いているホースがサイドカバーを内側から押して閉めることができませんでした。

ホースをサイドカウルの上に通す隙間も、作業前にこう通したら大丈夫そうだと見当をつけておいたとおりに通すことができました。

ABSユニット跡地を通りまして...

向こう側でエアクリーナボックス方面におりていっています。

後方から観たオイルミストキャッチタンクの取り付け場所。
リアホイール・スイングアームがストロークしても干渉することはありません。

タンクの下が少し外側に出ていますが、柔軟性のあるステーのおかげで、ちょっと押せば問題なくサイドカバーを閉めることができます。

すべてを復旧した結果。
シートもつけたあとでも、サイドカウルは全く違和感なく取り付いているのが確認できました。
ばんざい!!

ODOは139,704km。
さて、これでエアクリーナボックスのブローバイミストがどれくらい減るか、また、スロットルボディ内の汚れがどれくらい緩和されるか、見ものであります(^^)


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先日インストールした後付のオイルミストキャッチタンク。
エアクリーナボックスに入るところのホースの屈曲がきつすぎて、仕方なくタンクから出ていくOut側は大気開放の状態にしておきました。
しかしこのままじゃ違法状態なので、ホースの部材も変えてやり直すことにしました。
ということで、ちょっともったいないけど、ホースを買い直すことにしました。
再びAmazonです。

ホースは透明タイプで、前回調達したのがワイヤ入りの硬いものだったのでもう少し柔らかいものにしてみました。
内径は、本当は14ミリなのですが、15ミリで妥協、サイズがこれがいちばん近かった。
1メートルのものを2本購入です。

実は先日の仮設置のあと、あまり大きな声では言えませんが、2回だけ通勤で乗ってみました。
ざっと80キロほどですが、キャッチタンクの中がどうなっているかを見ておくことにしました。
ドレンコックはつけていませんので、本体ボディのスクリューを回してはずしてみまたところ、中にけっこうな量の水が溜まっていました。
少し油分も含んでいます。
燃焼後のブローバイガスに含まれる水蒸気が凝結したものと思われます。

ボディをはずしたあとに残っている隔壁に限らず、内部は水滴がたくさん。

ここにこんなに水滴がたまるということは、クランクケースの中も相当なものと想像できますよね。

溜まっていた凝結水をペーパータオルのあけてみました。
少しオイルの色が混じっていますので、ブローバイミストは無事にここでキャッチされていたと見ていいでしょう。
たかだか80キロほどでこんなに水が溜まるということは、この位置にタンクを付けたというのは冷却面で正解だったと思っていいでしょうね。
会えクリーナボックスやクランクケースのブローバイアウトレットよりもタンクを低い位置にしたもの正解。
この水がクランクケースに戻るとオイルの乳化が促進してしまいます。
ちなみに、エアクリーナボックスの方でもこの水蒸気の凝結は起こっていると考えられますが、どうなんでしょうね、その水分は燃焼室の方にとんでいってしまうのか、あるいは位置的にエアクリーナボックスは今回設置したキャッチタンクよりも高温になるからここまで多く凝結しないのかな?

さて、タンクの取り付けですが、実はホースの他にもうひとつ困ったことがありました。
タンクの、ブローバイガスがエアクリーナボックスに向かってタンクから出ていく方のニップルが長い上に外に向きすぎていて、黒いサイドカバーに干渉してしまい、その装着を阻害していました。
これはクランプをつけ直したあとの様子ですが、前回取り付けたときは、ステーの取り付けができるアームが手前にあったため、タンク全体が上から見て右に首を振っており、そのためにニップルがカバーに干渉していたので、これを向こう側に変えてやることでタンクをわずかでも左に振ってやろうと考えました。

同時に、このクランプの間に渡すステーも少し曲げてやり、タンクがより左に首を振るように工夫してやります。
こうすることで、少し硬めのホースでもニップルの長さに影響されてステーに干渉しづらくなります。

こうしても、カウルを仮づけし、カバーを仮づけしてみると、ニップルがカバーの至近距離にあるため、まだはめたホースがカバーに干渉してしまいそうなことがわかりました。
赤い線がホースのルーティングで、どう見てもカバーがはまるのを邪魔してしまいます。
ならば、黄色い線のところでニップルを切ってやれば少しはホースを逃がすスペースを確保できるかも?

ということで、先日Astro Productsで買ってきたダイヤモンドリュータを使ってみます。

結構時間がかかりましたが、無事切断できました。

ホースをホースバンドでしめたときに抜けにくいように、太いところは少し残してあります。

切断面は意外にきれいでした。
アルミの切り屑がたくさん付着してしまったので、きれいに掃除しておきます。

2本、切れました。
簡単に書いていますが、2本で1時間半ほどかかりました(^^;

これでタンクのヘッドにニップルを取り付け、ホースをはめてみました。
ニップルの外径は14ミリ、ホースの内径は15ミリでしたが、ホースバンドでしめれば問題なく固定できました。

タンクはサイドカバーを取り付けることでフレームに接触するので、接触部分にゴムシートを貼り付けて、フレームにダメージが及ばないようにしておきました。

今回2本買ったホースのうち一本は長さを合わせて途中で切断してBPVからキャッチタンクへ、もう一本はぐるっと大回ししてエアクリーナボックスに向かうホースの前まで取り回してみました。

これで全体の接続が終わりました。全体の様子です。
それにしてもクランクケースからエアクリーナボックスへのブローバイホースの長さが30センチ程度なのに対して、後付のオイルミストキャッチタンクを設置するとそこを経由するブローバイホース全体の長さは1.5メートルほどにもなります。
これはどうなのかなぁ、だいじょうぶなのかな...

ブローバイガスのルートです。
クランクケースから出たガスは、バックプレッシャバルブ(BPV)を経由して新しく購入したホースに入り...

タンデムシート下のフレームの間に設置したオイルミストキャッチタンクに入ります。
このタンクで冷やされたブローバイガスは、その中でオイルミストと水蒸気が冷却されて凝結、タンクの中で捕まえられます。
ここでこのオイルミストと水蒸気が完全に取り除かれればいいのですが、多分、そうは行かない。
でもそのあともタンクをデータブローバイガスは...

エアクリーナボックスの上をまたいで車体の反対側にまわり...

さらにABSユニット跡地を再び車体右側にまたぎ直し...

もともとBPVの下流側がはまっていたエアクリーナボックスに向かうホースに入ります。

タンクの設置、うまくいきました。

タンクを取り付けたところ、フューエルホースやタンクへ向かう電線等も問題なく通りました。
インジェクション関係やスロットルワイヤも圧迫していません。

サイドカウルもきちんとはまり、サイドカバーも浮くことなくはめ込めました、成功です。

やり直し前はこのサイドカウルとサイドカバーの間に覗いているホースがサイドカバーを内側から押して閉めることができませんでした。

ホースをサイドカウルの上に通す隙間も、作業前にこう通したら大丈夫そうだと見当をつけておいたとおりに通すことができました。

ABSユニット跡地を通りまして...

向こう側でエアクリーナボックス方面におりていっています。

後方から観たオイルミストキャッチタンクの取り付け場所。
リアホイール・スイングアームがストロークしても干渉することはありません。

タンクの下が少し外側に出ていますが、柔軟性のあるステーのおかげで、ちょっと押せば問題なくサイドカバーを閉めることができます。

すべてを復旧した結果。
シートもつけたあとでも、サイドカウルは全く違和感なく取り付いているのが確認できました。
ばんざい!!

ODOは139,704km。
さて、これでエアクリーナボックスのブローバイミストがどれくらい減るか、また、スロットルボディ内の汚れがどれくらい緩和されるか、見ものであります(^^)


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No title
お疲れさまでした^_^
長い道のりでしたね。
ホースの経路も(笑)
記事を読んでいる最中に、私なら途中でやめて居るかも知れません(^^;)
さすがkachiさん!^_^
長い道のりでしたね。
ホースの経路も(笑)
記事を読んでいる最中に、私なら途中でやめて居るかも知れません(^^;)
さすがkachiさん!^_^
Re: No title
yosiさん、こんばんは。
> お疲れさまでした^_^
> 長い道のりでしたね。
> ホースの経路も(笑)
確かに長い道のり・経路でしたね〜(笑)
これが吉と出るか、凶と出るか。
まあ凶ってことはないでしょうね(^^)
> 記事を読んでいる最中に、私なら途中でやめて居るかも知れません(^^;)
> さすがkachiさん!^_^
いや、さすがでもなんでもないんですよ、仕入れた部材を無駄にできないってだけのことでして(笑)
その割に黒いホースは余っちゃいましたけど、他に使いみちがないんですよね、何やってんだか(^^;
このネタなんですが、もう少し引っ張れそうです、もちょっとだけお付き合いくださいね(^^)
Kachi//
> お疲れさまでした^_^
> 長い道のりでしたね。
> ホースの経路も(笑)
確かに長い道のり・経路でしたね〜(笑)
これが吉と出るか、凶と出るか。
まあ凶ってことはないでしょうね(^^)
> 記事を読んでいる最中に、私なら途中でやめて居るかも知れません(^^;)
> さすがkachiさん!^_^
いや、さすがでもなんでもないんですよ、仕入れた部材を無駄にできないってだけのことでして(笑)
その割に黒いホースは余っちゃいましたけど、他に使いみちがないんですよね、何やってんだか(^^;
このネタなんですが、もう少し引っ張れそうです、もちょっとだけお付き合いくださいね(^^)
Kachi//
No title
短期間で水溜まってるの見ると、エンジンオイルにも精神的にも良い効果でそうですね
しかし、ホースの折れや潰れにはご注意を
若かりし頃、ホースの潰れに気づかずカムカバーパッキンからオイルぶちゅ~ってなりました
装着から時が経って別の作業でバラした後がヤバいですよ(笑
しかし、ホースの折れや潰れにはご注意を
若かりし頃、ホースの潰れに気づかずカムカバーパッキンからオイルぶちゅ~ってなりました
装着から時が経って別の作業でバラした後がヤバいですよ(笑
Re: No title
ふらふらさん、こんばんは。
> 短期間で水溜まってるの見ると、エンジンオイルにも精神的にも良い効果でそうですね
たしかにそうですよね(^^)
しかし、こんなにブローバイに水蒸気が含まれているとはちょっとした驚きでした。
この水蒸気が除去されずにクランクケースに還流してしまったら、冷えたときに結露していいことないですよね。
まあ、クランクケース内は隅々までオイルで皮膜ができているとは思いますが、長期間放置していたら油膜も落ちきってしまうでしょうから、除去できるのであれば除去しきりたいですよね。
> しかし、ホースの折れや潰れにはご注意を
> 若かりし頃、ホースの潰れに気づかずカムカバーパッキンからオイルぶちゅ~ってなりました
> 装着から時が経って別の作業でバラした後がヤバいですよ(笑
なるほど、アドバイス有難うございます、気をつけます。
このホース、入手したときのパッケージの中ですでにちょっと折れておりまして、これをしっかりとってからとも思ったのですが、ぜんぜん取れないんですよね。
とりあえず屈曲をそんなに強くしなければ潰れないようなのでこれで様子を見ていますが、ちょいちょい確認したほうが良さそうですね。
Kachi//
> 短期間で水溜まってるの見ると、エンジンオイルにも精神的にも良い効果でそうですね
たしかにそうですよね(^^)
しかし、こんなにブローバイに水蒸気が含まれているとはちょっとした驚きでした。
この水蒸気が除去されずにクランクケースに還流してしまったら、冷えたときに結露していいことないですよね。
まあ、クランクケース内は隅々までオイルで皮膜ができているとは思いますが、長期間放置していたら油膜も落ちきってしまうでしょうから、除去できるのであれば除去しきりたいですよね。
> しかし、ホースの折れや潰れにはご注意を
> 若かりし頃、ホースの潰れに気づかずカムカバーパッキンからオイルぶちゅ~ってなりました
> 装着から時が経って別の作業でバラした後がヤバいですよ(笑
なるほど、アドバイス有難うございます、気をつけます。
このホース、入手したときのパッケージの中ですでにちょっと折れておりまして、これをしっかりとってからとも思ったのですが、ぜんぜん取れないんですよね。
とりあえず屈曲をそんなに強くしなければ潰れないようなのでこれで様子を見ていますが、ちょいちょい確認したほうが良さそうですね。
Kachi//