祇園祭 後祭の山鉾巡行 2022
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
7月24日の日曜日、祇園祭 後祭のハイライト、山鉾巡行です。
後祭の山鉾巡行は長く実施されていませんでしたが、平成26年から復活、ところが再び2年前の武漢熱禍で祇園祭そのものが中断したこともあり、これも3年ぶりの開催です。
後祭の山鉾巡行は09:30ごろスタートで、スタート地点は烏丸御池の交差点。
観るんだったらやっぱり『辻回し』を見たい。
ということで、スタート地点から大通り一つ東の河原町御池交差点までやってきました。
到着は08:45ごろ、それでも交差点付近はけっこうな人。
私たち夫婦は北西の角、京都市役所の前のいちばん道に近いところに立つことができました。
まあ09:30スタートといってもここ河原町御池まで来るには30分くらいかかる。
10:00近くにもなると日が高くなって暑い暑い。
ジリジリとおでこが焼ける感覚を感じながら待っていると、やってきました、『橋弁慶山』。
山鉾巡行は、昔その出走の順番で争い事が起こったため、くじを引いて順番を決めます。
その中でもこの後祭ではこの橋弁慶山は『くじ取らず』といってトップ出走と決められています。
鎧を着ているのはもちろん弁慶。
右脚で片足立ちをしているのは、これももちろん牛若丸。
牛若丸は橋の欄干の上に立っているのですが、その橋は五条大橋です。
河原町御池の交差点では男衆が曳山を持ち上げて方向転換します。
これは辻回しとは言わないようです。
お次は『北観音山』。
楊柳観音像と韋駄天立像を祀る曳山です。別名『上り観音山』というそうです。
曳山でもこの『北観音山』、後から出てくる『南観音山』、前日私たちが上らせていただいた『鷹山』、そして『大船鉾』などの大きいな車輪がついている山鉾は、車輪には舵がついていないため、左側に写っている『かぶらてこ』で車輪の回転を抑えて、左右の車輪の回転差で進行方向を調整します。
とまるときは『かけや』と呼ばれる車止めで停車します。
これらの操作をするのは『車方』と呼ばれる技術者集団。
巡航の間、いっときも気を抜けないとても重要な役割です。もちろん、熟練を要求されます。
河原町御池の交差点に差し掛かりました。
ここで辻回しです。
残念ながらこの角度でははっきりと見ることができませんが、右後ろの車輪のところに『かけや』を置いて右後輪の回転をとめ、前輪の下に半分に割った青竹を敷いて、さらに滑りを良くするために水をまきます。
そして、合図とともに縄を引いて一気に山鉾を回転させます。
もちろん、一回で90度回転させることはできず、見ていると、みんな3回で90度回転させていました。
『浄妙山』です。
これは平家物語にある宇治川合戦の故事を再現する山です。
橋弁慶山といい、この浄妙山といい、脚一本、腕一本で体を支えていて、躍動感にあふれている。
『鯉山』です。
この曳山の化装はベルギーから来たタペストリーでできています。
どんな経緯できたのか、興味津々です。
これはたぶん、南観音山、別名『下り観音山』です。
『役行者山』。
修験道の開祖である役行者を主役とする曳山です。
山伏です。
法螺貝(?)を吹いていきます。
そしていよいよ196年ぶりの山鉾巡行復活の『鷹山』です。
この196年ぶりの復活の瞬間に居合わせることができたのは望外の喜びです。
前日、鷹山町で拝ませていただいた御神体が乗っています(『載っている』じゃないですよ)。
この曳山はまだ未完成、これからも漆が塗られたりとまだまだ進化を続けます。
私は思わず『おめでとう〜』と叫び、周りでも同じように声をかける人が何人もいらっしゃいました。
聴こえているかな〜?
お囃子の人たちも誇らしいでしょう。
ここまで、およそ10年の歳月を要しています。
鷹山の化装にはその名の通り『鷹』が描かれていますが、モチーフとしては鳥の中では位がより高い『キジ』だそうです。
196年ぶりの辻回しも見事に決まり、周囲からは歓声が上がっていました。
そして大トリは『大船鉾』。
この大船鉾も『くじ取らず』、そして後祭の山鉾巡行では唯一の『鉾』です。
そして、これも2014年に150年ぶりに復活したばかり。
神功皇后が戦いに勝った凱旋の船を表しています。
この大船鉾も辻回しです。
辻回しは鉾や曳山の先頭に乗っている二人の男性の合図(主に扇子の振り)に合わせて車方が一斉に縄を引っ張って回します。
山鉾巡行の最大の見所だと思います。
いやあ〜、堪能させていただきました。
本当にありがたいことです。
結局、巡行を見終わったのはお昼前。
食事する場所を決めていなかった二人は『さてどこにしようかね』と言いつつ、Google Mapでランチができそうなところを検索。
こんなタイミングだからこの近所で飛び込みでいってもまず入れないか、たくさん待たされるだろうけど、あいてるかな〜?
で、たまたま目についたお店に電話してみたら、『いますぐでしたら大丈夫ですよ〜』というのでやってきました、『Bistro A Table!』というフレンチのお店。
ここ、穴場でしたよ〜
前菜。
酸味の効いたサラダ。
これなんのスープだと思います?
白桃のスープですよ。ジュースじゃない、しっかりスープ、おいしかった!
そしてメインのビーフ。これも美味し〜
奥さんは鴨ロースですが、これも皮がパリッとしていて良い焼き具合でした。
デザート、奥さんはアールグレーのプリン。
奥さんも私もアールグレーは大好物。
ちょっと食べさせてもらったら、コクがあって美味しかった。
このお店で30年作り続けている名物デザートだそうです。
私はデザート盛り合わせ。
こっちだって美味しさじゃ負けてない。
いや〜、おいしくいただきましたよ〜
ごちそうさまでした。
どうです、奥さんのこの嬉しそうな目。
それくらい美味しかった。
見つけたパパのお手柄だ、とお褒めの言葉を頂戴いたしました(笑)
何しろ、前日の四条烏丸の地下にあった中華の飲茶が最悪だったので、大逆転だわ(汗)
【おまけ】
この日の山鉾巡行は録画しておきました(KBS京都放送)。
そしたら、カメラ小僧をしている私が写っていました。
右上の赤い四角で囲んだところ。
こいつです(笑)
手にカメラを構えているのが見えますね〜(^^)
ということで、太陽に灼かれて頑張った3時間半に及ぶ山鉾巡行観覧は無事終了〜
もうおでこが焼けて、3日後にはボロボロと皮が剥けましたよ。
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7月24日の日曜日、祇園祭 後祭のハイライト、山鉾巡行です。
後祭の山鉾巡行は長く実施されていませんでしたが、平成26年から復活、ところが再び2年前の武漢熱禍で祇園祭そのものが中断したこともあり、これも3年ぶりの開催です。
後祭の山鉾巡行は09:30ごろスタートで、スタート地点は烏丸御池の交差点。
観るんだったらやっぱり『辻回し』を見たい。
ということで、スタート地点から大通り一つ東の河原町御池交差点までやってきました。
到着は08:45ごろ、それでも交差点付近はけっこうな人。
私たち夫婦は北西の角、京都市役所の前のいちばん道に近いところに立つことができました。
まあ09:30スタートといってもここ河原町御池まで来るには30分くらいかかる。
10:00近くにもなると日が高くなって暑い暑い。
ジリジリとおでこが焼ける感覚を感じながら待っていると、やってきました、『橋弁慶山』。
山鉾巡行は、昔その出走の順番で争い事が起こったため、くじを引いて順番を決めます。
その中でもこの後祭ではこの橋弁慶山は『くじ取らず』といってトップ出走と決められています。
鎧を着ているのはもちろん弁慶。
右脚で片足立ちをしているのは、これももちろん牛若丸。
牛若丸は橋の欄干の上に立っているのですが、その橋は五条大橋です。
河原町御池の交差点では男衆が曳山を持ち上げて方向転換します。
これは辻回しとは言わないようです。
お次は『北観音山』。
楊柳観音像と韋駄天立像を祀る曳山です。別名『上り観音山』というそうです。
曳山でもこの『北観音山』、後から出てくる『南観音山』、前日私たちが上らせていただいた『鷹山』、そして『大船鉾』などの大きいな車輪がついている山鉾は、車輪には舵がついていないため、左側に写っている『かぶらてこ』で車輪の回転を抑えて、左右の車輪の回転差で進行方向を調整します。
とまるときは『かけや』と呼ばれる車止めで停車します。
これらの操作をするのは『車方』と呼ばれる技術者集団。
巡航の間、いっときも気を抜けないとても重要な役割です。もちろん、熟練を要求されます。
河原町御池の交差点に差し掛かりました。
ここで辻回しです。
残念ながらこの角度でははっきりと見ることができませんが、右後ろの車輪のところに『かけや』を置いて右後輪の回転をとめ、前輪の下に半分に割った青竹を敷いて、さらに滑りを良くするために水をまきます。
そして、合図とともに縄を引いて一気に山鉾を回転させます。
もちろん、一回で90度回転させることはできず、見ていると、みんな3回で90度回転させていました。
『浄妙山』です。
これは平家物語にある宇治川合戦の故事を再現する山です。
橋弁慶山といい、この浄妙山といい、脚一本、腕一本で体を支えていて、躍動感にあふれている。
『鯉山』です。
この曳山の化装はベルギーから来たタペストリーでできています。
どんな経緯できたのか、興味津々です。
これはたぶん、南観音山、別名『下り観音山』です。
『役行者山』。
修験道の開祖である役行者を主役とする曳山です。
山伏です。
法螺貝(?)を吹いていきます。
そしていよいよ196年ぶりの山鉾巡行復活の『鷹山』です。
この196年ぶりの復活の瞬間に居合わせることができたのは望外の喜びです。
前日、鷹山町で拝ませていただいた御神体が乗っています(『載っている』じゃないですよ)。
この曳山はまだ未完成、これからも漆が塗られたりとまだまだ進化を続けます。
私は思わず『おめでとう〜』と叫び、周りでも同じように声をかける人が何人もいらっしゃいました。
聴こえているかな〜?
お囃子の人たちも誇らしいでしょう。
ここまで、およそ10年の歳月を要しています。
鷹山の化装にはその名の通り『鷹』が描かれていますが、モチーフとしては鳥の中では位がより高い『キジ』だそうです。
196年ぶりの辻回しも見事に決まり、周囲からは歓声が上がっていました。
そして大トリは『大船鉾』。
この大船鉾も『くじ取らず』、そして後祭の山鉾巡行では唯一の『鉾』です。
そして、これも2014年に150年ぶりに復活したばかり。
神功皇后が戦いに勝った凱旋の船を表しています。
この大船鉾も辻回しです。
辻回しは鉾や曳山の先頭に乗っている二人の男性の合図(主に扇子の振り)に合わせて車方が一斉に縄を引っ張って回します。
山鉾巡行の最大の見所だと思います。
いやあ〜、堪能させていただきました。
本当にありがたいことです。
結局、巡行を見終わったのはお昼前。
食事する場所を決めていなかった二人は『さてどこにしようかね』と言いつつ、Google Mapでランチができそうなところを検索。
こんなタイミングだからこの近所で飛び込みでいってもまず入れないか、たくさん待たされるだろうけど、あいてるかな〜?
で、たまたま目についたお店に電話してみたら、『いますぐでしたら大丈夫ですよ〜』というのでやってきました、『Bistro A Table!』というフレンチのお店。
ここ、穴場でしたよ〜
前菜。
酸味の効いたサラダ。
これなんのスープだと思います?
白桃のスープですよ。ジュースじゃない、しっかりスープ、おいしかった!
そしてメインのビーフ。これも美味し〜
奥さんは鴨ロースですが、これも皮がパリッとしていて良い焼き具合でした。
デザート、奥さんはアールグレーのプリン。
奥さんも私もアールグレーは大好物。
ちょっと食べさせてもらったら、コクがあって美味しかった。
このお店で30年作り続けている名物デザートだそうです。
私はデザート盛り合わせ。
こっちだって美味しさじゃ負けてない。
いや〜、おいしくいただきましたよ〜
ごちそうさまでした。
どうです、奥さんのこの嬉しそうな目。
それくらい美味しかった。
見つけたパパのお手柄だ、とお褒めの言葉を頂戴いたしました(笑)
何しろ、前日の四条烏丸の地下にあった中華の飲茶が最悪だったので、大逆転だわ(汗)
【おまけ】
この日の山鉾巡行は録画しておきました(KBS京都放送)。
そしたら、カメラ小僧をしている私が写っていました。
右上の赤い四角で囲んだところ。
こいつです(笑)
手にカメラを構えているのが見えますね〜(^^)
ということで、太陽に灼かれて頑張った3時間半に及ぶ山鉾巡行観覧は無事終了〜
もうおでこが焼けて、3日後にはボロボロと皮が剥けましたよ。
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コメントの投稿
No title
こんにちは^_^
ハイライトの山鉾巡行 最初から最後までよ~~く理解できました。
ホント行った事ないのに行った気持になりました(^^;)
テレビに映ったご自分を良く見つけられましたね(笑)
矢印が無いと分かりませんでした(^^;)
帽子被らんと倒れますよ^_^
ハイライトの山鉾巡行 最初から最後までよ~~く理解できました。
ホント行った事ないのに行った気持になりました(^^;)
テレビに映ったご自分を良く見つけられましたね(笑)
矢印が無いと分かりませんでした(^^;)
帽子被らんと倒れますよ^_^
Re: No title
yosiさん、こんにちは。
> こんにちは^_^
> ハイライトの山鉾巡行 最初から最後までよ~~く理解できました。
> ホント行った事ないのに行った気持になりました(^^;)
それは良かったです(^^)
祇園祭は博多の山笠とおんなじ感じなのかなぁと思っていたのですが、どうなんでしょう?
ちがうかな?
> テレビに映ったご自分を良く見つけられましたね(笑)
> 矢印が無いと分かりませんでした(^^;)
まあ自分がいたところがわかっているので、カメラが向いているところから探したら案外すぐに分かりましたよ(笑)
> 帽子被らんと倒れますよ^_^
いやホント、暑かったですね〜
注意します(^^)
Kachi//
> こんにちは^_^
> ハイライトの山鉾巡行 最初から最後までよ~~く理解できました。
> ホント行った事ないのに行った気持になりました(^^;)
それは良かったです(^^)
祇園祭は博多の山笠とおんなじ感じなのかなぁと思っていたのですが、どうなんでしょう?
ちがうかな?
> テレビに映ったご自分を良く見つけられましたね(笑)
> 矢印が無いと分かりませんでした(^^;)
まあ自分がいたところがわかっているので、カメラが向いているところから探したら案外すぐに分かりましたよ(笑)
> 帽子被らんと倒れますよ^_^
いやホント、暑かったですね〜
注意します(^^)
Kachi//