プラグ・エンジンヘッドプロテクタ・エンジン左右同調(長文御免)
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
ようやくメンテナンスの時間が取れました。
今日行なったのは以下の作業です。
1.エアフィルタ交換
2.プラグ交換
3.シリンダヘッドプロテクタ交換
4.エンジン左右同調
今回の作業はいくつかの作業が複合的に関わっているため、いっぺんに済ませたほうがいい作業ばかりです。
RTはツーリングには好適なバイクですが、何をするにも身ぐるみ剥がなければならないのが泣き所。
例えば、RTに備わっている2本のスパークプラグのうち、セカンダリ側を交換するにはシリンダヘッドプロテクタをはずさなければならず、シリンダヘッドプロテクタをはずすためにはサイドカウルをはずさなければなりません。
これがシリンダヘッドプロテクタを取り付けているボルト。カウルをはずさないと緩めることができません(泣)

外したカウルはこうしてつるしておくのが一番安全だと思います。


地面に置いておくと、トンマな私は踏んづけてしまいそうですし、点接触で地面に接地している部分の破損も怖い。
カウルをはずすと、このようにシリンダヘッドプロテクタを止めているボルトにアクセスすることができるようになります。

シリンダヘッドプロテクタをはずすとようやくセカンダリプラグにアクセス可能に。

■エアフィルタ交換
プラグはおいておいて、まずはエアフィルタ交換です。
エアフィルタボックスを開けるとおびただしい量の砂と、蜂か何かも吸い込まれていました。

エアフィルタをはずす時、フィルタに付着している砂などがエア吸入口に落ちることがありますので、細心の注意が必要です。決して手荒に扱ってはいけません。
掃除機できれいにお掃除します。

ところで先ほどの蜂、どのようなルートで入ったかというと...
これがエアの吸い込み口、車両の正面に口を開けています。

そして、ここでエアクリーナボックスに接続していますが、この隙間から外に排出されずにそのまま次のダクトを通ってしまったようです。

このダクトがエアクリーナボックスにつながっていて、捕獲されてしまったようです。

以上は余談。
2万数千キロ仕事をし続けたエアフィルタ。
私たちバイク乗りの肺って、タバコ吸っていなくてもこんななんでしょうか(怖)。

フィルタをひっくり返してみると、こんなところにも砂が付着しています。
ここも多少の隙間があって空気が通っているのでしょう。

こんなものも引っかかっています。

■プラグ交換
ダイレクトイグニッションは折れやすいので慎重にはずし、プラグをはずす前にエアブロアでプラグホールの中の砂を吹き飛ばします。

こちらはセカンダリ側。

外したプライマリプラグ、右側です。

焼け具合としてはいいと思います。
こちら、Moto-binsから買った新品。

セカンダリプラグ、これも右側です。

新品とはずしたものを並べてみると、前回の交換時と同じ傾向です。
セカンダリ側はカーボンが分厚く堆積しています。
こちらは左側のプライマリプラグ。

右側とほぼ同じ状態と言ってよさそうです。
問題は左側のセカンダリプラグ。

これ、明らかにスパークが飛んでないと思われます。
プラグスパークポイントへのカーボン堆積が原因か、はたまたスパークサーキットのどこかに異常があるのか、走っている限りは特に異常は感じられません。メインのプライマリが仕事をしているから大丈夫だったのでしょうが、とりあえずしばらく走ってから再度開けて確認してみることにしましょう。
■エンジン左右同調
さて、今回のメインイベントの一つ、バキュームゲージの登場です。
左右のアイドリングスクリューの掃除から。
前回の掃除の時に付けたマーキングが残っています。


左側から掃除。

けっこうオイリーですね。

つぎ、右側。

左よりも汚い印象です。

ここまで掃除したら、暖機のために少し走ってきます。
素っ裸のRT。


ミラーなどの保安装置もついていますし、ステップなどもしっかり固定されているので、この状態でもちろん走行可能です。
でも、カウルをはずした状態ではタンクはニーグリップするには細すぎて、何となく落ち着きません。
カウルがないと、冷気が足先や膝を直撃するので下半身はけっこう寒いです。
10キロほど走って油温計が5つついたところで帰宅、負圧取り出し口のキャップを外してバキュームゲージのホースを接続します。


エンジンを始動すると、バキュームゲージの針が動きます。

写真ではちょっとずれているように写っていますが、実際はアイドリング中の脈動で針が振れているのでほぼ同調状態です。
ただし、アイドリングが1,500rpmと高いので、これを1,250rpmまで落とします。

スクリューを右に回すとアイドリングが下がりますので、左右調整してゲージが同じくらい振れるように調整したうえで1,250rpmに合わせます。

外した負圧取り出し口のキャップ。

このように無数のひび割れができています。
このままだと早晩エアリークを起こして同調が狂うでしょう。
手配しておいてよかった(^^)

■シリンダヘッドプロテクタ
そうそう、忘れていました。
シリンダヘッドプロテクタも付けました。

ほんとうは転倒時のシリンダヘッドとプロテクタの接触痕も消したかったのですが、同調を優先して今回は省きました。
ここまでの整備が終わってODOは58,529km。

RIDの接点復活もするつもりだったのですが、ここまでの作業が終わった時点で15:40。
フロントカウルは外したことがないのでどれくらい時間がとられるか見当がつかないため、暗くなると危ないので今日はここまで。
このあと、スーパーオードバックスにペイントの物色に行きましたが、長くなったので別記事にします。

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ようやくメンテナンスの時間が取れました。
今日行なったのは以下の作業です。
1.エアフィルタ交換
2.プラグ交換
3.シリンダヘッドプロテクタ交換
4.エンジン左右同調
今回の作業はいくつかの作業が複合的に関わっているため、いっぺんに済ませたほうがいい作業ばかりです。
RTはツーリングには好適なバイクですが、何をするにも身ぐるみ剥がなければならないのが泣き所。
例えば、RTに備わっている2本のスパークプラグのうち、セカンダリ側を交換するにはシリンダヘッドプロテクタをはずさなければならず、シリンダヘッドプロテクタをはずすためにはサイドカウルをはずさなければなりません。
これがシリンダヘッドプロテクタを取り付けているボルト。カウルをはずさないと緩めることができません(泣)

外したカウルはこうしてつるしておくのが一番安全だと思います。


地面に置いておくと、トンマな私は踏んづけてしまいそうですし、点接触で地面に接地している部分の破損も怖い。
カウルをはずすと、このようにシリンダヘッドプロテクタを止めているボルトにアクセスすることができるようになります。

シリンダヘッドプロテクタをはずすとようやくセカンダリプラグにアクセス可能に。

■エアフィルタ交換
プラグはおいておいて、まずはエアフィルタ交換です。
エアフィルタボックスを開けるとおびただしい量の砂と、蜂か何かも吸い込まれていました。

エアフィルタをはずす時、フィルタに付着している砂などがエア吸入口に落ちることがありますので、細心の注意が必要です。決して手荒に扱ってはいけません。
掃除機できれいにお掃除します。

ところで先ほどの蜂、どのようなルートで入ったかというと...
これがエアの吸い込み口、車両の正面に口を開けています。

そして、ここでエアクリーナボックスに接続していますが、この隙間から外に排出されずにそのまま次のダクトを通ってしまったようです。

このダクトがエアクリーナボックスにつながっていて、捕獲されてしまったようです。

以上は余談。
2万数千キロ仕事をし続けたエアフィルタ。
私たちバイク乗りの肺って、タバコ吸っていなくてもこんななんでしょうか(怖)。

フィルタをひっくり返してみると、こんなところにも砂が付着しています。
ここも多少の隙間があって空気が通っているのでしょう。

こんなものも引っかかっています。

■プラグ交換
ダイレクトイグニッションは折れやすいので慎重にはずし、プラグをはずす前にエアブロアでプラグホールの中の砂を吹き飛ばします。

こちらはセカンダリ側。

外したプライマリプラグ、右側です。

焼け具合としてはいいと思います。
こちら、Moto-binsから買った新品。

セカンダリプラグ、これも右側です。

新品とはずしたものを並べてみると、前回の交換時と同じ傾向です。
セカンダリ側はカーボンが分厚く堆積しています。
こちらは左側のプライマリプラグ。

右側とほぼ同じ状態と言ってよさそうです。
問題は左側のセカンダリプラグ。

これ、明らかにスパークが飛んでないと思われます。
プラグスパークポイントへのカーボン堆積が原因か、はたまたスパークサーキットのどこかに異常があるのか、走っている限りは特に異常は感じられません。メインのプライマリが仕事をしているから大丈夫だったのでしょうが、とりあえずしばらく走ってから再度開けて確認してみることにしましょう。
■エンジン左右同調
さて、今回のメインイベントの一つ、バキュームゲージの登場です。
左右のアイドリングスクリューの掃除から。
前回の掃除の時に付けたマーキングが残っています。


左側から掃除。

けっこうオイリーですね。

つぎ、右側。

左よりも汚い印象です。

ここまで掃除したら、暖機のために少し走ってきます。
素っ裸のRT。


ミラーなどの保安装置もついていますし、ステップなどもしっかり固定されているので、この状態でもちろん走行可能です。
でも、カウルをはずした状態ではタンクはニーグリップするには細すぎて、何となく落ち着きません。
カウルがないと、冷気が足先や膝を直撃するので下半身はけっこう寒いです。
10キロほど走って油温計が5つついたところで帰宅、負圧取り出し口のキャップを外してバキュームゲージのホースを接続します。


エンジンを始動すると、バキュームゲージの針が動きます。

写真ではちょっとずれているように写っていますが、実際はアイドリング中の脈動で針が振れているのでほぼ同調状態です。
ただし、アイドリングが1,500rpmと高いので、これを1,250rpmまで落とします。

スクリューを右に回すとアイドリングが下がりますので、左右調整してゲージが同じくらい振れるように調整したうえで1,250rpmに合わせます。

外した負圧取り出し口のキャップ。

このように無数のひび割れができています。
このままだと早晩エアリークを起こして同調が狂うでしょう。
手配しておいてよかった(^^)

■シリンダヘッドプロテクタ
そうそう、忘れていました。
シリンダヘッドプロテクタも付けました。

ほんとうは転倒時のシリンダヘッドとプロテクタの接触痕も消したかったのですが、同調を優先して今回は省きました。
ここまでの整備が終わってODOは58,529km。

RIDの接点復活もするつもりだったのですが、ここまでの作業が終わった時点で15:40。
フロントカウルは外したことがないのでどれくらい時間がとられるか見当がつかないため、暗くなると危ないので今日はここまで。
このあと、スーパーオードバックスにペイントの物色に行きましたが、長くなったので別記事にします。

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コメントの投稿
No title
こんばんは~
同調の取り方、とてもよくわかりました。
ってことで、今度私のRTもお願い致しますwww^^;
同調の取り方、とてもよくわかりました。
ってことで、今度私のRTもお願い致しますwww^^;
Re: No title
天さん、こんばんは。
> 同調の取り方、とてもよくわかりました。
よかったよかった。
これもやってみると存外簡単で拍子抜けでした。
少しアクセルをあおって回したときの同調も見られました。
私のRTはあまりずれないようで、次回もアイドリング調整くらいですみそうです。
> ってことで、今度私のRTもお願い致しますwww^^;
へい! 承知いたしました。
実は私も天さんに教えていただきたいことが...
あのタンクをはずす作業って、けっこう大変ですか?
これができると、またメンテの幅が広がるのでぜひ今度教えてくださいませ m(_ _;)m
Kachi//
> 同調の取り方、とてもよくわかりました。
よかったよかった。
これもやってみると存外簡単で拍子抜けでした。
少しアクセルをあおって回したときの同調も見られました。
私のRTはあまりずれないようで、次回もアイドリング調整くらいですみそうです。
> ってことで、今度私のRTもお願い致しますwww^^;
へい! 承知いたしました。
実は私も天さんに教えていただきたいことが...
あのタンクをはずす作業って、けっこう大変ですか?
これができると、またメンテの幅が広がるのでぜひ今度教えてくださいませ m(_ _;)m
Kachi//
おはようございます
カウルがあると、プラグ交換一つでも大変ですね・・・。
でも、以前乗っていたCBでもタンクを外さないといけませんでしたので・・・バイクって車種によっては車よりも難しいですよね。(^_^;)
ただ、今は楽チンです、なにも外さなくていいですので。(笑)
プラグはかぶりようがすごいですね、自分のも心配になってきました。
ペイントは灯台下暗し、ですね。
四輪用のペイントでしたっけ?うまくいくといいですね。(^-^)
でも、以前乗っていたCBでもタンクを外さないといけませんでしたので・・・バイクって車種によっては車よりも難しいですよね。(^_^;)
ただ、今は楽チンです、なにも外さなくていいですので。(笑)
プラグはかぶりようがすごいですね、自分のも心配になってきました。
ペイントは灯台下暗し、ですね。
四輪用のペイントでしたっけ?うまくいくといいですね。(^-^)
Re: おはようございます
るーのぼさん、おはようございます。
> カウルがあると、プラグ交換一つでも大変ですね・・・。
たいへんですね~
2002年式以前のシングルスパークだとカウルはずす必要ないのですが、ツインスパークのセカンダリ側はどうしても外さないといけなくてけっこう大変です。
> でも、以前乗っていたCBでもタンクを外さないといけませんでしたので・・・バイクって車種によっては車よりも難しいですよね。(^_^;)
クルマの方がうんと楽ですね。
おっしゃるように、バイクも多くはタンク外さないとだめのようですしね~
> プラグはかぶりようがすごいですね、自分のも心配になってきました。
左のセカンダリはまず陽が飛んでいないのは間違いなさそうです。
一週間後にもう一度開けてどうなっているか確認してみることにしようと思っています。
> ペイントは灯台下暗し、ですね。
> 四輪用のペイントでしたっけ?うまくいくといいですね。(^-^)
昨日、メンテナンスのあとにスーパーオートバックスに行ってみましたが、やっぱりぴったりの色はなく、カラーナンバー764(チタンシルバー)のデータもないようです。
でも、いろいろ収穫があったので、さらに調べて最終決定しようと思っています。
時間かけてじっくりやりますね~(^^)
Kachi//
> カウルがあると、プラグ交換一つでも大変ですね・・・。
たいへんですね~
2002年式以前のシングルスパークだとカウルはずす必要ないのですが、ツインスパークのセカンダリ側はどうしても外さないといけなくてけっこう大変です。
> でも、以前乗っていたCBでもタンクを外さないといけませんでしたので・・・バイクって車種によっては車よりも難しいですよね。(^_^;)
クルマの方がうんと楽ですね。
おっしゃるように、バイクも多くはタンク外さないとだめのようですしね~
> プラグはかぶりようがすごいですね、自分のも心配になってきました。
左のセカンダリはまず陽が飛んでいないのは間違いなさそうです。
一週間後にもう一度開けてどうなっているか確認してみることにしようと思っています。
> ペイントは灯台下暗し、ですね。
> 四輪用のペイントでしたっけ?うまくいくといいですね。(^-^)
昨日、メンテナンスのあとにスーパーオートバックスに行ってみましたが、やっぱりぴったりの色はなく、カラーナンバー764(チタンシルバー)のデータもないようです。
でも、いろいろ収穫があったので、さらに調べて最終決定しようと思っています。
時間かけてじっくりやりますね~(^^)
Kachi//
バキュームゲイジいいですね。
kachiさん、こんばんは。
ちゃっちゃくと整備が進んでますね~♪
裸になったRT、私の昔乗ってたRSを思い出して、懐かしくなります。
エンジン同調のバキュームゲージは使ったことが無かったので興味津々です!
ボクサーツインはやはりおもしろいかも~です。
重いのは、体力無いので私はつらいですが^^;
ちゃっちゃくと整備が進んでますね~♪
裸になったRT、私の昔乗ってたRSを思い出して、懐かしくなります。
エンジン同調のバキュームゲージは使ったことが無かったので興味津々です!
ボクサーツインはやはりおもしろいかも~です。
重いのは、体力無いので私はつらいですが^^;
Re: バキュームゲイジいいですね。
モアさん、こんばんは。
> ちゃっちゃくと整備が進んでますね~♪
この3連休は時間に余裕があってよかったです。
作業自体も存外スムーズに運んでよかったです。
> 裸になったRT、私の昔乗ってたRSを思い出して、懐かしくなります。
RSもRTも基本骨格は同じですものね。
なのに、RTってRSに比べてずいぶん重い気がします。
> エンジン同調のバキュームゲージは使ったことが無かったので興味津々です!
> ボクサーツインはやはりおもしろいかも~です。
私もバキュームゲージを使うの初めてでしたが、おもしろいですね~
なんだかこういう装置(?)を使うと『整備しているっ!!』って錯覚に陥ってしまいます。
...と言っていいほどあっけなく終わってしまった整備でした。
空冷だというのも気が楽なことの一つですね~
> 重いのは、体力無いので私はつらいですが^^;
重いのは私もつらいです(泣)
いつまで乗れるでしょうね~
Kachi//
> ちゃっちゃくと整備が進んでますね~♪
この3連休は時間に余裕があってよかったです。
作業自体も存外スムーズに運んでよかったです。
> 裸になったRT、私の昔乗ってたRSを思い出して、懐かしくなります。
RSもRTも基本骨格は同じですものね。
なのに、RTってRSに比べてずいぶん重い気がします。
> エンジン同調のバキュームゲージは使ったことが無かったので興味津々です!
> ボクサーツインはやはりおもしろいかも~です。
私もバキュームゲージを使うの初めてでしたが、おもしろいですね~
なんだかこういう装置(?)を使うと『整備しているっ!!』って錯覚に陥ってしまいます。
...と言っていいほどあっけなく終わってしまった整備でした。
空冷だというのも気が楽なことの一つですね~
> 重いのは、体力無いので私はつらいですが^^;
重いのは私もつらいです(泣)
いつまで乗れるでしょうね~
Kachi//