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Liqui Molyでエンジン内洗浄をしてみたら

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

さて、フラッシング剤もオイルも手に入ったので、洗浄を始めましょう。
今回は、フラッシングの前にヘッドカバーをはずしてどこまでタールが回っているかの確認と、フラッシングのあとにどれくらい洗浄できたかの確認もしようと思います。

まずは左側から。
ダイレクトイグニッションをはずし、エンジンガードもはずします。
プライマリのプラグは今回ははずしません。
20220405_01.jpg

4つのボルトを緩めてから、固着しているのでプラハンマーで軽く叩いてはずします。
オイルが少し溢れるので、受けるトレーを忘れずに。
ヘッドは前方に向かって傾斜しているので沈殿したタールは前方に溜まっています。
やっぱりココまで回ってきていたのね(^^;
20220405_02.jpg

私はこういうものにあまり詳しくありませんが、これをそのまま放置しているとやっぱり固着するんでしょうね。
20220405_03.jpg

中央のところが指で拭ったところ。
オイル交換時にオイルフィルタで沈殿していたタールと全く同じ状態です。
向こう側の少し大きめの拭ったようになっているところは、ヘッド側の樹脂のパーツが触れているところのようです。
20220405_04.jpg



ちょっとお試し。
ある程度ペーパーでタールを除去して、少し残した状態にして...
20220405_05.jpg

Liqui Molyを少し垂らして様子を見ます。
20220405_07.jpg

たらしたLiqui Molyをタールの上を行ったりきたりさせて暫く待つと、タールが溶解されているのが確認できました。
これなら洗浄効果が期待できそうです。
20220405_06.jpg

溶解したタールを拭き取り、ヘッドカバーをもとに戻します。
20220405_08.jpg

私のRTはツインスパークで、燃焼室の下側のオイルが溜まりそうなところにセカンダリプラグが付いています。
実際、プラグ交換のときに確認してみるといつもオイリーな状態なのです。
やっぱりそこは確認しておくべきでしょう。
ということではずしてみました。
相変わらずオイリーですが、火は飛んでいるらしい。
20220405_09.jpg

つぎ、右側のヘッドカバーを開けます。
量は同じくらいかなぁ。
比較のために、こちらは掃除せずに戻し、フラッシング後にどれくらいの違いが出るかを確認しようと思います。
20220405_10.jpg

右側のセカンダリプラグ。
似たような状態ですね。
これやっぱりなぜ下側につけているのよ、と思ってしまう。
20220405_11.jpg

さてフラッシングしますが、その前にオイルを少し抜きましょうかね。
前回のオイル交換で規定量を入れてしまっているのですが、オイルレベルグラスは上限こえていますね。ま、これはよくあることなのですが、これをちょっと抜くことにします。
20220405_12.jpg

ドレンプラグをはずし、オイルを排出させて、このレベルで止めました。
20220405_13.jpg

然る後にLiqui Molyを投入、
20220405_14.jpg

Liqui Molyは300CCですが、全部入れてこれくらい液面が上がりました、こんなものでしょう。
20220405_15.jpg

説明書きには5〜10分アイドリングさせろと書かれています。
そんなに正確にすることはないのでしょうけど、やっぱり測っちゃいます(^^)
20220405_16.jpg

アイドリングスタート。
20220405_17.jpg

10分たちました、エンジンストップです。
相応に汚れたようですね。
20220405_18.jpg

2回洗浄するので、熱いオイルに気をつけていま回したオイルを抜きます。
ちなみに、10分間のアイドリングでオイルテンプゲージは通常走行時と同じように真ん中、5目盛りまで上昇していました。
ただ、エンジン本体はオーバーヒート気味じゃないかなとは思います。
20220405_19.jpg

ドレンからオイルが落ちきったところでフィルタもはずします。
やはりレベルグラスで見えたように、相応に汚れています。
ただ、もちろん3,000km走ったオイルに比べればきれい。
20220405_20.jpg

ちなみに、ドレンプラブにはまだ少しだけタールが付着していました。
が、前回に比べれば格段に少ない。
20220405_21.jpg

排出したオイル受け。
ビニールが箱の蓋に載っかったところにオイルが少し溜まっていましたが、そこにはやはりタールが沈殿していました。
しかし、これはタールが排出されている、ということなので喜ばしいことではあります。
前回のタールの量を考えるとだいぶ排出が進んだことが伺えます。
少し固形物のようにも見えるけれど、触ってみるとやはり粘度の高いタールです。
20220405_22.jpg

ドレンしている間に昼飯を食べ、2回めのオイルとLiqui Molyを投入します。
20220405_23.jpg

スタートは13:50。
20220405_24.jpg

10分後。
1回目よりもきれいになっていますね。
洗浄が進んだようです。
20220405_25.jpg

排出されるオイルを見ても色が薄くなっているのがわかります。
20220405_26.jpg

オイルフィルタに溜まったオイルの色はちょっと変化がわかりませんが、1回目もそうですが、タールの沈殿は見られませんでした。
20220405_27.jpg

箱の蓋の上に載ったビニールに溜まったオイルにもほとんどタールは見られません。
20220405_28.jpg

ドレンプラグも同様。
20220405_29.jpg

2回洗浄をしたので、シリンダヘッドカバーを再度開けてみます。
20220405_30.jpg

先程Liqui Molyで内部を洗浄してタールを拭き取ったところです。
少しタールが見られますが、拭き取りが完全ではなかったので、それが残っている感じ?
20220405_31.jpg

ヘッド側にタールの付着がないかを確認しておきましょう。
20220405_32.jpg

20220405_33.jpg

20220405_34.jpg

どうやら大丈夫の模様。
洗浄前もこの辺は見ていましたが、タールは低いところには溜まるけど、こういうところは保持されずに流れるみたい。

右側です。
こちらはタールはそのままにして洗浄してみたほうです。
いま思うとやっぱり拭き取っておいたほうが良かった気がしますが、それでも洗浄前に比べたらタールの量は確実に減っていると言えます。
ココから下流に流れて、フィルタでキャッチされるのかな。
20220405_35.jpg

ヘッドカバー内に溜まったオイルをペーパーの上に落としてみるとやはりタールとオイルは分離しています。
溶解しても完全に撹拌されてしまうまでに相応の時間を要するようです。
溶解してしまえば殆どをオイルとともに排出できるのでしょうが、こうして分離している間は滞留しているのでしょう。
20220405_36.jpg

こちらもヘッド側の状態を確認。
20220405_37.jpg

20220405_38.jpg

20220405_39.jpg

20220405_40.jpg

20220405_41.jpg

最後にオイルを規定量投入して今回の洗浄は一旦終了とします。
20220405_42.jpg

こちらは2回めの洗浄のあとにはずしたフィルタですが、パット見はきれいで何となくこのまま捨ててしまうのは惜しい気がしないでもない。
しかし、フィルタの中にはたぶんタールがある程度キャッチされているでしょうからここはケチって再利用すべきではない。
20220405_43.jpg

交換は前回のオイル交換時と変わらず137,916km。
しばらくは遠出は避けて通勤だけの運行にしよう。
また、あと2回くらいは1,000km後に、オイルフィルタはその都度交換。
できればフラッシングしてから交換するようにしよう。
最終的にドレンしたオイル、そしてヘッドカバー内にタールが観察できなくなったら完了、と判断しましょうかね。
本当は複雑なエンジン内、クランクケース内のタールは完全に排出できないかもしれませんが、できることには限りがありますし、Liqui Molyの洗浄状態を見ている限りは洗浄できると信じて良さそうに思います。
20220405_44.jpg

あ〜、なんとなく一安心した。
もうしばらく用心して様子を見ながら、エンジンの調子も観察していきましょう。

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No title

これでタールの問題が解決すれば良いですね?
しかしフラッシングって効果あるんですね~
私のはエンジン添加剤入れたことは無いのでタールの問題はありませんが、二万キロ走ってるし
今まで使ったことが無いので今度やってみます。

遅効性フラッシング剤

こんにちは。
ヘッド廻りに結構タール成分が残ってましたね。

あとはwakosの遅効性フラッシング剤入れて
みてはいかがでしょうか?
自分は中古車等購入時は前オーナーのオイル管理が
信用できなのでこのフラッシング剤を2回連続使用して
います。
入れた状態で走行できるのと徐々にスラッジが溶けて小さくなる
のでオイルラインを塞がないと信じて使用しています。

セカンドカーでカインツのガソリン添加剤が良いとの情報を仕入れ、
ガソリンに入れて走行後、訳あって約1ヵ月運転せずに放置しました。
先週末に暖機運転後オイル交換したら出てくる状態を観察してたら
エンジンオイル粘度にバラツキがあるように感じました。
放置することによりエンジンオイルが変質し易くなるのであれば
添加剤投入後はすみやかにオイル交換した方が良いようです。

Re: No title

ganmodokiさん、こんばんは。

> これでタールの問題が解決すれば良いですね?

そうですね〜
まあ一回や二回ですっかりきれいになるとは思えないのですが、少しずつ垢を落としていきたいですね。
ただ、やっぱりこのタールがどこからきたのかがわからないと安心したとは言えないんですよね、そこが辛いところです。

> しかしフラッシングって効果あるんですね~
> 私のはエンジン添加剤入れたことは無いのでタールの問題はありませんが、二万キロ走ってるし
> 今まで使ったことが無いので今度やってみます。

確かに効果がありますねぇ。
こんなことなら最初からオイルに添加しておいてくれたらいいのにと思うのですが、やっぱり耐久性とかが落ちるんでしょうね。
オイル交換のたびでなくても、私の場合は正常運用に移ってから2回に一回のオイルフィルタ交換時にフラッシングするのが吉かもしれないなと思っています。
何しろもう19年落ち、138千キロなので、いたわってやらないといけません(^^;

Kachi//

2回連続フラッシング、お疲れ様でしたm(__)m
これだけやれば大丈夫でしょうね(^^)
当面は通勤だけの運用との事ですが、却って新しいスラッジを呼びそうですが大丈夫ですかね?

ところで、以前の記事を見たところ燃焼系の洗浄剤は給油時に毎回入れられてたんでしょうか?
だとしたら使い過ぎだと思います。。。
私は2000kmに一回くらい、今のバイクの使用頻度だと年に一回くらい(汗)
クルマも半年に一回くらい。
どちらもワンタンク使い切るくらいの長距離ランの時を狙って入れてます。

Re: 遅効性フラッシング剤

NAODAさん、こんばんは。

> こんにちは。
> ヘッド廻りに結構タール成分が残ってましたね。

ですね〜
まあ覚悟はしていましたが、やっぱりしつこい汚れですね、一発ではなかなか落ちないです。
これが他のところにもあると思うと気が重いですね。

> あとはwakosの遅効性フラッシング剤入れて
> みてはいかがでしょうか?
> 自分は中古車等購入時は前オーナーのオイル管理が
> 信用できなのでこのフラッシング剤を2回連続使用して
> います。
> 入れた状態で走行できるのと徐々にスラッジが溶けて小さくなる
> のでオイルラインを塞がないと信じて使用しています。

WAKOSのですね、Amazonでも変えるようですね。
次はそちらで試してみましょうかね。
何回かやりながら再度ヘッドを開けてみてみないといけないなぁと思っています。
本当はオイルパンも見たいんですが、ちょっと無理かなぁ。

> セカンドカーでカインツのガソリン添加剤が良いとの情報を仕入れ、
> ガソリンに入れて走行後、訳あって約1ヵ月運転せずに放置しました。
> 先週末に暖機運転後オイル交換したら出てくる状態を観察してたら
> エンジンオイル粘度にバラツキがあるように感じました。
> 放置することによりエンジンオイルが変質し易くなるのであれば
> 添加剤投入後はすみやかにオイル交換した方が良いようです。

ガソリンに入れた添加剤がエンジンオイルに影響するほどたくさん混入するんですかねぇ。
まあ渡しのバイクの場合、距離からしてピストンリングとシリンダ内壁の隙間も大きいのかも。
ちょっとブルーですね。

Kachi//

Re: タイトルなし

まーぼーさん、こんばんは。

> 2回連続フラッシング、お疲れ様でしたm(__)m
> これだけやれば大丈夫でしょうね(^^)
> 当面は通勤だけの運用との事ですが、却って新しいスラッジを呼びそうですが大丈夫ですかね?

どうなんでしょうねぇ。
そこは迷うところなんですよ。
まだエンジンがすっかりきれいになった確信が持てないので、長距離走って途中で止まっちゃったら怖いな〜と思っちゃうんですよね。
かと言って、通勤で使っているとおっしゃるようにシビアコンディションを継続することになりますからねぇ。
まあ、500キロくらい走って次のフラッシングをするなら大丈夫かなぁと思っております(^^;

> ところで、以前の記事を見たところ燃焼系の洗浄剤は給油時に毎回入れられてたんでしょうか?
> だとしたら使い過ぎだと思います。。。
> 私は2000kmに一回くらい、今のバイクの使用頻度だと年に一回くらい(汗)
> クルマも半年に一回くらい。
> どちらもワンタンク使い切るくらいの長距離ランの時を狙って入れてます。

そ、そうなんですか!
古い車両の場合は数回連続して使うとより洗浄効果があるなんて書かれていたから、それだったらもっとやっちゃえ、と思って入れていましたよ。
どなたかがおっしゃっていた、過ぎたるは及ばざるが如し、ってことですかね〜
使いすぎなのはなんとなく納得しましたけど、やっぱりそれが原因でタールができたんですかねぇ。
じつはね、今日オイル交換後にはじめて通勤で乗ったんですが、発進時にちょっとスロットル開けて高負荷で発信するとき、あともっとショックだったのは、4速で走行中にガバッとスロットルを大きく開けるとそこでもノッキングするんですよ〜
マジでヤバイかも。
こうなるとエンジン洗浄だけじゃなくて他のところも考えないとイカンかなと思っているんです。
混合機のこさ、プラグかと燃焼室内のカーボン堆積、でも112千キロくらいのときにカーボン落としているから、そこは薄いかなぁ(^^;

Kachi//

良かったですねー
フラッシングと最後のオイル窓 お色が歴然に違いますね。
ボクならもう安心しちゃいます。

Re: タイトルなし

#92さん、こんばんは。

> 良かったですねー
> フラッシングと最後のオイル窓 お色が歴然に違いますね。
> ボクならもう安心しちゃいます。

確かに排出されたオイルと、新たに入れたオイルはきれいになったんですよ。
でもね。
まだ本調子じゃないんですよね〜
昨日も今日も、ちょっとキツめの発進をしたり、3速や4速でガバッとアクセルを開けるとノッキングがするんですよ。
これ、繰り返したらバルブやピストンが溶けるんじゃないかって気が気じゃないんですよね〜
まだ調査は続くんであります(^^;

Kachi//

No title

リキモリの薬剤は効いているみたいですね。それにしてもすごいタールで驚きました。真っ青になっちゃいますよね。
僕のGSには添加剤を入れたことはないですが、普通のオイル交換で十分な感じです。最近のオイルは性能がいいですからねえ。

Re: No title

ぷんとさん、こんばんは。

> リキモリの薬剤は効いているみたいですね。それにしてもすごいタールで驚きました。真っ青になっちゃいますよね。

いやほんと、ヘッド内にもこんなに溜まっているということは、エンジン内のあらゆるところに溜まっているということでしょうからね。
いちおうフラッシング後にドレンしてタールが出てきたとはいえ、まだ残っているに決まってますよねぇ。
ほんと、どうしようかと思いましたよ。

> 僕のGSには添加剤を入れたことはないですが、普通のオイル交換で十分な感じです。最近のオイルは性能がいいですからねえ。

そうなんですね、私はずっとお安いChevronのSupremeで、鉱物油だからちょっと不安ですねぇ。
SN級だからグレードとしてはいいんでしょうけど、やっぱり全合成油に換えたほうがいいのかなぁ。
我らがR15シリーズは車のオイルも選択肢に入れられるからいろいろ選べていいんですけどね、考えてみようかな(^^)

Kachi//
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Kachi

Author:Kachi
大好きなバイクや、最近気になる健康について書いていこうと思います。
肩の力を抜いていきましょう。

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