逢坂峠の先に待っていたものは...
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
道が大阪府から京都府に再び戻ったところからの続きです。
府道が京都に入ると、とたんに道は人里を離れた山道の様相を呈してきます。
道端にはこんなふうにすすきが生い茂り...


やがて、逢坂峠に到着しました。
ここをすぎればあとは基本的に下り基調。

この逢坂峠の向こうは凶悪な激坂であることが前回のツーリングでわかっています。
ちょっと下ったらもう -14%ですよ、最高 -19%まで表示されました。

こんなヘアピンカーブをいくつも下っていくのですが、途中でヘアピンのいちばん屈曲がきつところでワンボックス車がRの中心点の方を向いて立ち往生している場面に遭遇。

すでに125CCのスクータに乗った男性が現場に居合わせていっしょに脱出を試みていますが、坂の途中で左後輪が浮いてしまってトラクションが完全に抜け、前にも後ろにも進まない状態。
ちょうど脇に凍結防止剤の大きな袋があったので、それを挟んでみたり、荷室に積んである板材を後輪の下に差し込んでも、アクセルを吹かすと車輪の回転方向にすっ飛ばされるばかりで危ない危ない。
そうこうしているうちに上から一台、下からも一台の車がやってきて、文字通り糞詰まり状態になってしまった。
しかし、これで大の男が、スタック車のドライバを含めて6人揃った。
こうなったら荷室に5人乗り込んで、無理やり左後輪を接地させて脱出させよう、ってんで5人が荷室に乗り、前に後ろに駆動をかけていると、タイヤが焼ける焦げ臭い匂いが漂っていたものの、車体がゆっくり前後に動き始めて、とうとう前向きに脱出することができました。
へんな連帯意識ができた6人の男ども、よかったよかったと口々に叫び、お気をつけて〜、とスタックオーナーをお見送り。
愛知県の方のナンバーの方だったからさぞかし心細かったでしょう。
いやよかった。
これで私も何回か助けられているご恩返しが少しだけできたかな?
実はこのルートを走る前日、Google Mapを観ていてちょっと寄ってみたいところがありました。
それがこの坂を上った先にある金蔵寺。

途中には滝があり...


燃えるような紅葉の中に金蔵寺はありました。


写真を撮りそこねましたが、ここの上空で戦死した日本陸軍少佐 船越明さんの慰霊碑があります。

船越少佐(出撃時は大尉)は大阪、神戸を爆撃の目的で飛来したB-29爆撃機を迎撃するために飛びましたが、敵の援護機からの銃弾を被弾し、戦死されたそうです。

享年26歳。
なんと拙宅の息子と同い年です。

こうした若い人たち、闘ってくれた人たちのおかげで今の日本があることを私たちは忘れてはいけない。

船越少佐は佐賀県のご出身だそうですが、故郷から遠く離れた京都の上空で命を落とされて、ご両親・親族の方はさぞかし悲しまれたことでしょう。
自分の身に置き換えたら胸が張り裂ける思いであります。

こんなところにも太平洋戦争の記憶があるんですねぇ。

考えてみれば、いまいちばんいい時期に私たちは生きている気がしますねぇ。

いまを築いてくれた先人たちに感謝しないと...

この金蔵寺は718年に開創されたそうで、実に1300年近い歴史を持っています。

境内には立派な枝垂れ桜の木もあったので、来年の桜の時分にまた来てもいいかな。

ちょっとしんみりした気持ちになりながら京都市内の街に下りていきます。

途中、遠くに下界が見える。
画面中央少し右上のところに見えるビルは、京都の有力企業の一つ、日本電産の本社ビル、その少し右に霞んで見えるビルは、やはり京都の企業、京セラの本社ビルです。

同じ場所から後ろを振り返ると、いま走ってきた山でしょうね、色づいた木々に覆われた優しい形の山が見えます。

京都市内も難なく抜けて、お腹が空いたのでいつもお世話になっているマックさんの家に向かいます。
深泥池の北側の山も見事に紅葉していますね。

マックさんの家に到着して早速お昼をオーダー。
クソ寒いなか走ってきたのに、頼んだ飲み物はアイスコーヒー(笑)

食事はマックランチ。
ちょっと糖質を抑えるためにご飯を半量にしてもらいました。それでもこの量です。
完全に学生向けのお店ですね(笑)

食事していると奥さんからLINEが。
この日、奥さんは町中に用事があって出ていたのですが、事情があってクルマで行き、コインパーキングに車を止めていました。
ところがどうも駐車料金が心配になったらしく、『駐車場が恐ろしいお値段になりそう』と泣きが入った(^^;
しようがねぇなぁ。
じゃあいかなきゃね、せっかくマックさんの家でまったりして、このままおうち帰って、お風呂入ってすこんと昼寝しようと思っていたんだがなぁ。
岩倉から深泥池の横を通って市内中心部の駐車場に到着。

キーを受け取ってバイクのフロントタイヤを外してカーゴルームに突っ込み、無事クルマの回収はできました。
奥さんはそのまま用事を継続、私は疲れた脚でアクセルとブレーキを踏み、運転して帰り...

少し前から擦れてだめになってきたバーテープを交換するためにクルマから自転車をおろして自転車屋さんへ。

こうして,
たぶん50代最後の外乗りは無事終了〜
さて、次はいつ走れるかなぁ(^^)

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道が大阪府から京都府に再び戻ったところからの続きです。
府道が京都に入ると、とたんに道は人里を離れた山道の様相を呈してきます。
道端にはこんなふうにすすきが生い茂り...


やがて、逢坂峠に到着しました。
ここをすぎればあとは基本的に下り基調。

この逢坂峠の向こうは凶悪な激坂であることが前回のツーリングでわかっています。
ちょっと下ったらもう -14%ですよ、最高 -19%まで表示されました。

こんなヘアピンカーブをいくつも下っていくのですが、途中でヘアピンのいちばん屈曲がきつところでワンボックス車がRの中心点の方を向いて立ち往生している場面に遭遇。

すでに125CCのスクータに乗った男性が現場に居合わせていっしょに脱出を試みていますが、坂の途中で左後輪が浮いてしまってトラクションが完全に抜け、前にも後ろにも進まない状態。
ちょうど脇に凍結防止剤の大きな袋があったので、それを挟んでみたり、荷室に積んである板材を後輪の下に差し込んでも、アクセルを吹かすと車輪の回転方向にすっ飛ばされるばかりで危ない危ない。
そうこうしているうちに上から一台、下からも一台の車がやってきて、文字通り糞詰まり状態になってしまった。
しかし、これで大の男が、スタック車のドライバを含めて6人揃った。
こうなったら荷室に5人乗り込んで、無理やり左後輪を接地させて脱出させよう、ってんで5人が荷室に乗り、前に後ろに駆動をかけていると、タイヤが焼ける焦げ臭い匂いが漂っていたものの、車体がゆっくり前後に動き始めて、とうとう前向きに脱出することができました。
へんな連帯意識ができた6人の男ども、よかったよかったと口々に叫び、お気をつけて〜、とスタックオーナーをお見送り。
愛知県の方のナンバーの方だったからさぞかし心細かったでしょう。
いやよかった。
これで私も何回か助けられているご恩返しが少しだけできたかな?
実はこのルートを走る前日、Google Mapを観ていてちょっと寄ってみたいところがありました。
それがこの坂を上った先にある金蔵寺。

途中には滝があり...


燃えるような紅葉の中に金蔵寺はありました。


写真を撮りそこねましたが、ここの上空で戦死した日本陸軍少佐 船越明さんの慰霊碑があります。

船越少佐(出撃時は大尉)は大阪、神戸を爆撃の目的で飛来したB-29爆撃機を迎撃するために飛びましたが、敵の援護機からの銃弾を被弾し、戦死されたそうです。

享年26歳。
なんと拙宅の息子と同い年です。

こうした若い人たち、闘ってくれた人たちのおかげで今の日本があることを私たちは忘れてはいけない。

船越少佐は佐賀県のご出身だそうですが、故郷から遠く離れた京都の上空で命を落とされて、ご両親・親族の方はさぞかし悲しまれたことでしょう。
自分の身に置き換えたら胸が張り裂ける思いであります。

こんなところにも太平洋戦争の記憶があるんですねぇ。

考えてみれば、いまいちばんいい時期に私たちは生きている気がしますねぇ。

いまを築いてくれた先人たちに感謝しないと...

この金蔵寺は718年に開創されたそうで、実に1300年近い歴史を持っています。

境内には立派な枝垂れ桜の木もあったので、来年の桜の時分にまた来てもいいかな。

ちょっとしんみりした気持ちになりながら京都市内の街に下りていきます。

途中、遠くに下界が見える。
画面中央少し右上のところに見えるビルは、京都の有力企業の一つ、日本電産の本社ビル、その少し右に霞んで見えるビルは、やはり京都の企業、京セラの本社ビルです。

同じ場所から後ろを振り返ると、いま走ってきた山でしょうね、色づいた木々に覆われた優しい形の山が見えます。

京都市内も難なく抜けて、お腹が空いたのでいつもお世話になっているマックさんの家に向かいます。
深泥池の北側の山も見事に紅葉していますね。

マックさんの家に到着して早速お昼をオーダー。
クソ寒いなか走ってきたのに、頼んだ飲み物はアイスコーヒー(笑)

食事はマックランチ。
ちょっと糖質を抑えるためにご飯を半量にしてもらいました。それでもこの量です。
完全に学生向けのお店ですね(笑)

食事していると奥さんからLINEが。
この日、奥さんは町中に用事があって出ていたのですが、事情があってクルマで行き、コインパーキングに車を止めていました。
ところがどうも駐車料金が心配になったらしく、『駐車場が恐ろしいお値段になりそう』と泣きが入った(^^;
しようがねぇなぁ。
じゃあいかなきゃね、せっかくマックさんの家でまったりして、このままおうち帰って、お風呂入ってすこんと昼寝しようと思っていたんだがなぁ。
岩倉から深泥池の横を通って市内中心部の駐車場に到着。

キーを受け取ってバイクのフロントタイヤを外してカーゴルームに突っ込み、無事クルマの回収はできました。
奥さんはそのまま用事を継続、私は疲れた脚でアクセルとブレーキを踏み、運転して帰り...

少し前から擦れてだめになってきたバーテープを交換するためにクルマから自転車をおろして自転車屋さんへ。

こうして,
たぶん50代最後の外乗りは無事終了〜
さて、次はいつ走れるかなぁ(^^)

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コメントの投稿
お助けマン、良い働きでしたね(^^)
山坂道でのスタックって泣きたくなるような心境だったと思うんですが、Kachiさんが救う神の一人になられたようで♪
最後は奥さんの窮地まで救われて、随分徳を積まれたので良い事ありますよ必ず(^_^)v
山坂道でのスタックって泣きたくなるような心境だったと思うんですが、Kachiさんが救う神の一人になられたようで♪
最後は奥さんの窮地まで救われて、随分徳を積まれたので良い事ありますよ必ず(^_^)v
Re: タイトルなし
まーぼーさん、こんばんは。
> お助けマン、良い働きでしたね(^^)
> 山坂道でのスタックって泣きたくなるような心境だったと思うんですが、Kachiさんが救う神の一人になられたようで♪
ありがとうございます、いやホント、これでやっと恩返しの一つができたかと思いますが、これからもお助けマンしないと、と思ってます、ホントですよ(^^)
ああいう場面で本当に途方に暮れますもんね。
居合わせた人たちがみんな協力的でよかったです(^ ^)
> 最後は奥さんの窮地まで救われて、随分徳を積まれたので良い事ありますよ必ず(^_^)v
だといいですねぇ。
奥さんの方も喜んでもらえてこの日は午後からとてもいい気分でいられました(^^)
次は何して褒めてもらおうかな(笑)
ワンコの思考みたい(^^)
Kachi//
> お助けマン、良い働きでしたね(^^)
> 山坂道でのスタックって泣きたくなるような心境だったと思うんですが、Kachiさんが救う神の一人になられたようで♪
ありがとうございます、いやホント、これでやっと恩返しの一つができたかと思いますが、これからもお助けマンしないと、と思ってます、ホントですよ(^^)
ああいう場面で本当に途方に暮れますもんね。
居合わせた人たちがみんな協力的でよかったです(^ ^)
> 最後は奥さんの窮地まで救われて、随分徳を積まれたので良い事ありますよ必ず(^_^)v
だといいですねぇ。
奥さんの方も喜んでもらえてこの日は午後からとてもいい気分でいられました(^^)
次は何して褒めてもらおうかな(笑)
ワンコの思考みたい(^^)
Kachi//
No title
こんにちは
車輪浮くほどの激坂ってすごいですね。
経験ありますが、下りの20%ぐらいの斜度になると下るのも気をつけないとひっくり返りそうですよね。(T_T)
スタックしてしまった車、無事レスキューできて良かったです。
お疲れ様でした。
紅葉きれいでしたね!
車輪浮くほどの激坂ってすごいですね。
経験ありますが、下りの20%ぐらいの斜度になると下るのも気をつけないとひっくり返りそうですよね。(T_T)
スタックしてしまった車、無事レスキューできて良かったです。
お疲れ様でした。
紅葉きれいでしたね!
Re: No title
しげさん、こんばんは。
> こんにちは
> 車輪浮くほどの激坂ってすごいですね。
> 経験ありますが、下りの20%ぐらいの斜度になると下るのも気をつけないとひっくり返りそうですよね。(T_T)
二輪の自転車やバイクだと、下りだとジャックナイフ、上りだとウィリーしそうですよね、本当怖いです^_^
スキーでも20度くらいだとかなり「壁」感がありますものね。
> スタックしてしまった車、無事レスキューできて良かったです。
> お疲れ様でした。
> 紅葉きれいでしたね!
ほんと、救出できて良かったです。
これ、脱出できなかったらどうしていたでしょうね。
JAFだって無理かも。
サンダーバードの出番ですよね(笑)
紅葉は本当綺麗でした。
ここまで人がいないとかえって怖かったりしましたが(^^)
Kachi//
> こんにちは
> 車輪浮くほどの激坂ってすごいですね。
> 経験ありますが、下りの20%ぐらいの斜度になると下るのも気をつけないとひっくり返りそうですよね。(T_T)
二輪の自転車やバイクだと、下りだとジャックナイフ、上りだとウィリーしそうですよね、本当怖いです^_^
スキーでも20度くらいだとかなり「壁」感がありますものね。
> スタックしてしまった車、無事レスキューできて良かったです。
> お疲れ様でした。
> 紅葉きれいでしたね!
ほんと、救出できて良かったです。
これ、脱出できなかったらどうしていたでしょうね。
JAFだって無理かも。
サンダーバードの出番ですよね(笑)
紅葉は本当綺麗でした。
ここまで人がいないとかえって怖かったりしましたが(^^)
Kachi//