リアブレーキパッド・ブレーキディスク交換実施 ~ 長文御免
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
陣馬形山行が見合わせになったために一週間早く行なうことになったブレーキまわりのメンテナンス。
本題に入る前に、ブレーキまわりのメンテナンスの詳細記事を公開してくださっていたおかげでたいへん助けられたはるかパパ様と2000年型1150GS様に御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
さて、初めてのブレーキパッドとディスクの交換、さすがに試行錯誤でずいぶん時間がかかりました。
慣れた人がご覧になったらまどろっこしい感じがするに違いありませんが、私と同じような初心者の方のご参考になればと思います。
■ディスクマスキングの最終調整
昨日準備したさび止めマスキングの仕上げをします。
さび止め塗装を施す部分がもう少し広いので、カッターで調整です。

■ディスク錆止め塗装実施
ガレージに新聞紙を敷き、そこに円周上にペットボトルのキャップを並べます。
ディスクをこの上に置いてスプレーすることで、新聞紙にディスクが塗料で引っ付いてしまうのを防ぐためです。

これにディスクを置き...

まずは軽く全体に一噴き。

エッジ部分も忘れずに。
クルマのディスクなどはここが真っ赤になっていたりするのをよく見ます。

時間差で3回ほど上塗りして全体が仕上がりました。

■パッド交換
キャリパーボルトを外し、キャリパーをはずそうとしますが、外れません。
どうやら磨滅してへこんだディスクの厚みが残っている部分にパッドが引っ掛かっているようです。これをはずすのに、まず20分くらいバタバタしました。
前途多難な予感がしましたが、サイは投げられているので、続行します。
次にキャリパーからこのクリップをはずし、さらにパッドピンを外します。

ところが、クリップは簡単に外れますが、このパッドピンがなかなか外れません。
どうにかこうにか外したら、パッドピンのエンドにこのようなスプリング状のリングが付いていて、これがキャリパーをしっかり保持している構造でした。

クリップが外れても簡単には抜けないようになっているんですね。
パッドピンが外れたら、パッドは簡単に外すことができます。
パッドをはずしたキャリパー。
たいへんな汚れです。

外したパッドです。

向こう側にあるのが車体左側についていた、使用限界サインが出たパッドです。
パッドそのものはわずかに残っているようにみえますが、ディスクが消耗してへこんでいるため、もうパッドのベースがディスクをかじる直前であるといえます。
車体右側はまだもう少し残っていますが、もちろん交換です。
キャリパーを洗い、シリコングリスをピストン周囲に塗ってピストンのもみだしを行ないます。

そのあと、余分なグリスをきれいにふき取ります。
新旧パッドを並べて比べてみました。

厚みの差は歴然です。
さあ、このブレーキパッド、何キロ仕事をしてくれるでしょうか。
キャリパーにパッドを組みつけ、パッドピンとクリップを元通りに組んでパッド交換は完了です。



キャリパーは軍手でくるんでパラレバーの上に置いておきます。

キャリパーとパッドピンの取り外しにてこずったため、錆止め塗装はすっかり乾きました。
ここまで、実に2時間もかかってしまいました。
たぶん、次回は要領が飲みこめたのでこの4分の1くらいの時間でできるだろうと思います。
■ディスク交換
タイヤをはずし、ディスクをはずす準備です。

先日入手したスピンナハンドルにトルクスを付け、新兵器の初仕事です。
外すのに難儀するかと思いましたが、いとも簡単に外れました。

新旧ディスクの状態を比較してみます。


いよいよ新しいディスクをホイールに取り付けです。
ABSセンシングリングを中性洗剤できれいに洗って、水分を完全にふき取ったあとホイールに置き、その上にディスクを重ねてトルクレンチで締めます。

ボルトにはロックタイト(中強度)を塗布して、まずは手でとまるところまで締めます。
締め付けトルクは21nmですが、ここからまず10nm、15nm、18nm、21nmと4段階にわけて締めました。
締める順番は、5つのボルトが円周上に並んでいるので、ちょうど対角線方向、星を一筆書きするような順番で締めました。
■全体復旧
ホイールをスイングアームに取り付け...

新しいパッドを取り付けたキャリパーも元に戻します。

キャリパーを固定するこのボルトの締め付けトルクは40nm。
これも、10nm、20nm、30nm、35nm、40nmと締めてみました。
出来上がりを車体左側から見たところ。

後ろから。

最後にリアブレーキペダルを数回ポンピングして、引っ込んだピストンを押し出し、ブレーキがきちんと機能していることを確認します。
ほんとうはこのあと試走してみたかったのですが、雨が激しくなり、断念。

外したディスクとパッドです。
永い間、ご苦労様でした。

10時過ぎにスタートして、終わったのは14時前。
慣れた方に見られたら笑われそうな不器用さですが、これで一つの課題はクリアです。
ODOは58010km。
メンテナンス記録しておかなきゃ。


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陣馬形山行が見合わせになったために一週間早く行なうことになったブレーキまわりのメンテナンス。
本題に入る前に、ブレーキまわりのメンテナンスの詳細記事を公開してくださっていたおかげでたいへん助けられたはるかパパ様と2000年型1150GS様に御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
さて、初めてのブレーキパッドとディスクの交換、さすがに試行錯誤でずいぶん時間がかかりました。
慣れた人がご覧になったらまどろっこしい感じがするに違いありませんが、私と同じような初心者の方のご参考になればと思います。
■ディスクマスキングの最終調整
昨日準備したさび止めマスキングの仕上げをします。
さび止め塗装を施す部分がもう少し広いので、カッターで調整です。

■ディスク錆止め塗装実施
ガレージに新聞紙を敷き、そこに円周上にペットボトルのキャップを並べます。
ディスクをこの上に置いてスプレーすることで、新聞紙にディスクが塗料で引っ付いてしまうのを防ぐためです。

これにディスクを置き...

まずは軽く全体に一噴き。

エッジ部分も忘れずに。
クルマのディスクなどはここが真っ赤になっていたりするのをよく見ます。

時間差で3回ほど上塗りして全体が仕上がりました。

■パッド交換
キャリパーボルトを外し、キャリパーをはずそうとしますが、外れません。
どうやら磨滅してへこんだディスクの厚みが残っている部分にパッドが引っ掛かっているようです。これをはずすのに、まず20分くらいバタバタしました。
前途多難な予感がしましたが、サイは投げられているので、続行します。
次にキャリパーからこのクリップをはずし、さらにパッドピンを外します。

ところが、クリップは簡単に外れますが、このパッドピンがなかなか外れません。
どうにかこうにか外したら、パッドピンのエンドにこのようなスプリング状のリングが付いていて、これがキャリパーをしっかり保持している構造でした。

クリップが外れても簡単には抜けないようになっているんですね。
パッドピンが外れたら、パッドは簡単に外すことができます。
パッドをはずしたキャリパー。
たいへんな汚れです。

外したパッドです。

向こう側にあるのが車体左側についていた、使用限界サインが出たパッドです。
パッドそのものはわずかに残っているようにみえますが、ディスクが消耗してへこんでいるため、もうパッドのベースがディスクをかじる直前であるといえます。
車体右側はまだもう少し残っていますが、もちろん交換です。
キャリパーを洗い、シリコングリスをピストン周囲に塗ってピストンのもみだしを行ないます。

そのあと、余分なグリスをきれいにふき取ります。
新旧パッドを並べて比べてみました。

厚みの差は歴然です。
さあ、このブレーキパッド、何キロ仕事をしてくれるでしょうか。
キャリパーにパッドを組みつけ、パッドピンとクリップを元通りに組んでパッド交換は完了です。



キャリパーは軍手でくるんでパラレバーの上に置いておきます。

キャリパーとパッドピンの取り外しにてこずったため、錆止め塗装はすっかり乾きました。
ここまで、実に2時間もかかってしまいました。
たぶん、次回は要領が飲みこめたのでこの4分の1くらいの時間でできるだろうと思います。
■ディスク交換
タイヤをはずし、ディスクをはずす準備です。

先日入手したスピンナハンドルにトルクスを付け、新兵器の初仕事です。
外すのに難儀するかと思いましたが、いとも簡単に外れました。

新旧ディスクの状態を比較してみます。


いよいよ新しいディスクをホイールに取り付けです。
ABSセンシングリングを中性洗剤できれいに洗って、水分を完全にふき取ったあとホイールに置き、その上にディスクを重ねてトルクレンチで締めます。

ボルトにはロックタイト(中強度)を塗布して、まずは手でとまるところまで締めます。
締め付けトルクは21nmですが、ここからまず10nm、15nm、18nm、21nmと4段階にわけて締めました。
締める順番は、5つのボルトが円周上に並んでいるので、ちょうど対角線方向、星を一筆書きするような順番で締めました。
■全体復旧
ホイールをスイングアームに取り付け...

新しいパッドを取り付けたキャリパーも元に戻します。

キャリパーを固定するこのボルトの締め付けトルクは40nm。
これも、10nm、20nm、30nm、35nm、40nmと締めてみました。
出来上がりを車体左側から見たところ。

後ろから。

最後にリアブレーキペダルを数回ポンピングして、引っ込んだピストンを押し出し、ブレーキがきちんと機能していることを確認します。
ほんとうはこのあと試走してみたかったのですが、雨が激しくなり、断念。

外したディスクとパッドです。
永い間、ご苦労様でした。

10時過ぎにスタートして、終わったのは14時前。
慣れた方に見られたら笑われそうな不器用さですが、これで一つの課題はクリアです。
ODOは58010km。
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コメントの投稿
No title
無事にブレーキディスク&パッド交換完了ですね。
それにしても凄いですね。海外から部品の調達した上に、交換作業も自分でやってしまうなんて…見習わねば。^^;
今日は試走に出かけてるのかな?ちゃんと止まりました?^^;
それにしても凄いですね。海外から部品の調達した上に、交換作業も自分でやってしまうなんて…見習わねば。^^;
今日は試走に出かけてるのかな?ちゃんと止まりました?^^;
Re: No title
蒼海さん、こんにちは。
> 無事にブレーキディスク&パッド交換完了ですね。
ありがとうございます。
どうにかこうにか無事終わりました(笑)
> それにしても凄いですね。海外から部品の調達した上に、交換作業も自分でやってしまうなんて…見習わねば。^^;
いろんな方がブログやHPで情報発信をしていて下さったおかげですね。
それがなかったら、キット自分で手を出そうとは思わなかったと思いますね~(笑)
> 今日は試走に出かけてるのかな?ちゃんと止まりました?^^;
はい、しっかり止まりました(笑)
最初はリアの食いつきがイマイチかな~と思っていましたが、10km走るとだんだん食いついてきて、30㎞走って帰宅する頃には全く問題ないレベルになっていました。
鳴きもありませんし、ボルトの緩みもなく、ちゃんと機能していたようです(笑)
初めての社外品のディスクとパッドですが、どれくらいもってくれるか楽しみです(^^)
Kachi//
> 無事にブレーキディスク&パッド交換完了ですね。
ありがとうございます。
どうにかこうにか無事終わりました(笑)
> それにしても凄いですね。海外から部品の調達した上に、交換作業も自分でやってしまうなんて…見習わねば。^^;
いろんな方がブログやHPで情報発信をしていて下さったおかげですね。
それがなかったら、キット自分で手を出そうとは思わなかったと思いますね~(笑)
> 今日は試走に出かけてるのかな?ちゃんと止まりました?^^;
はい、しっかり止まりました(笑)
最初はリアの食いつきがイマイチかな~と思っていましたが、10km走るとだんだん食いついてきて、30㎞走って帰宅する頃には全く問題ないレベルになっていました。
鳴きもありませんし、ボルトの緩みもなく、ちゃんと機能していたようです(笑)
初めての社外品のディスクとパッドですが、どれくらいもってくれるか楽しみです(^^)
Kachi//