旧三井家下鴨別邸を観る
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
出町柳の三角州近くで外宮橋を東に渡ろうとしたら『旧三井家下鴨別邸』の看板に気が付きました。
奥さんとは前から行ってみたいね、と言っていたところ、季節もいいし、中には入れるなら行ってみようということに(^^)
Google Mapで見るとけっこうな敷地面積で、ご門も立派なものです。

さあ入りましょうか。

昔ながらの大正ガラスがはまった引き戸です。
たしかこの部屋で三井家の歴史やこの別邸の歴史なんかもビデオで流していたと思いますが、非常に興味深いものです。

京都の住宅らしく、中庭があります。
昔はもちろんエアコンなどありませんから、こうした中庭に水をまいて、気化熱で空気のゆらぎを作って涼を取っていました。

和室の一角にも水場。

たぶん、このお屋敷で最も大きな広間。
通常、こうした広間には雪見障子がしつらえられるものですが、ここは大きなガラスをはめた引き戸が用いられていて、これは建設当初からのオリジナルだそうです。
よくよく話をお聞きすると、この別邸はもともと鴨川の右岸にあったものを左岸に移築したもので、ここにガラスを使ったのは、鴨川と、その向こうに東山を望む景色を楽しむためだったそうです。

ということは、このお屋敷は移築の際に概ね90度、時計回りに回転して移築された、ということなのかな?

その南側のお庭に至る縁側を歩いていきます。

この縁側をグルっと回っていくと、東側にお茶室があるのが見えました。
聞くと、入館料と別にお茶席の申し込みをすると、抹茶とお茶菓子をそのお茶室でいただけるとのこと。

茶道を嗜む奥さんとしてはぜひ、ということで、早速申し込みをして案内をしていただきました。
通常は『進入禁止』のマークと柵が設けられている入口を係の方が外して案内してくださいます。

一輪挿しにお花。
先日、京都迎賓館の特集をNHK−BSで放送していてそこでも言われていましたが、こういう、客人が来るとは限らない場所でも、いつ来てもいいようにこうやってきれいにおもてなしの準備をしておく、これが京都のおもてなしの極意だそうです。

開け放たれた引き戸と窓から流れてくる空気が本当に清々しい。
たぶん、京都の最も気持ちの良い季節がいまなんだと思います。


14ミリの超広角で撮るとすごく広い部屋のように見えますが...


実際にはこれくらい(24ミリで撮影)。
デジイチの広いダイナミックレンジに助けられて、部屋の内外がきれいに写せるのは銀塩時代ではちょっと望めない芸当です。もう少し室内のレベルを上げてもよかった気がしますが、まあこれくらいが空気感も現れていていいんじゃないかと(^^)

お茶菓子と抹茶が出てきました。
お茶の作法など知る由もない私は、奥さんのご指導でなんとか恥をかかないようにいただくことができました。

お茶を頂いたあともお部屋の中をじっくり楽しませていただきます。

お部屋から見えるお庭も堪能。
左側の橋、六義園にあった『渡月橋』のように真ん中がクランク状にかけられています。
やっぱり同じような意味合いをもたせているのかな?

こんな掛け軸もあります。
本当は三井家の歴史を説明したパネルなどもあったのですが、こういう掛け軸は制限がなかったけれど、説明パネルは何故か撮影不可でした。
後で見返したかったのに、ちょっと残念だったかな。

お茶室を出て邸内見学を継続。
何しろ広いお屋敷なので、見どころがけっこうたくさんあります。
こちらは言わずとしれたお風呂場です。

洗面台。

こちらも洗面台。

お庭にも出てみます。
本館は木造の3階建て。4階建てに見えますが、3階建てだそうです。
この日は2階より上は貸し切り。
通常も1階のみ公開で、特別開館日は上がれるそうです。
3階からは360度の景色が楽しめるとのこと。

池の南の端では水が湧いているのが確認できました。
人工的な水道による水供給なのか、この一帯に豊かに存在する水脈から上げてきている水なのかを確認することはできませんでしたが、きれいな水です。

三井の家紋にはいくつか種類があるようですが、たぶん、これもそのひとつでしょう。

こうして桜と旧三井家鴨川別邸を巡るポタリングは楽しく終了〜
去年は体調が悪くて桜が満足に見られなかった奥さんも大満足でした。よかったね(^^)


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出町柳の三角州近くで外宮橋を東に渡ろうとしたら『旧三井家下鴨別邸』の看板に気が付きました。
奥さんとは前から行ってみたいね、と言っていたところ、季節もいいし、中には入れるなら行ってみようということに(^^)
Google Mapで見るとけっこうな敷地面積で、ご門も立派なものです。

さあ入りましょうか。

昔ながらの大正ガラスがはまった引き戸です。
たしかこの部屋で三井家の歴史やこの別邸の歴史なんかもビデオで流していたと思いますが、非常に興味深いものです。

京都の住宅らしく、中庭があります。
昔はもちろんエアコンなどありませんから、こうした中庭に水をまいて、気化熱で空気のゆらぎを作って涼を取っていました。

和室の一角にも水場。

たぶん、このお屋敷で最も大きな広間。
通常、こうした広間には雪見障子がしつらえられるものですが、ここは大きなガラスをはめた引き戸が用いられていて、これは建設当初からのオリジナルだそうです。
よくよく話をお聞きすると、この別邸はもともと鴨川の右岸にあったものを左岸に移築したもので、ここにガラスを使ったのは、鴨川と、その向こうに東山を望む景色を楽しむためだったそうです。

ということは、このお屋敷は移築の際に概ね90度、時計回りに回転して移築された、ということなのかな?

その南側のお庭に至る縁側を歩いていきます。

この縁側をグルっと回っていくと、東側にお茶室があるのが見えました。
聞くと、入館料と別にお茶席の申し込みをすると、抹茶とお茶菓子をそのお茶室でいただけるとのこと。

茶道を嗜む奥さんとしてはぜひ、ということで、早速申し込みをして案内をしていただきました。
通常は『進入禁止』のマークと柵が設けられている入口を係の方が外して案内してくださいます。

一輪挿しにお花。
先日、京都迎賓館の特集をNHK−BSで放送していてそこでも言われていましたが、こういう、客人が来るとは限らない場所でも、いつ来てもいいようにこうやってきれいにおもてなしの準備をしておく、これが京都のおもてなしの極意だそうです。

開け放たれた引き戸と窓から流れてくる空気が本当に清々しい。
たぶん、京都の最も気持ちの良い季節がいまなんだと思います。


14ミリの超広角で撮るとすごく広い部屋のように見えますが...


実際にはこれくらい(24ミリで撮影)。
デジイチの広いダイナミックレンジに助けられて、部屋の内外がきれいに写せるのは銀塩時代ではちょっと望めない芸当です。もう少し室内のレベルを上げてもよかった気がしますが、まあこれくらいが空気感も現れていていいんじゃないかと(^^)

お茶菓子と抹茶が出てきました。
お茶の作法など知る由もない私は、奥さんのご指導でなんとか恥をかかないようにいただくことができました。

お茶を頂いたあともお部屋の中をじっくり楽しませていただきます。

お部屋から見えるお庭も堪能。
左側の橋、六義園にあった『渡月橋』のように真ん中がクランク状にかけられています。
やっぱり同じような意味合いをもたせているのかな?

こんな掛け軸もあります。
本当は三井家の歴史を説明したパネルなどもあったのですが、こういう掛け軸は制限がなかったけれど、説明パネルは何故か撮影不可でした。
後で見返したかったのに、ちょっと残念だったかな。

お茶室を出て邸内見学を継続。
何しろ広いお屋敷なので、見どころがけっこうたくさんあります。
こちらは言わずとしれたお風呂場です。

洗面台。

こちらも洗面台。

お庭にも出てみます。
本館は木造の3階建て。4階建てに見えますが、3階建てだそうです。
この日は2階より上は貸し切り。
通常も1階のみ公開で、特別開館日は上がれるそうです。
3階からは360度の景色が楽しめるとのこと。

池の南の端では水が湧いているのが確認できました。
人工的な水道による水供給なのか、この一帯に豊かに存在する水脈から上げてきている水なのかを確認することはできませんでしたが、きれいな水です。

三井の家紋にはいくつか種類があるようですが、たぶん、これもそのひとつでしょう。

こうして桜と旧三井家鴨川別邸を巡るポタリングは楽しく終了〜
去年は体調が悪くて桜が満足に見られなかった奥さんも大満足でした。よかったね(^^)


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