Volkswagen フォルクスワーゲン VW

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

フォルクスワーゲンのディーゼルエンジンの排ガス規制における不正が発覚してから2カ月がたちました。
クルマ好き、バイク好き、内燃機関好きの私にとってはちょっとショックでしたが、日本には当該車種が正規には入ってきていないので、あまり気にはしていませんでした。
いま乗っているGolf 5 Variantも燃費が良くてよく走ってくれるカワイイやつだし、いまディーラーに並んでいるクルマも、余裕があれば今すぐにでも買い換えたいくらいだったりします。
問題が発見されたアメリカや、当の本国でもフォルクスワーゲンのクルマの販売台数はほとんど変わらないようです。
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フォルクスワーゲンといえば、第二次世界大戦中にかのヒトラーが残した遺産のひとつ。
ドイツにとっては戦後の荒廃の中で外貨獲得に多大な貢献をした企業で、いまでも多くのファンを持つ初代 Beetleや、小型車のベンチマークを創ったといわれる Golfを世に出し、近年は大衆車にデュアルクラッチトランスミッションやダウンサイジングコンセプトのエンジンを載せて走りを犠牲にせずに省エネルギーを達成するなど、おお、そんなクルマができるのか、と驚かされたものです。
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ニュースや、先日VWのディーラーで読んだ Car Graphicなどの情報を断片的につないでみると、なんとなくなぜこのような不正が起こってしまったかがおぼろげながら見えてきた気がします。

第一に、米国におけるシェア獲得が悲願だったこと。
第二に、そのために同国の環境基準を満たすことをアピールしなければならなかったこと。
第三に、これらを実現するために誤った判断をし、手段を使ってしまったこと。
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技術力があったにもかかわらず、なぜ誤った方向に行ってしまったのでしょうね。
技術的な不正に限らず、企業でよく耳にする会計における不正、いわゆる粉飾決算など、やってはいけないとわかっていながら、このようなことが世の中からなかなかなくならない。
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人間はプレッシャーにさらされると、何とかその命題を達成しようともがくものなのでしょうが、その手段を選ばなかったこと、人間・企業としてやってはならないことに手を染めてしまったようです。
どこかでこのような文章を見たことがあります。
『偉大な人物の行動の成功は、その行動の手段によるよりも、その人の心の純粋さによる』
つまり、すべての出発点は『心』にあるということらしいです。
純粋な心、つまりは『顧客・地球環境のためには何がいいのかという視点』で思い描けば、何がいいことで何が悪いことなのかがわかるはずなのに、『業績至上主義』『シェア至上主義』など、『私利私欲』や『私心』が判断のベースになってしまったことが判断の分岐点だったのかもしれません。
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これと対照的な話があって、マツダが自社のディーゼルエンジンをなぜ米国市場で展開しないのかという問いに対して、マツダは『いまの米国の基準をすべてクリアして市場投入しても、マツダ本来のドライバビリティ、クルマを運転する喜びとは遠くかけ離れてしまうため、まだその時期ではないのです』と答えたと言います(Car Graphic 12月号より~大意)。
自社のシェアを伸ばすことを最優先するのか(私心)、クルマを購入する顧客や環境のことを優先するのか(利他)、この差が、今回のフォルクスワーゲンの姿と、企業としての規模やブランドの浸透度の高さにはまだまだ大きな開きがあるとはいえ、近年のマツダの好調の対比が見て取れるような気がします。
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日本でも東芝の不正会計、オリンパスの事件も記憶に新しいところ。
ホンダもエアバッグの不具合についてもっと早く対処していれば傷口はもう少し小さくてすんだかもしれません。
宗一郎さんがご存命だったら、絶対にこのような事態に至る前に何らかの手を打たれていたに違いないと思うと残念です。
古くは、アメリカの自動車会社が自社のあるクルマの欠陥を知りながら、それが原因で発生する事故によって支払わねばならないであろう確率的な観点からはじいた補償費用と、該当車種を全数リコールすることによってかかる費用とを天秤にかけ、前者のほうが金額が小さいからとリコールをしなかったことがありました。
しかし、これが発覚して天文学的な制裁金を課せられたケースもあります。
いずれも、自社の利益を最優先したために、より大きな損失につながった例です。
全世界的には新車販売台数には大きな落ち込みはないようですが、米国では2兆円とも言われる気絶しそうな額の制裁金が課せられるようで、これで屋台骨が揺らぐことはないにしても、VWにとっては大きな勉強代になったといえそうです。
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長々と書いてきましたが、私はフォルクスワーゲンのクルマが好きです。
ここ1~2週間の間に、ディーゼルのNOxだけではなく、ガソリン車の一部でもCO2の排出量に不正があったことが分かったようですが、一日も早くたまった膿をすべて出して、世界のクルマをけん引するような心躍るようなクルマを出してほしいものです。

優れた能力はポジティブな方向に使いましょう。
間違った方向に使ってしまったら、能力が高ければ高いほど、結果はより悪い方向に行ってしまいますからね。フォースの暗黒面みたいだ。
今の地位は過去の先輩方ががんばってくれた結果あるものにすぎなくて、これから会社がどうなるのかはいまの人たちがどうふるまうかでどんなふうにも変わってしまうものですものね。

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Re: タイトルなし

まーぼーさん、こんばんは。

> 何故か問題との直接の関わりが薄い日本がやたらと影響が大きいというのも何だか…

おもしろいですよね。
まあ確かにやっていることはほめられたものではないですからねぇ。

> ネット上ではアンチの方(アンチVWというよりもアンチ輸入車な方々)のネガキャンが凄まじいですね。
> 不審の原因がネガキャンだとは思いませんが、日本人にとって買い物とは信用を買うという事なんですね。

ゴルフは昔からアンチが多いですからね。
ゴルフに限らず、アンチの人たちのネガキャンはけっこう激しいですが、そうですか、そんなにすごいんですね~
私はあんまりネットでそういうの見ていないので知りませんでした(^^;
信用を買うこともそうですし、自分が飼うクルマもいつその対象になるかわからないという心配もあるのかもしれませんね。
なにしろ、販売台数が45%も減っちゃったというんですから大変ですね。

> 気になるのは、ディーゼルNOX不正とガソリン車CO2不正が同列に「汚い排ガスを出す」と思っている人が多いこと。
> きちんと説明するメディアが現れて欲しいもんです。

マスコミはセンセーショナルな記事を書いたほうが売れますからね。
何かあったら血祭りに上げるほうがお金になるんでしょうね~
正直言ってしまうと、私も『汚い排ガス』というイメージはあります。
ただ、本当にどんな影響があるのかとか、そういう本当に知りたいことが制裁金の金額の陰に隠れているのか、全く見えてこないですよね、これはいかんと私も思います。

> ジャパンは何とか安売りキャンペーンに走らずに踏みとどまりたいんでしょうね。我慢のしどころでしょう。。。

資本関係はよくわかっていませんけど、日本はVW本体に助けてもらえるとも思えないから、本当に踏ん張りどころですよね。
ディーラーの営業の方なんて、本当はちっとも悪くないのに、ご心配おかけして、とかわいそうなくらいでした。
被害者ですね、気の毒に。

> ところで、日産はご心配には及ばないと思いますよ。
> だって、何もトライしてないんてすから(笑)
> 淡々と目標利益を目指し、リスクある事はやらない鉄板経営ですから。

そうですか(^^;
だといいですね。
なんかちょっと心配になったので、根拠も何もないんで笑ってやってください(^^;

Kachi//

何故か問題との直接の関わりが薄い日本がやたらと影響が大きいというのも何だか…

ネット上ではアンチの方(アンチVWというよりもアンチ輸入車な方々)のネガキャンが凄まじいですね。
不審の原因がネガキャンだとは思いませんが、日本人にとって買い物とは信用を買うという事なんですね。
気になるのは、ディーゼルNOX不正とガソリン車CO2不正が同列に「汚い排ガスを出す」と思っている人が多いこと。
きちんと説明するメディアが現れて欲しいもんです。

ジャパンは何とか安売りキャンペーンに走らずに踏みとどまりたいんでしょうね。我慢のしどころでしょう。。。

ところで、日産はご心配には及ばないと思いますよ。
だって、何もトライしてないんてすから(笑)
淡々と目標利益を目指し、リスクある事はやらない鉄板経営ですから。

Re: No title

ぷんとさん、こんばんは。

> アメリカの厳しい環境基準は、政治的理由が大きいのではないかと思ってますので、VWは無理に適合させる必要はなかったんじゃないかなあと思ってます。
> 中国バブルの影響で、VWは数年で倍以上に販売台数が増えたわけで、こんな小細工やらなくてもよかったでしょうに。

確かに政治的理由は大きいかもしれませんよね。
でも、それを真正面からやっつけなかったのが敗因かなと。
確かに小細工して米国で売らなくても、中国でうはうは売れたでしょうにねぇ。

> もっとも、どの業種でもどの会社でも、数年で倍、というような異常な伸び方をした企業は要注意ですね。そこには必ずおごりや油断が起きますからねえ。
> VW以外だとBMWも怪しいんですよね……同じ伸び方してますから。ベンツは安く売ろうと言う気がないから、ある意味安心かな。

なるほどなるほど。
うがった見方ですけど、確かにそうかもしれませんね。
急拡大はどこかにしわ寄せが来るのかもしれませんね。
個人的に、全く根拠なしに心配しているのは日産だったりします。
そのうちなんか問題が発生して、あ~、そういえばあのとき『やっちゃえニッサン』なんてコマーシャルやってたよね~ってならなきゃいいな、と。
まあ、杞憂ですね(^^;

Kachi//

Re: No title

yosiさん、こんばんは。

> 同族企業は意思決定が理念に基づき展開が早い。
> でも、もめだすとユーザー 従業員なんかは二の次・・・・
> グローバル経営は、役員、トップとも雇われ、自分の在籍中に傷が付かないようにと展開が遅い。
> 保身の集団と化してしまいます。
> どちらも厄介・・・
> 企業も老舗ほど難しい時期が、時として起こるんでしょうね(-。-)y-゜゜゜

なかなか深いお話ですね。
確かにそういうことは言えるかもしれませんね。
でも、大企業でもちゃんと自浄作用を維持している会社もいっぱいあるんですよね。
結局は会社トップの考え方一つなのかなぁ、と思います。

> それにしても、最近はリコールが多く感じます。
> 今まで隠していたのかな・・・
> 正直になったのかな・・・
> 急拡大で品質の維持が出来なくなったのかかな・・・
>
> TQC、従業員ばかりに強いてないで、経営陣もやるべきなのでは・・・
>
> つい、いろいろ書いてしまいました~(^^;)

TQCは、理論はアメリカ、実践と定着は日本でしたけど、最近の日本もいろんな面で品質に課題が出てきましたよね。
ちゃんとしないと Made in Japanの信頼も損なわれてしまう...
目が行き届かなくなってしまったんでしょうかねぇ。

Kachi//

No title

アメリカの厳しい環境基準は、政治的理由が大きいのではないかと思ってますので、VWは無理に適合させる必要はなかったんじゃないかなあと思ってます。
中国バブルの影響で、VWは数年で倍以上に販売台数が増えたわけで、こんな小細工やらなくてもよかったでしょうに。

もっとも、どの業種でもどの会社でも、数年で倍、というような異常な伸び方をした企業は要注意ですね。そこには必ずおごりや油断が起きますからねえ。
VW以外だとBMWも怪しいんですよね……同じ伸び方してますから。ベンツは安く売ろうと言う気がないから、ある意味安心かな。

No title

同族企業は意思決定が理念に基づき展開が早い。
でも、もめだすとユーザー 従業員なんかは二の次・・・・
グローバル経営は、役員、トップとも雇われ、自分の在籍中に傷が付かないようにと展開が遅い。
保身の集団と化してしまいます。
どちらも厄介・・・
企業も老舗ほど難しい時期が、時として起こるんでしょうね(-。-)y-゜゜゜

それにしても、最近はリコールが多く感じます。
今まで隠していたのかな・・・
正直になったのかな・・・
急拡大で品質の維持が出来なくなったのかかな・・・

TQC、従業員ばかりに強いてないで、経営陣もやるべきなのでは・・・

つい、いろいろ書いてしまいました~(^^;)
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大好きなバイクや、最近気になる健康について書いていこうと思います。
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