スピードメーターケーブルを交換した
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
最近、というか、ずいぶん前からスピードメーターの針が安定しない現象が起こっていました。
具体的には、スタートから時速40キロくらいまでの間、加速中でも定速走行中でも針がふらふらとふれるのです。
40キロを超えると針の振れはさほど気にならないレベルまで落ち着きますが、それでもよく見ると細かく震えているのがわかりました。
なんだか過走行の路線バスのスピードメーターのようで、いかにもくたびれている感が強く、気になっていました。
そんなある日、いつものように通勤で走っていると、時速60キロくらいでいきなりフロントから異音が発生しました。
『くぉおおおー...』とも『きゅるるる...』とも聞こえる、たいへん耳障りな音で、恐らく私が走っているのを歩道から眺めていても、この音は聞こえているだろうな、というくらいの音、ヘルメットの中にも聞こえてきます。
そこで調達したスピードメーターケーブル。
土曜日に交換を行ないました。
これが新しいケーブル。
こちらはメーター側に接続するほうです。

昔々の自転車のスピードメーターケーブルと同じように、メーター裏にねじ込んでやるタイプです。
こちらはホイール側。

ケーブルから出っ張っている円形のアームにボルトを通してギアに固定します。
ケーブルの端面にはケーブルの先にギアと噛み合うマイナスネジの頭と同じような溝が切られた接続端がのぞいています。
パッと見は、昔のカメラのケーブルレリーズのような感じです。

さて、作業にかかります。
メーターケーブルひとつを交換するのにも、フルカウルだと障害物が多く、けっこう多くの部品を取り外さないといけません。
基本的に、フロントのインパネ類はそっくりはずさないと、メーター裏のケーブル接続部分にアクセスすることはできません。
フロントのウィンドシールドを外してからアッパーカウルを取り外しにかかります。
この四つのボルトと...

左右のボルトと、RAMマウントを止めているボルトを外すと...

アッパーカウルが外れます。

インパネを外すにはアッパーカウルに隠されていた上側2本のボルトと、左右と下にとめられているボルトを外します。

車体側からはこれでインパネはフリーになりますが、ヘッドライトの光軸調整のノブと、フォグランプ用のスイッチ、RID、さらに私の車両にはオイルクーラーファンのパイロットランプがついているため、これを外さないと車体から完全に取り外すことはできません。
ノブはこのいもねじをはずすことで簡単に外れます。

ちょうどこの位置にネジがはまって固定しています。

さらに、調整ノブの先にはまっているケーブルをインパネに固定している樹脂製の大きなナットも外します。

これで光軸調整用のケーブルが外れます。
次に、オイルクーラーファンのパイロットランプのLEDが設置されているプレートを外します。
矢印のところに通っているいもねじを外すことで簡単に分離できます。

この部分は長いドライバーは入らないので、フレキシブルシャフトドライバーが使いやすいでしょう。
そして、フォグランプスイッチの奥で接続されているスイッチのカプラーを外します。

最後にRIDをインパネから外し(写真撮り忘れ)、これでインパネを完全に車体から外すことができますが、メーターの裏側に手を入れようとすると、さらにメーターがはまっているブラケットをずらさないといけません。
そのためには、左右にあるスピーカーを外す必要があります。
私はオーディオを付けていませんし、オープンエアで大音量で音楽を流す趣味もありませんので無用の長物、外してしまったほうが軽量化できていいのかもしれませんが、たいへんそうなのでまた機会があれば(^^)
まず、スピーカーボックスですが、赤い丸で囲んだボルト(トルクス)3本で外れます。

このボルトを外すとスピーカーボックスを少しずらすことができるようになるので、ようやくメーターのブラケットを固定しているボルトにアクセスすることができるようになります。固定しているボルトは全部で4本。

さらに、ウィンドシールドを動かすアームユニットをフリーにしてずらすことができれば、メーターの裏へのアクセスがより簡単になります。
止まっているボルトは左右2本ずつの計4本。

ボルトの裏側はセルフロックナットがついていますので、なくさないように要注意。
ここまで外してメーター裏側のケーブルを外すことができました。
ホイール側はこのボルト1本なので、ドライバ1本で簡単に外れます。

外した後はこんなギアが生えています。

これがケーブル側のメスにかみ合ってケーブルを回すという構造。

新しいケーブルを装着します。

簡単なように見えてなかなかはまりません。
このケーブルはケーブルチューブの中でケーブルが前後に少し動きますので、ケーブルのホイール側にケーブルを寄せてホイール側端からギアと噛み合うメスの切り込みを少し露出させてギアにはめてからケーブルを固定するとすんなりいきます。
古いケーブルと同じルートを通します。
ケーブルガイドにケーブルをしっかりはめます。

下の写真はフロントフォーク左側からのぞいた様子で、ここで何種類かの電装系ケーブルとメーターケーブルがタイラップでまとめられています。

新しいケーブルをセットするときは、この束に沿わせてケーブルを通し、タイラップで新しいケーブルと配線の束を緩くまとめた後、古いタイラップを切って古いケーブルを抜きます。しかる後に新しいタイラップを締め上げると、交換前の状態を再現することができます。
古いケーブルのメーター側をのぞいてみると、なんとなくケーブルを構成しているワイヤの一部が切れてほつれているように見えます。

これが針の振れの原因でしょう。
しかし、あの大音量のギアか何かの唸りの原因というにはちょっとしょぼいような気もします。
あの異音は主に氷点に近い低温時に発生することが多い気がするので、通勤時に出ないかどうか注意しておきましょう。
テストランでは発進から60キロまで非常にスムーズな動きで、従来はふらふらと安定しなかった40キロの定速走行でも針はびしっと40キロを指して微動だにしません。
実に気持ちいいものです。やはりこうでなくてはいけません。
すっきりしたところで、この日はそばのお鍋をいただきに行きました。

牡蠣鍋です。
おいしくいただいて温まりました(^^)


にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村
最近、というか、ずいぶん前からスピードメーターの針が安定しない現象が起こっていました。
具体的には、スタートから時速40キロくらいまでの間、加速中でも定速走行中でも針がふらふらとふれるのです。
40キロを超えると針の振れはさほど気にならないレベルまで落ち着きますが、それでもよく見ると細かく震えているのがわかりました。
なんだか過走行の路線バスのスピードメーターのようで、いかにもくたびれている感が強く、気になっていました。
そんなある日、いつものように通勤で走っていると、時速60キロくらいでいきなりフロントから異音が発生しました。
『くぉおおおー...』とも『きゅるるる...』とも聞こえる、たいへん耳障りな音で、恐らく私が走っているのを歩道から眺めていても、この音は聞こえているだろうな、というくらいの音、ヘルメットの中にも聞こえてきます。
そこで調達したスピードメーターケーブル。
土曜日に交換を行ないました。
これが新しいケーブル。
こちらはメーター側に接続するほうです。

昔々の自転車のスピードメーターケーブルと同じように、メーター裏にねじ込んでやるタイプです。
こちらはホイール側。

ケーブルから出っ張っている円形のアームにボルトを通してギアに固定します。
ケーブルの端面にはケーブルの先にギアと噛み合うマイナスネジの頭と同じような溝が切られた接続端がのぞいています。
パッと見は、昔のカメラのケーブルレリーズのような感じです。

さて、作業にかかります。
メーターケーブルひとつを交換するのにも、フルカウルだと障害物が多く、けっこう多くの部品を取り外さないといけません。
基本的に、フロントのインパネ類はそっくりはずさないと、メーター裏のケーブル接続部分にアクセスすることはできません。
フロントのウィンドシールドを外してからアッパーカウルを取り外しにかかります。
この四つのボルトと...

左右のボルトと、RAMマウントを止めているボルトを外すと...

アッパーカウルが外れます。

インパネを外すにはアッパーカウルに隠されていた上側2本のボルトと、左右と下にとめられているボルトを外します。

車体側からはこれでインパネはフリーになりますが、ヘッドライトの光軸調整のノブと、フォグランプ用のスイッチ、RID、さらに私の車両にはオイルクーラーファンのパイロットランプがついているため、これを外さないと車体から完全に取り外すことはできません。
ノブはこのいもねじをはずすことで簡単に外れます。

ちょうどこの位置にネジがはまって固定しています。

さらに、調整ノブの先にはまっているケーブルをインパネに固定している樹脂製の大きなナットも外します。

これで光軸調整用のケーブルが外れます。
次に、オイルクーラーファンのパイロットランプのLEDが設置されているプレートを外します。
矢印のところに通っているいもねじを外すことで簡単に分離できます。

この部分は長いドライバーは入らないので、フレキシブルシャフトドライバーが使いやすいでしょう。
そして、フォグランプスイッチの奥で接続されているスイッチのカプラーを外します。

最後にRIDをインパネから外し(写真撮り忘れ)、これでインパネを完全に車体から外すことができますが、メーターの裏側に手を入れようとすると、さらにメーターがはまっているブラケットをずらさないといけません。
そのためには、左右にあるスピーカーを外す必要があります。
私はオーディオを付けていませんし、オープンエアで大音量で音楽を流す趣味もありませんので無用の長物、外してしまったほうが軽量化できていいのかもしれませんが、たいへんそうなのでまた機会があれば(^^)
まず、スピーカーボックスですが、赤い丸で囲んだボルト(トルクス)3本で外れます。

このボルトを外すとスピーカーボックスを少しずらすことができるようになるので、ようやくメーターのブラケットを固定しているボルトにアクセスすることができるようになります。固定しているボルトは全部で4本。

さらに、ウィンドシールドを動かすアームユニットをフリーにしてずらすことができれば、メーターの裏へのアクセスがより簡単になります。
止まっているボルトは左右2本ずつの計4本。

ボルトの裏側はセルフロックナットがついていますので、なくさないように要注意。
ここまで外してメーター裏側のケーブルを外すことができました。
ホイール側はこのボルト1本なので、ドライバ1本で簡単に外れます。

外した後はこんなギアが生えています。

これがケーブル側のメスにかみ合ってケーブルを回すという構造。

新しいケーブルを装着します。

簡単なように見えてなかなかはまりません。
このケーブルはケーブルチューブの中でケーブルが前後に少し動きますので、ケーブルのホイール側にケーブルを寄せてホイール側端からギアと噛み合うメスの切り込みを少し露出させてギアにはめてからケーブルを固定するとすんなりいきます。
古いケーブルと同じルートを通します。
ケーブルガイドにケーブルをしっかりはめます。

下の写真はフロントフォーク左側からのぞいた様子で、ここで何種類かの電装系ケーブルとメーターケーブルがタイラップでまとめられています。

新しいケーブルをセットするときは、この束に沿わせてケーブルを通し、タイラップで新しいケーブルと配線の束を緩くまとめた後、古いタイラップを切って古いケーブルを抜きます。しかる後に新しいタイラップを締め上げると、交換前の状態を再現することができます。
古いケーブルのメーター側をのぞいてみると、なんとなくケーブルを構成しているワイヤの一部が切れてほつれているように見えます。

これが針の振れの原因でしょう。
しかし、あの大音量のギアか何かの唸りの原因というにはちょっとしょぼいような気もします。
あの異音は主に氷点に近い低温時に発生することが多い気がするので、通勤時に出ないかどうか注意しておきましょう。
テストランでは発進から60キロまで非常にスムーズな動きで、従来はふらふらと安定しなかった40キロの定速走行でも針はびしっと40キロを指して微動だにしません。
実に気持ちいいものです。やはりこうでなくてはいけません。
すっきりしたところで、この日はそばのお鍋をいただきに行きました。

牡蠣鍋です。
おいしくいただいて温まりました(^^)


にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

スポンサーサイト