左側スロットルワイヤ交換と右側ワイヤの修理
本日もご覧いただき、ありがとうございます。
スロットルボディをきれいにしたので、左側のスロットルワイヤを交換しましょう。
左側のスロットルワイヤですが、もう4年ほども前にメンテナンスしていたときに壊してしまい、応急処置をしたまんま2万キロ近く放置していました。
不調の原因の一つかもしれない疑いは拭いきれませんが、まあこのスロットルケーブル交換前からもあまり調子よくなかったから直接原因と思えず、そのままが続きました。
やっと重い腰を上げたって感じです(^^;
まずはバッテリを外し、バッテリブラケットの底にある2個のナットを外し、写真は撮っていませんが、ABSユニット跡地の下にある2個のナットも外してケーブルディバイダを引き出せるようにします。

左側のケーブルのねじ込み具合をいちおうチェックしておきます。
新しいケーブルも同じくらいの深さを基準にまずはセットし、その後、微調整をすることにします。

ところでこのケーブル、スロットルボディのねじ込み部分が傷んでしまっています。
これは間違いなく、スロットルボディ清掃時に無理な力をかけて歪みを生じさせてしまったものです。
ええかげんな仕事をしたらイカンですね。

ケーブルを引き抜くときに備えて、ケーブルの先端部分に紐を結びつけます。

紐の反対側を車体側のフレームに結びつけます。
こうして、ワイヤを交換するときに新しいケーブルが同じルートを通るようにしておきます。

ケーブルディバイダを外すには右側のワイヤも外したほうがいい。
こちらもねじ込み位置を記録しておきますが、やはりケーブル傷んでる(^^;

スロットルケーブルを外しましたが、スロットルホイールの汚れが目に付きました。

場所によっては砂粒のようなものが挟まっているようにも見え、これではスロットル操作の正確な伝達はできないよなという感じ。
何よりケーブル痛みの原因にもなります。

パーツクリーナと使い古しの歯ブラシでお掃除、きれいにします。

反対側も同様に汚いので...

こちらもお掃除。

ケーブルディバイダを引き出しましたが、ここでイヤなものを発見。
この部分、右側のスロットルケーブルの付け根ですが、ケーブルをケーブルディバイダにしっかり固定する、これはなんていうんだろう、フィクサが私が左側を壊したときと同じように切れてしまっていました。
この状態だと特にスロットルを閉じたときにアウターチューブが動いてちゃんとスロットルが閉じられなくなるかもしれない。

こちらはスロットルグリップからのびてきているワイヤですが、このようにケーブルディバイダのケースにアウタチューブを固定できる脚が出ているのですが、これがちぎれてしまっているということです。

左側のケーブルの基点はこれ。
これを外して左側のスロットルケーブルを引き出していきます。

新しいスロットルワイヤに紐を付け替えて反対側から紐を引っ張って引き出します。

さて、ワイヤをケーブルディバイダに固定する脚が切れてしまったところをまたまた応急処置しましょう。

アウタチューブを固定するためのリング状のゴムに切れ目を入れます。

これにタイラップを通して片方の受け側の出っ張りをケーブルディバイダの内側にセットします。

切ったリング状のゴムを締めるためにもう一本のタイラップを回します。

こんなふうにしてちぎれてしまった脚を再現。

最後にケーブルディバイダと反対側をもう一本のタイラップで固定して完成。
これでいちおう、スロットルの動きをしっかり伝達できるようにアウタチューブを固定することができましたが、これも応急処置には変わらないので、その場でディーラに電話を入れ、発注しておきました、高い(^^;

念のためにこの脚がディストリビューションディスクの動きを邪魔していないかどうかをチェックしておきます。
OKでした。

さて、ワイヤを復旧しましょう。
左側、スロットルホイールに固定します。

ねじ込みはスロットルホイールが動き始める位置から位置回転戻し。

インジェクタその他も復旧して交換は完了。

このあと、エンジンを完全暖気してアイドリングと3,000rpm付近の左右同調も実施。
作業は141,438kmでの実施。

これをした結果、翌営業日の通勤でエンジンの感触が大きく変わってびっくり。
コールドスタートのアイドリングアップレバーを引いてエンジンがかかったときのエンジンの回転上昇もスムーズ、振動も大幅に減少、エンジンの感触自体も丸くなったけど、低速トルクが増大、まったくストレスのないエンジンになりました。
たぶん、今まで合わせていたと思っていた左右のバランスが本当にきちんと同調できたことや、スロットルホイールの掃除によるルロットるの引き具合に対する実際のスロットル開度のリニアリティが良くなったこと、同時に左右の開き具合がしっかりあったことによって全体にバランスが良くなったのが要因だと思います。
いやほんと、エンジン内のカーボンを落としたわけでもないのにこんなに変わるもんかとびっくりするくらい、エンジン音も変わりました。
これで、左側ほどではないにしろ、傷んでいる右側のケーブルを新しいものに交換したら、当分ケーブルの心配はいらなさそう。
ただし、スロットルボディの掃除は気をつけてね(^^;
外した左側のスロットルワイヤ。
この状態になっていたのでやっぱりスロットルの引き具合に不具合が出ていたのは十分に考えられますね。

反対側のケーブルディバイダにはまる方、これはしっかり仕事はしてくれていたようです。

今回の作業のほか、もう一つだけやった作業があります。
インテーク側から見たバルブステムの様子を見たのですが、それについては次回のエントリで(^^)

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スロットルボディをきれいにしたので、左側のスロットルワイヤを交換しましょう。
左側のスロットルワイヤですが、もう4年ほども前にメンテナンスしていたときに壊してしまい、応急処置をしたまんま2万キロ近く放置していました。
不調の原因の一つかもしれない疑いは拭いきれませんが、まあこのスロットルケーブル交換前からもあまり調子よくなかったから直接原因と思えず、そのままが続きました。
やっと重い腰を上げたって感じです(^^;
まずはバッテリを外し、バッテリブラケットの底にある2個のナットを外し、写真は撮っていませんが、ABSユニット跡地の下にある2個のナットも外してケーブルディバイダを引き出せるようにします。

左側のケーブルのねじ込み具合をいちおうチェックしておきます。
新しいケーブルも同じくらいの深さを基準にまずはセットし、その後、微調整をすることにします。

ところでこのケーブル、スロットルボディのねじ込み部分が傷んでしまっています。
これは間違いなく、スロットルボディ清掃時に無理な力をかけて歪みを生じさせてしまったものです。
ええかげんな仕事をしたらイカンですね。

ケーブルを引き抜くときに備えて、ケーブルの先端部分に紐を結びつけます。

紐の反対側を車体側のフレームに結びつけます。
こうして、ワイヤを交換するときに新しいケーブルが同じルートを通るようにしておきます。

ケーブルディバイダを外すには右側のワイヤも外したほうがいい。
こちらもねじ込み位置を記録しておきますが、やはりケーブル傷んでる(^^;

スロットルケーブルを外しましたが、スロットルホイールの汚れが目に付きました。

場所によっては砂粒のようなものが挟まっているようにも見え、これではスロットル操作の正確な伝達はできないよなという感じ。
何よりケーブル痛みの原因にもなります。

パーツクリーナと使い古しの歯ブラシでお掃除、きれいにします。

反対側も同様に汚いので...

こちらもお掃除。

ケーブルディバイダを引き出しましたが、ここでイヤなものを発見。
この部分、右側のスロットルケーブルの付け根ですが、ケーブルをケーブルディバイダにしっかり固定する、これはなんていうんだろう、フィクサが私が左側を壊したときと同じように切れてしまっていました。
この状態だと特にスロットルを閉じたときにアウターチューブが動いてちゃんとスロットルが閉じられなくなるかもしれない。

こちらはスロットルグリップからのびてきているワイヤですが、このようにケーブルディバイダのケースにアウタチューブを固定できる脚が出ているのですが、これがちぎれてしまっているということです。

左側のケーブルの基点はこれ。
これを外して左側のスロットルケーブルを引き出していきます。

新しいスロットルワイヤに紐を付け替えて反対側から紐を引っ張って引き出します。

さて、ワイヤをケーブルディバイダに固定する脚が切れてしまったところをまたまた応急処置しましょう。

アウタチューブを固定するためのリング状のゴムに切れ目を入れます。

これにタイラップを通して片方の受け側の出っ張りをケーブルディバイダの内側にセットします。

切ったリング状のゴムを締めるためにもう一本のタイラップを回します。

こんなふうにしてちぎれてしまった脚を再現。

最後にケーブルディバイダと反対側をもう一本のタイラップで固定して完成。
これでいちおう、スロットルの動きをしっかり伝達できるようにアウタチューブを固定することができましたが、これも応急処置には変わらないので、その場でディーラに電話を入れ、発注しておきました、高い(^^;

念のためにこの脚がディストリビューションディスクの動きを邪魔していないかどうかをチェックしておきます。
OKでした。

さて、ワイヤを復旧しましょう。
左側、スロットルホイールに固定します。

ねじ込みはスロットルホイールが動き始める位置から位置回転戻し。

インジェクタその他も復旧して交換は完了。

このあと、エンジンを完全暖気してアイドリングと3,000rpm付近の左右同調も実施。
作業は141,438kmでの実施。

これをした結果、翌営業日の通勤でエンジンの感触が大きく変わってびっくり。
コールドスタートのアイドリングアップレバーを引いてエンジンがかかったときのエンジンの回転上昇もスムーズ、振動も大幅に減少、エンジンの感触自体も丸くなったけど、低速トルクが増大、まったくストレスのないエンジンになりました。
たぶん、今まで合わせていたと思っていた左右のバランスが本当にきちんと同調できたことや、スロットルホイールの掃除によるルロットるの引き具合に対する実際のスロットル開度のリニアリティが良くなったこと、同時に左右の開き具合がしっかりあったことによって全体にバランスが良くなったのが要因だと思います。
いやほんと、エンジン内のカーボンを落としたわけでもないのにこんなに変わるもんかとびっくりするくらい、エンジン音も変わりました。
これで、左側ほどではないにしろ、傷んでいる右側のケーブルを新しいものに交換したら、当分ケーブルの心配はいらなさそう。
ただし、スロットルボディの掃除は気をつけてね(^^;
外した左側のスロットルワイヤ。
この状態になっていたのでやっぱりスロットルの引き具合に不具合が出ていたのは十分に考えられますね。

反対側のケーブルディバイダにはまる方、これはしっかり仕事はしてくれていたようです。

今回の作業のほか、もう一つだけやった作業があります。
インテーク側から見たバルブステムの様子を見たのですが、それについては次回のエントリで(^^)

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コメントの投稿
No title
作業ご苦労様でした。
これだけケーブルにダメージが入っていると、いくら同調を合わせてもちゃんと機能していなかったんじゃないでしょうか。ケーブルが新しくなったくらいではエンジンの調子って変わらないものですから、きっとケーブルが原因の不具合が出ていたんでしょうね。
これでまた快調に走ってくれることと思います。
しばらく走るとケーブルがちょっと伸びたりして、同調が狂ってくると思いますので、 また調整が必要になってくると思います。
これだけケーブルにダメージが入っていると、いくら同調を合わせてもちゃんと機能していなかったんじゃないでしょうか。ケーブルが新しくなったくらいではエンジンの調子って変わらないものですから、きっとケーブルが原因の不具合が出ていたんでしょうね。
これでまた快調に走ってくれることと思います。
しばらく走るとケーブルがちょっと伸びたりして、同調が狂ってくると思いますので、 また調整が必要になってくると思います。
Re: No title
ぷんとさん、こんばんは。
> 作業ご苦労様でした。
> これだけケーブルにダメージが入っていると、いくら同調を合わせてもちゃんと機能していなかったんじゃないでしょうか。ケーブルが新しくなったくらいではエンジンの調子って変わらないものですから、きっとケーブルが原因の不具合が出ていたんでしょうね。
いやあ、お恥ずかしい。
こんなダメージを与えてしまうような作業なんて、メンテとは言えないですわねぇ。
不調の原因の一つであることは明らかでしょうねぇ。
これでもバキュームゲージでは左右でちゃんとバランスしているような表示だったんですよ、過去のメンテでは。
でも、今回のケーブル交換で明らかに振動が減ったので、そういう計測では出てこないようなアンバランスが発生していたんでしょうね。
とにかく、こんなケーブルにダメージを与えるようなむちゃしてちゃいかんですね。
> これでまた快調に走ってくれることと思います。
>
> しばらく走るとケーブルがちょっと伸びたりして、同調が狂ってくると思いますので、 また調整が必要になってくると思います。
そうですね。初期のびは出るでしょうね。
2週間後には右側のケーブルが入荷するのですが、タイミングとしてはまだ出ているとは思えないので、今年の車検前にちゃんと揃える、って感じでしょうかね。
これからはゲージだけじゃなくて自分の耳や手の感触も総動員して調整しようと思います。
Kachi//
> 作業ご苦労様でした。
> これだけケーブルにダメージが入っていると、いくら同調を合わせてもちゃんと機能していなかったんじゃないでしょうか。ケーブルが新しくなったくらいではエンジンの調子って変わらないものですから、きっとケーブルが原因の不具合が出ていたんでしょうね。
いやあ、お恥ずかしい。
こんなダメージを与えてしまうような作業なんて、メンテとは言えないですわねぇ。
不調の原因の一つであることは明らかでしょうねぇ。
これでもバキュームゲージでは左右でちゃんとバランスしているような表示だったんですよ、過去のメンテでは。
でも、今回のケーブル交換で明らかに振動が減ったので、そういう計測では出てこないようなアンバランスが発生していたんでしょうね。
とにかく、こんなケーブルにダメージを与えるようなむちゃしてちゃいかんですね。
> これでまた快調に走ってくれることと思います。
>
> しばらく走るとケーブルがちょっと伸びたりして、同調が狂ってくると思いますので、 また調整が必要になってくると思います。
そうですね。初期のびは出るでしょうね。
2週間後には右側のケーブルが入荷するのですが、タイミングとしてはまだ出ているとは思えないので、今年の車検前にちゃんと揃える、って感じでしょうかね。
これからはゲージだけじゃなくて自分の耳や手の感触も総動員して調整しようと思います。
Kachi//